車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 米沢」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅米沢」は、上杉神社の近くにできた高規格で利便性の高い道の駅
道の駅 米沢 DATA
道の駅 米沢
〒992-0017
山形県米沢市大字川井1039-1
☎0238-40-8400
営業時間
総合観光案内所/9時~18時
コンビニ/7時~21時
お土産コーナー/9時~18時
フードコート・ファストフード
10時~18時
年中無休
「道の駅 米沢」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第48回
登録日/2017年11月17日
開駅日/2018年4月20日
「道の駅 米沢」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.07.15
2024.10.13
※「道の駅 米沢」での現地調査は2024年10月が直近になります。
道の駅 米沢【目次】

「道の駅 米沢」のロケーション
「道の駅 米沢」のロケーションは、以下の記事とそっくりそのまま重複するので、ここでは割愛させていただいたが、東北地方をめぐる車中泊の旅人には、きっとお役にたつ内容だと思う。
簡単に「米沢」を紹介すると
「米沢」はもともと「伊達家」の領地で、”独眼竜”「正宗」も24歳までこの地にいたと云われている。
ただ「米沢」を本格的な城下町に整備したのは、「秀吉」の時代に「米沢」を拝領した「上杉景勝」の家臣「直江兼続」だ。
歴史研究家の間では、知略に長けた名将として知られていた「直江兼続」を、一躍『お茶の間の有名人』にしたのは、2009年に放送されたNHK大河ドラマ「天地人」。
主人公の「直江兼続」を「妻夫木聡」が爽やかに演じ、その少年時代の子役に、まだ新人だった「加藤清史郎」君を配したことで人気が高まり、最高視聴率26.0%、平均視聴率 21.2%という高視聴率を記録した。
先ほどの別記事には、大河ドラマ「天地人」についても詳しく記載しており、オープニングのテーマ曲も聞くことができるので、ご覧になられていた方は、ぜひ当時を懐かしんでいただきたい。
さて。
「道の駅 米沢」は、その舞台となった桜の名所で知られる「米沢城」跡からクルマで10分ほどのところに、2018年(平成30年)4月にオープンした。
筆者が初めて「米沢」を訪ねた時は、まだ道の駅はなく、「米沢城」跡に隣接する「松が岬公園」の、トイレがある「おまつり広場」の無料駐車場で車中泊をした。
当時は規制がなかったように記憶しているが、現在は夜間の駐車が禁止されているので、『旅の宿としての車中泊』が容認されているのは、「道の駅 米沢」だけになる。
「道の駅 米沢」の施設
「道の駅 米沢」の館内に入ると、そこはいきなり「上杉ワールド」(笑)。
こちらは総合観光案内所だが、知床の道の駅でもひとりなのに、ここではダブルでコンシェルジュがお出迎えしてくれる。
まさに世界遺産がある町の道の駅に来たような錯覚に陥るが、観光地にある道の駅はこれくらいでないとつまらない(笑)。
というのは、
「道の駅 米沢」は、2017年度に開通した「東北中央自動車道」の無料区間にある「米沢中央IC」と連結しており、『高速道路と一般道路利用者のための休憩機能と、情報発信機能を併せ持つ道の駅』として誕生した経緯を持っている。
まさにサービスエリアを連想させる「道の駅 米沢」の駐車場は、導入路で◎をつけた普通車の区画と、大型車の区画に分かれているので、てっきり夜は静かかと思った。
しかし筆者が車中泊をした2020年7月は、夜間も途絶えることなく鳴り響く、大音量のBGMにびっくり!
だが、それ以降に現地で車中泊をしたという複数の人のレポートを見ると、「夜は静かだった」と記されているので、もう『嫌がらせは終わった』みたいだ(笑)。
これは2024年11月現在でもそうだが、「道の駅 米沢」の公式サイトの「よくある質問」の中に、『車中泊はご遠慮いただいております』との表記がある。
もはや「今どき?」なのだが、
すでに国交省は、『仮眠(とみなされる車中泊)』については容認している。
筆者の察するところ、この道の駅の責任者は、不本意ながらその指針に従い、トラックの運転手や筆者と同様、『長距離の移動やロードトリップが目的で、車中泊を宿泊手段にしている人』を、受け入れていたのだろう。
しかし、未だに『マナーの守れない輩』が存在するのは悲しい事実だ。
その”腹いせ”だったかどうかは知る由もないが、いずれにしても、そんな”筋違いな行為”が長く続けられるわけがない。
おおかた、周辺住民からクレームでも出たのだろう(笑)。
ただそういう過去を持つ道の駅であることは、頭の片隅に置いておくほうがいい。
道の駅は、よくも悪くも「指定管理者」次第だ。長年道の駅を見てきてそう思う。
さて。本論に進もう。
「道の駅米沢」の普通車用の駐車場は概ねフラットだが、ご覧の通り127台を収容する広さを持っているので、トイレから離れたところに停めると夜は面倒だ。

出典:道の駅米沢公式サイト
こちらが駅舎のレイアウト。
24時間トイレは駅舎の正面入口奥にある。
もちろん中はウォシュレット。
入口とトイレの間にある無料休憩所も、24時間開放されている。
また可燃物のゴミ箱は、ここにも屋外にも用意されており、24時間利用できる。
パンフレットの量もダントツだった。
続いて物販飲食コーナーだが、まずフードコートは、近頃のサービスエリアと同じテナント形式になっている。
小さくて申し訳ないが、こちらがテナントとメニューになる。
詳細はこちらで。
それとは別に、ご当地グルメ「米沢牛」のステーキレストランもある。
詳細はこちらで。
ちなみに米沢牛は、売店で切り落としが300グラムのパック入りで手に入るので、キャンピングカーなら車内で食べることも可能だ。
こちらがその売店。
野菜から精肉に土産物まで、揃わないものがあるんだろうか…
加えて、さすがは東北、日本酒は冷やして置いてあるうえに試飲まで。
こういうおいしいプレゼンをされると、思わず手が出てしまうのは筆者だけではなかろう? というか、
これはもう、『ぜひ車中泊を』と云われているようなものだ!(笑)。
そしてとどめに、「道の駅米沢」には、セブンイレブンまで用意されている。
京阪神の車中泊の旅人には、衝撃的ともいえるハイスペックな「道の駅 米沢」だが、山形県ではそれがここだけではないから、さらに驚く。
「道の駅 米沢」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 米沢」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎内外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 米沢」の最寄りの温泉&周辺買物施設
鷹山の湯
道の駅から約3キロ。
☎0238-37-7526
大人600円
8時~23時(受付最終 22時30分)
無休
コンビニはセブン・イレブンが道の駅に併設(営業時間は朝7時から夜9時)
スーパーマーケット
約2キロのところに、コインランドリーを併設する「ヤマザワ花沢町店」がある。
「道の駅 米沢」のアクセスマップ
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