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道北の夏のお勧めビュースポット 「幌加内・そばの花展望台」

18.特選スポット
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。

まさに、見渡す限り「そば畑」。

筆者がこの広大なそば畑を初めて目にしたのは、2002年の夏だった。

旭川から北に1時間ほど走った士別の近くにある幌加内(ほろかない)町に、「日本一のそば畑」があると聞き、朱鞠内湖(しゅまりないこ)から帰る途中に、この素晴らしい景観を「フィルムカメラ」に収めている。

もっとも… 当時はこんな見晴らしのいい展望台などは見当たらなかった。

通常、本州のそばはヒガンバナが咲く9月下旬から10月初旬頃に花を咲かせるが、北海道では7月下旬から8月中旬に花期を迎える。

実は、8月中旬の北海道は「観光の端境期」に当たっており、この時期に「旬」を迎える見どころは少ない。

その中で、富良野のラベンダーがピークを迎える頃から咲き始め、北竜町のひまわりが満開になっても、まだその美観を維持している幌加内のそば畑の存在は大きい。

幌加内町は、そばの作付面積・生産量ともに日本一を誇るだけあって、国道237号線の「道の駅・森と湖の里ほろかない」が建つ周辺には、まさに見渡す限りの「白いじゅうたん」が広がっている。

幌加内町の観光案内を見ると、そば畑のビューポイントは、この「そばの花展望台」を含めて4ヵ所あると紹介されており、いわゆるブロガーたちはそれを自分流にアレンジしながら詳しく紹介しているようだ。

だが、結論はどこを見てもほとんど同じ(笑)。幌加内は美瑛のパッチワークの丘とは違い、景色そのものは変わらない。

ゆえに同類の情報に振り舞わされるよりも、ゆっくりクルマを走らせ、通行や農作業の邪魔にならない程度に、お気に入りのフォトスポットを探してみることをお勧めする。

今度は食べる話をしよう。

日本で蕎麦といえば信州を思い浮かべるかもしれないが、北海道は長野県の実に4倍以上、そして幌加内町単独でも長野県のそばの生産量を上回っている。

信州がそば処と云われる所以は、写真のようにそばを麺にする「そば切り」を編み出したからに他ならない。

その技術が江戸時代の「国替え」で伝播し、有名になったのが「出雲そば」であり「出石そば」だ。

残念なことに… 筆者は幌加内の「お蕎麦屋さん」には未だ足を運べていない。それは、いつも幌加内を通る時間帯が、店の営業時間や営業日と噛み合わないことが理由なのだが、いっぽうで筆者は「ソウルフード」と呼ばれるものに興味を抱いている。

北海道の人たちは、北の大地でとれるこの「極上素材」を、家庭でどんなふうに食しているのか… 

そこで実際にそれを真似てみることにした。目に留まったのは、写真の「半生そば」だ。

宣伝をみると、「生麺の風味」と「乾麺の保存性」を併せ持っており、いつでも美味しいそばが食べられることから人気が高いというが、そう聞かずに食べると、乾麺との違いは分かりづらい。

ただ製造日から常温で2か月は保存可能ということなので、買っておいて旅の中で一度ご賞味してみてはいかがだろう。

なお、そうする場合の留意点は「そばつゆ」にある。関西人には北海道で手に入る「そばつゆ」を辛く感じると思うので、できれば自宅から持参することをお勧めする。

さきほどの半生そばは道の駅、乾麺は道内のスーパーでも手に入る。なお、「道の駅 森と湖の里ほろかない」は温泉併設で車中泊も可能だ。

最後に。

そばの歴史は古く、寿司、天ぷらと並ぶ代表的な日本料理だが、その国内収穫量は32,000t(平成23年度)で、なんと国内自給率は20%強という低さだ。

各地に行列店がたくさんあり、鉄道駅や高速道路のSA、さらにはショッピングセンターのフードコートでも、そばを置いてないところはほとんどない。ゆえに白米同様、その大半が国産と思っていただけに、この話には驚いた。

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