この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 もち米の里なよろ」は、可燃物用のゴミ箱と水道が場内に揃う、車中泊旅行者に優しい道の駅
「道の駅 もち米の里なよろ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第26回
登録日/2008年4月17日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.07.03
2011.07.02
2012.07.25
2013.07.15
2014.07.03
2016.06.01
2017.07.31
2022.07.25
道の駅 もち米の里なよろ【目次】
「道の駅 もち米の里なよろ」のロケーション
「道の駅 もち米の里なよろ」は、旭川と稚内を結ぶ国道40号沿いにある規模の大きな道の駅で、旭川寄りの士別には2つの道の駅があるが、車中泊にはこちらのほうが圧倒的に適している。
近くには2011年に公開された西田敏行主演による車中泊の映画「星守る犬」のロケに使われた「サンピラーパーク」があり、それに関連するわけではないと思うが(笑)、ここには今も車中泊の旅人に対する優しい配慮が随所に見られる。
「道の駅 もち米の里なよろ」の施設
まず「道の駅 もち米の里なよろ」の駐車場は広く平坦で、車中泊に支障はない。
また大型車のスペースはトイレから一番遠い場所にあるので、乗用車が近くに停めらやすいレイアウトになっている。
トイレにはウォシュレットが完備。
テレビ映りも申し分なしだ。
だが「道の駅なよろ」で一番嬉しい点は、誰もが気兼ねなく使えるよう、可燃物のゴミ箱を屋外に置いてくれていることだ。
ただ以前は24時間利用できたが、2022年に訪ねた時には「夜間のゴミ捨て禁止」になっていた。
とはいえ、北海道の道の駅はゴミ箱を置いていないところが多く、燃えるゴミどころか、自販機を置いているにもかかわらず、そこで買った缶やペットボトルさえも捨てられないという、「信じがたい自分勝手な商業施設」も多数存在する。
そんな中にあって、昔から気持ちよくゴミを回収してくれる「道の駅 もち米の里なよろ」は、もはや特別な存在と云っても過言ではないと思う。
次は屋根のある場所に、テーブルとイスが置いてあること。
そこでお弁当やパンなどの調理済み食品を食べるのは、何も「昼間」だけとは限らない。閉館後でも昼間と同じように振る舞えば問題はなく、軽自動車のような小さなクルマは、こうした屋根があるだけでずいぶん助かると思う。
そして水道。
道の駅阿蘇のように「自由にお使いください」とまでは書いていないが、分かりにくい場所にあるので、そのための表示をしてくれている。
誰のために、何のために…
そんなことで悩むよりは、野菜や1.2枚の皿を洗うくらいなら、感謝を込めてキレイに使わせていただくほうがいい(笑)。
最後はコインランドリーだ。
「道の駅 もち米の里なよろ」には、ずいぶん以前から敷地の中に電気乾燥機付きのコインランドリーがある。
2022年更新
コインランドリーはなくなり、代わりに十割そばの店ができていた。
ただ近くにある「マックスバリュー名寄店」の敷地に、ガス乾燥機付きのコインランドリーがあるので、洗濯には困らない。
逆に、この辺りの特産品である蕎麦が食べられる方がいいように感じた。
「道の駅 もち米の里なよろ」は、大きな道の駅だけあって売店も大きい。
名物は、駅名に使われている「もち米」で作る大福餅。
また近場で栽培している特産の「幌加内そば」もしっかり揃えてあった。
レストランはリーズナブルで、テイクアウトできるメニューも多い。
「道の駅 もち米の里なよろ」が、もし富良野や小樽にあったとしたら、驚くほど大盛況になるに違いない。
「道の駅 もち米の里なよろ」車中泊好適度チェック!
ゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にゴミ箱あり(夜間利用不可)
缶・ビン・・ペットボトル:屋外にゴミ箱あり(夜間利用不可)
【プロの寸評】
美深アイランドのキャンプ場が1ヶ月以上の長期滞在者のゴミしか回収しなくなった今、道北におけるこの道の駅の車中泊需要はいっそう高まると予想される。
「道の駅 もち米の里なよろ」 最寄りの温泉と買い物施設
日向温泉
クルマで約10分
大人440円
10時~21時(受付最終20時30分)
スーパーマーケットは、「Qマート風連店」までクルマで3分、「マックスバリュ名寄店」までは約10分。
また「マックスバリュ名寄店」には、ユニクロやホーマックも隣接している。