この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
オートキャンプ場は、北海道に車中泊でロングステイするのに、なくてはならない施設
このページは、「北海道・車中泊ロングステイガイド【6】/ワンランク上の車中泊」の続きになる。
ロングステイガイドの最初に、場所を誤れば「旅行者」ではなく「車上生活者」とみなされると書いたが、少なくともキャンプ場ならその心配はない。
ゆえに様々な人々が利用している。
シェルターを張って居心地のよいリビングスペースを設ける人、数日後に来る予定の知人を滞在しながら待っている人、また中には一人旅で毎回炊事をするのが億劫なため、夕食は併設している温泉の食堂で食べるという人もいる。
観光のベース基地
長期滞在がしやすいのは、周辺に観光スポットが多い場所で、利尻島や富良野や美瑛、ニセコあるいは道東の弟子屈あたりがその条件に当てはまる。
だが格安サイトの多くはフリーサイトで、滞在するには「場所取り」が必要だ。その際に有効なのが写真のシェルター。サイドオーニングは、こういう時には使えない。
グループキャンプの会場
友人と行動をともにしたり、待ち合わせて合流する際に、食事や団欒がオープンエアで楽しめる。
ゴミの処分
ロングステイに付き物の生活ゴミを、安心して捨てられるのはキャンプ場だけだ。北海道の道の駅にはほとんどゴミ箱が置かれていない。また今は北海道のコンビニもゴミ箱を店頭に置いていないところが多くなった。
充電と電源の利用
サブバッテリー搭載車は、ソーラー発電がない限り、2.3日で電気が切れる。
しかし電源サイトを併設するオートキャンプ場なら、丸一日そちらに移動し、たっぷり充電してから再び安いフリーサイトに戻ることも可能だ。
コインランドリーの利用
2人分なら洗濯は町のコインランドリー店に出かけた方が早く済むと思うが、一人旅にはキャンプ場のコインランドリーが安くてお勧めだ。
野外料理
※夏は明るい時間帯にするのが基本
美味しい素材が焦げたり、虫だらけになるのを防ぐため、料理は明るい時間帯にしてしまう方がいい。
日没頃には片付けを終え、焚き火&バータイムにするのが理想的だ。