この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
ルールは簡単。ただしコースはデリケート
パークゴルフは、1983年に「公園で幅広い年代の人ができるスポーツ」として、北海道の幕別町で考案された。
それもあって、北海道には既に600件以上の施設があり、道の駅やキャンプ場と隣接しているところもたくさんある。
車中泊地の近くにあって、無料もしくはひとり500円程度で楽しめ、適度な運動量があるというのは、中高年の車中泊旅行者とっては、まさに打って付けと云えるスポーツだ。
こちらがクラブとボール。
短いドライバーのようなクラブ1本だけで、拳くらいのボールを転がしてプレイする。シューズはスニーカーでもOKだ。
コースは18ホール・パー66。
1ホールの距離は最長100メートルまでとされ、ホールはパー3から5に設定されている。
距離が短く、パワーよりもコントロールが求められるため、ゴルフ経験がない女性でも、コツさえつかめば、たちまち夫婦でスコアを競えるレベルになる。
大半のコースはフラットで、青々とした芝のフェアウェイ上を歩く。
ただしラフは深く、グリーンは傾斜と起伏に富んでいるため、簡単にはスコアが上がらない。
マイ・クラブがお勧め
コースには無料で夜明けから日没までプレイができるところもあるが、レンタルの場合は管理人が来るまで待つ必要がある。
そのため、リピーターの多くは「マイ・クラブ」を持参している。
クラブは「ホーマック」などで売っており、1万円以下のセットもある。またサイズがないので、ネット通販で入手してもかまわない。
北海道の人気パークゴルフ場
冒頭で書いた通り、北海道には600件を超すパークゴルフ場があり、その数は道の駅よりはるかに多い。素晴らしいコースがたくさんあるので、ガイドブックを一冊購入されることをお勧めする。
一度は行ってみたい! ナウマン公園パークゴルフ場チャンピオンコース
筆者イチオシのパークゴルフ場は、道の駅忠類と温泉施設に隣接しているナウマン公園パークゴルフ場チャンピオンコースだ。
芝の管理レベルは本コース並にもかかわらず、なんと無料!
そのうえ夏はナウマン公園の一画をオートキャンプ場として無料開放している。
ここに来れば、パークゴルフが道民だけでなく、シニア世代の車中泊旅行者にとって、いかなるスポーツであるかが、きっと理解できるに違いない。
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