車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 やまがた蔵王」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 やまがた蔵王」で、車中泊に適している場所は”駅舎の裏側”。
道の駅 やまがた蔵王 DATA
道の駅 やまがた蔵王
〒990-2307
山形県山形市表蔵王79番地1
☎023-676-6868
9時~17時30分
無休
「道の駅 やまがた蔵王」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第59回
登録日/2023年8月4日
「道の駅 やまがた蔵王」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2024.10.14
※「道の駅 やまがた蔵王」での現地調査は2024年10月が直近になります。
道の駅 やまがた蔵王
「道の駅 やまがた蔵王」のロケーション
「蔵王」と云うから、もっと山の中の「蔵王温泉」の近くにでもできたのかと思っていたら、なんと東北中央道が通る「上山(かみのやま)」の町の、すぐ近くに建っていたのには驚いた。
ただ結果的には、南東北の内陸部を車中泊でめぐる際の”旅の宿”として、利便性に優れた、ベストと云ってもいいロケーションにオープンしたと思う。
これまでは「米沢」の次に「道の駅 天童温泉」をよく利用してきたが、それだと「蔵王温泉大露天風呂」までは行けても、「御釜」まで足を伸ばすのはキツかった。
しかし「道の駅 やまがた蔵王」の誕生で、その問題も解消される。
またここで1泊挟めば、「天童温泉」までの道中にある、「上山」と「山形市内」の見どころにも立ち寄りやすい。
「上山」には有名な温泉とお城のほかに、2008年に公開され、第81回アカデミー賞外国語映画賞に輝いた「おくりびと」のロケ地もある。
「おくりびと」の舞台設定は「酒田」だが、「上山」には映画の中で「本木雅弘」が演じる主人公「小林 大悟」が暮らしていた、「上山コンチェルト館」が今も残されている。
ちなみに筆者が訪ねた2012年当時は、中を見学することはできなかったが、現在は内部が公開され、ロケ時の写真や台本等が展示されているそうだ。
「道の駅 やまがた蔵王」の施設
2023年12月3日にオープンした「道の駅 やまがた蔵王」は、初めて行くとそのスケールの大きさに驚かされるが、実は山形の特産品を取り扱う土産専門店の「ぐっと山形」と、新鮮な野菜とフルーツを販売している「食の駅」がセットになった、云わば「三つ巴」のような形態になっている。
そのため道の駅の物販飲食をメインに取り上げているサイトは、書き応えがあるというか、ご苦労さまと思うわけだが(笑)、当サイトではそこはさらりと流そう。
ここが「道の駅やまがた蔵王」のエントランスで、そのまま「ぐっと山形」に通じている。
♪ため息のでるよ~な♪
「ぐっと山形」の在庫量(爆)
東北では地酒売り場と試飲は、切っても切れない間柄。車中泊の特権発動!
さすが山形。フードコートも”芋”の子を洗うが如くの賑わいだった。
もちろんあります!本物も(笑)。
さて。
車中泊時に大事なのはここからということで、航空写真で改めて駐車場のレイアウトを確認しよう。
まず❶が、普通車を200台以上収容できる、メインの駐車場になる。
ただしこの駐車場には、写真の通り、駅舎から国道に向かって全体的に、無視することのできない傾斜がある。
それも横向きに傾くので、正直云って、車中泊にはかなり支障をきたすだろう。
それに対して、駅舎を挟んだ南側にあるのが、❷の「パーク・アンド・ライド」用に用意された駐車場だ。
「道の駅 やまがた蔵王」は、遠距離バスの基地を兼ねているので、駐車場を一般客用と区別しており、ここは単なる「第2駐車場」ではないのでご注意を。
とはいえ、実際に停まっているのは、大半がバスの利用者ではなさそう(笑)。
筆者がインフォメーションで夜間の利用を確認したところ、「利用届を書けばOK」との回答を得た。
記載事項は以下の通り。
名前・緊急連絡先・車のナンバー・車種と色・利用開始日と利用終了日
ただし利用は『車中泊で使いたいとは云わず、仮眠がしたい』にしておこう。
なぜなら、「道の駅 やまがた蔵王」には『日本RV協会のRVパークには登録していない』❸の車中泊専用スペースがある。
すなわちここでの「車中泊」は、カーサイドにイス・テーブルを広げて寛ぐスタイルを意味しているため、スタッフから誤解を招くおそれがある。
しかし❷で車中泊をしているクルマがみな、正直に「届け出」を提出しているとは思えないし、閉館後にくればノーチェックで入庫できるため、「届け出」はあくまでも『盗難や車上荒らしの時の備え』のために行っているのだろう(と勝手に解釈している)。
ただ、”キャンプ行為”をしない場合でも、この車中泊専用スペースには利用価値があると感じた。
ロケーションから鑑みて、その存在が全国の車中泊旅行者に知れ渡れば、GWや連休時の「道の駅 やまがた蔵王」が、夜間満車になるのは間違いない。
なぜなら、
285台のキャパは車中泊においては『まやかしの数値』で、「パーク・アンド・ライド」用駐車場には39台しか入らない。
車中泊専用スペースは、そういう時に「予約席」として使うといい。
予約をしておけば、安心して蔵王「御釜」まで足を伸ばし、少々遅くなって戻ってきても安心だ。
しかも料金は電源代込みで1泊2000円。
近頃のRVパークのイメージだと、このロケーションなら半額に近く思える。
そりゃ、キャンピングカーやトレーラーが放っておくわけがない(笑)。
よほどのことがないかぎり、RVパークを使わない筆者でも、ここではそうする。
もっとも…
世間相場を道の駅が知れば、値上げするのは時間の問題だろうけどね(笑)。
詳細はこちらで確認を。
なお、24時間トイレは館内にある。
もちろん中はウォシュレット。
また可燃物のゴミ箱も入口にちゃんと置いてくれている。
「道の駅 やまがた蔵王」の車中泊好適度
「道の駅 やまがた蔵王」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎南側入口にあり24時間利用が可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 やまがた蔵王」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
山形うわの温泉天神乃湯
道の駅から約4.5キロ・10分
☎023-688-5837
おとな450円
10時~22時30分
無休
コンビニ
ローソンまで約1キロ
スーパーマーケット
「ヤマザワ 成沢店」まで約3キロ
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