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クルマで旅する利尻島

18.特選スポット
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。

うまく旅する秘訣は、コンテンツの「重複」を避けて時間を有効活用すること。

利尻島は「縄文杉」で知られる鹿児島県の屋久島とよく似た地形で、島の中央には利尻富士の名で親しまれている標高1721メートルの利尻山が鎮座する。

深田久弥氏の著書「日本百名山」では、利尻岳の名で紹介され、第一番目に登場する名峰だ。

利尻山はポピュラーとされる鴛泊ルートでも、登山口にあたる3合目から山頂までの往復所要時間は約10時間。ハイシーズンはそれに待ち時間が加算されるのだが、高山植物が咲く季節は残雪が多く、冬山経験者でなければ登頂は難しいという。

そこでお勧めなのがドライブだ。

地図を見ればわかる通り、利尻島は島の周回道路が整備されており、適度に見どころが点在している。礼文島に比べるとクルマで走れるところが多いので、利便性は高く車中泊旅行者が観光しやすい島といえるだろう。

利尻島の外周は約65キロ。山に登らず島の周りをドライブがてらに観光するなら、半日あれば事足りる。目的がそれだけという人は、人だけフェリーで渡って、現地でレンタカーを使うほうが経済的でスマートだ。日帰りなら夫婦でも1万円ほどで収まるだろう。

利尻島の観光事情

ガイドブックを見ると、利尻島には見どころがたくさんあるように感じるが、その大半は利尻山のビュースポットだ。

つまり中には「似たり寄ったり」というところも混ざっているため、初めて行く際には現地で「無駄な動き」をさせられないよう、最初に情報をよく整理することが大切。要は「沼・湿地」・「展望台」・「グルメスポット」のように、カテゴリー別に分けて中身を調べ、かぶらないところを選ぶという「仕分け作業」が必要だ。

たとえば、上の写真は利尻島のランドマークとされるオタトマリ沼の景観で、下の写真は姫沼だ。

オタトマリ沼は島の南に、姫沼は北にあるため、たしかに利尻山の見え方は違うのだが、それ以外に大差はない。

姫沼は野鳥が多く、バーダーには別の価値観があるとはいえ、それは万人向けではないだろう。

こちらは「逆さ利尻富士」が撮れることで知られる南浜湿地からの景観。ややマニアックな場所とはいえ、ネットを探せば容易に見つかるスポットだ。

しかし、よほど利尻山が好きでなければ、はるばる訪ねていくほど価値があるところとは思えなかった。ということは、「沼・湿地」のカテゴリーでは、オタトマリ沼が見られればOKとなる。

いっぽうこちらは、見返台園地展望台からの眺望だが、駐車場からわざわざ長い階段の山道を歩いて見える景観と、駐車場から降りてすぐ見える沼浦展望台の景観はほとんど変わらない。

ちなみに沼浦展望台はオタトマリ沼からクルマで2.3分のところにあり、そこからの景観が北海道の銘菓「白い恋人たち」のパッケージに使われている。となると知名度も利便性も沼浦展望台に軍配があがる。

こう書くと、いかにガイドブックが「旅行者の立場になって書かれていないか」がよくわかる(笑)。
観光スポットを羅列しても、喜ぶのは自治体のお偉いさんだけで、多忙な旅行者には逆に迷惑な話だ。きちんと自分の基準でセレクトした場所を紹介するのがその世界のプロなのでは。

ところで… 実はこの島を観光する際には、もっと大事なことがある。

それはお天気だ。

島はどこでもそうだが、雨が降れば行くところもなければ、することもなくなる。ゆえに天気予報を見て、渡る日をよく選ぶことが大事なのだが、北海道の天気予報は当たらない(笑)。

したがって、数日間滞在する場合は「雨のコンテンツ」を考えていくほうがいい。例えば奇岩めぐりや、高山植物の鑑賞は晴れてなくても楽しめる。他ではウニの美味しい行列店や、日帰り温泉、特産品直売所などが、時間を潰せる場所になる。

利尻島の主な見どころ・食べどころ

利尻島随一の名所、「オタトマリ沼」の見どころと車中泊事情
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利尻島の車中泊事情

車中泊で行くなら島内には4つのキャンプ場があり、そこを利用すれば自炊ができる。時間を贅沢に使い、天然水や海鮮素材を集めて自分流の料理を作るのも、クルマ旅ならではの楽しみだ。

前述の話と共通するが、キャンプ場にシェルターを張って連泊すれば、雨でも「居場所」が確保できる。

震災で分かったように、長時間狭いクルマの中で動かないのは、エコノミークラス症候群を発症する危険がある。くれぐれも車中泊を舐めてはいけない。

たとえば釣りは、晴れの日よりもむしろ雨の日のほうがよく釣れる。

利尻島では6月でもカレイが釣れる。フェリーターミナルでヒットしたのは、クロガシラと呼ばれる品種で、身が分厚く、煮付けると美味い。

利尻島の車中泊スポット&関連施設

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