道の駅湘南ちがさき　車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック！

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅湘南ちがさき」の車中泊に関する情報です。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

車中泊旅行者にとって、本当に役立つ「車中泊スポット情報」とは？【車中泊旅行家が解説】

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道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。

道の駅での車中泊は、簡単に”禁止”できるものではなく、ルールを守れば原則OKが本筋。【現役のプロ車中泊旅行家が解説】

車中泊歴25年の車中泊旅行家が、2025年1月現在の「道の駅での車中泊が許されるルールと理由」を詳しく解説しています。

※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

～ここから本編が始まります。～

「道の駅湘南ちがさき」は、「江の島」と「鎌倉」を擁する「湘南海岸」の観光にベストと云える道の駅

道の駅湘南ちがさき　DATA

道の駅湘南ちがさき
〒253-0064
神奈川県茅ヶ崎市柳島1546番1号
☎0467-33-6360
9時～19時
毎月第２水曜定休
※オープン後当面は無休

「道の駅湘南ちがさき」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回／第62回
登録日／2025年1月31日
開駅日／2025年7月7日

当初は2020年東京オリンピック開催前の2019年7月のオープンを予定していたが、用地買収の遅れ、前市長「服部信明」氏の急逝、さらに新型コロナウイルスの影響で、一度2022年に延期され、さらに2025年に再度延期された経緯を持つ。

「道の駅湘南ちがさき」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2025.09.26

「道の駅湘南ちがさき」での現地調査は、2025年9月が最新です。

道の駅湘南ちがさき【目次】

「道の駅湘南ちがさき」の
ロケーション

「道の駅湘南ちがさき」の施設

「道の駅湘南ちがさき」の
車中泊好適度チェック！

「道の駅湘南ちがさき」の
最寄りの温泉＆買物施設

「道の駅湘南ちがさき」の
アクセスマップ

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「道の駅湘南ちがさき」のロケーション

2025年7月にオープンした「道の駅湘南ちがさき」は、大学駅伝でお馴染みの箱根・芦ノ湖から、約42キロ・45分、北条氏の居城だった「小田原城」から約22キロ・25分、鶴岡八幡宮で知られる「鎌倉」へは、約19キロ・30分、そして「江の島」まではわずか12キロ・20分ほどのところに誕生した、車中泊の旅人にとって、”待望”と呼ぶにふさわしい道の駅だ。

首都圏からは、初日に「鎌倉」「江の島」を観光し、「道の駅湘南ちがさき」で泊まって、翌日朝から「箱根」に向かい、温泉を楽しんでからでも余裕を持って帰宅できるし、東海以西からは、逆に箱根→小田原→江の島→鎌倉→横須賀と、相模湾沿岸を総ナメにする旅がしやすくなった。

特に、日本列島を一筆書きにする『正真正銘の日本一周』を目論む旅人にとっては、これまで鬼門であったエリアに、大きな楔が打ち込まれたことになる。

個々の見どころは、筆者の実体験に基づく以下の記事を参考にしていただきたい。

『本当の車中泊の旅人』とは、こういう前提を持って道の駅を利用する人のことを云い、公に国交省も道の駅もその車中泊を容認している。

湘南＆三浦半島　車中泊旅行ガイド

さて。

確かに「道の駅湘南ちがさき」の誕生により、湘南海岸の車中泊事情は劇的に変わったと云っても過言ではない。

ただしそれは、平日に限っての話になりそうだ（笑）。

とどのつまり…

週末に行くなら、従来の湘南海岸の車中泊スポットを無視できないのが現実で、土曜日の夜の「道の駅湘南ちがさき」は、18時到着ではもう満車というのも、けして大袈裟ではないだろう。

ちなみに写真は、木曜日の19時に撮っているが、もう既に8割近くは埋まっている。

云い替えれば、そのくらいここはいい。

そんなわけで先に、「道の駅湘南ちがさき」が満車で困った時に使える、近場の車中泊スポットも紹介しておこう。

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このほかでは、「西湘バイパス」の「西湘PA」でも車中泊が可能だ。写真は海に近い下り線・箱根方面行きのPAになる。

「道の駅湘南ちがさき」の施設

まず「道の駅湘南ちがさき」の前を通る国道134号は、湘南海岸のメインストリートで、明るい時間帯にこうなることは日常茶飯事（笑）。

特に夕方は、1時間くらい余裕を見てアプローチするほうがいい。

なお道の駅は、江の島・鎌倉に向かって左側にあるので、西湘バイパスからアプローチするほうがスムーズに入れると思う。

出典：道の駅湘南ちがさき

こちらが「道の駅湘南ちがさき」のレイアウト図だ。

国道134号からは、ドックグランを見ながら敷地に入る。

駐車場は全体的にほとんど平坦で、車中泊に支障はない。

24時間トイレは、駐車場に近い木の壁の奥にある。

もちろん中はウォシュレット付きだ。

「道の駅湘南ちがさき」の本館は2階建てで、1階が物販、2階はフードコートになっている。

ドアの内側には、驚くほど開放的なスペースが広がっている。

野菜や鮮魚もあるが、目立っていたのは他では見かけないアイテムだった。

湘南らしくウクレレも（笑）。

フードコートには、茅ヶ崎の人気店「田中水産ゆうまん丸」「茅ヶ崎なんどき牧場」「ル・ニコ・ア・オーミナミ」の姉妹店「ニコとモク」の3軒が軒を並べ、テラス席はペット同伴もOKだ。

こりゃ～、人が来ない理由が見つからないね！（笑）。

「道の駅湘南ちがさき」の車中泊好適度チェック！

駐車場の平坦性＝○
駐車場のキャパシティー
普通車:160台　
ゴミ箱の有無＝あり
ウォシュレットの有無＝あり
旅行情報の充実度＝○
付帯設備の充実度＝○
周辺の車中泊環境＝○

「道の駅湘南ちがさき」のゴミに対する対応

可燃ゴミ：トイレ棟内にあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル：同上

さらに売店の入口にも用意されており、営業時間中はどちらも利用できる。

まさに観光地の道の駅のお手本た。

なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ（笑）。