「拓真館」は、「美しい美瑛の光景」を見せてくれる写真館

北海道のお勧め観光スポット
拓真館

「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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故人・前田真三氏のフォトギャラリー

美瑛に行くなら、絶対「拓真館」に寄っておいで。

初めてクルマで北海道に出かける前に、既に「北の大地」を経験してきた何人もの友人が口を揃えてそう云った…

それから20余年の歳月が流れたが、セミナーや書籍あるいはインターネットを通じて、筆者も金太郎飴のように同じ事を北海道に行く人達に伝えている(笑)。

拓真館は美瑛の名を一躍全国に広めた風景写真家、故・前田真三氏のフォトギャラリーだ。

廃校になった旧千代田小学校の校舎を利用した館内には、代表作の「麦秋鮮烈」「夕焼けの塔」「朝霧の丘」の三点を筆頭に、四季折々の美瑛の風景をとらえた約80点の作品が常設展示されている。

入場料は無料、もちろん駐車場もお金は取らない。ファーム富田と同じく、それもまた賞賛に値すべきことだと思う。

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前田真三の功績は、美瑛を有名したというよりも、「美瑛の丘をめぐる楽しみ方」を教えてくれたことにあるかもしれない。

この写真は彼と同じ場所で撮影したものだが、だだっ広くて、一見どこを写しても変わらないように思える美瑛の丘から、在りしの前田真三が見出した「絵になるところ」を探してカメラを構えた。 

これは、まさに美瑛にしかないコンテンツだ。そうするうちに前田真三氏の「心の境地」が見えてくる。

以下はWikipediaからの引用

「風景写真は出合いの瞬間が大切」を持論としている。風景を撮影する際に、とかく一カ所に留まって天候や光線の状態が良くなる時を待ちながらシャッターチャンスをうかがうという消極的な姿勢になりがちなことに対し、前田真三の場合は、風景に出合った瞬間に手際よく写してゆくという、積極的に風景を求めてゆく姿勢で取り組んでいる。

「風景はただ眺めていても、見えてはこない。積極的に風景に働きかけて、はじめて見えてくる」といい、そのためには「とにかくよく見、よく撮ること」「見るうちに撮るうちに、次第に風景が自ずと見出せるようになるはずだ」と論じている。

作品を観た人からの「ずいぶん時間をかけて一枚の写真を撮るんでしょうね」との問いに対し、前田真三が「長い時間がかかっていますよ。私の人生と同じだけの」と答えるようにしているのは、この作品にたどり着くまでに多くの写真を撮り込んで経験を重ねてきたことを表しているのである。

また、「風景は目で見た通りに撮る」ことも持論としている。そのために原則として、「目線で撮る」「手前から遠景まで全てにピントを合わせる」の2点を基本にしている。これは、人間が肉眼で日常見ている風景が、目線で見て、全部にピントが合っている風景であり、写真にしてもそれが一番自然に見えるからである。

今度美瑛に行かれる際には、こういった視点でシャッターを押してみてはどうだろうか。

ちなみに筆者が本格的に写真を撮り始めたのは2001年。初めて拓真館で前田真三氏の作品に触れてからだ。

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拓真館の周囲はラベンダーが咲く千代田公園として整備されており、木漏れ日の中の白樺回廊を散策することもできる。

所在地:上川郡美瑛町字拓進
TEL:0166-92-3355
見学の所要時間:約40分
営業時間:5~10月/9:00~17:00、11~4月/10:00~16:00
休業 : 無休(1~3月は問い合わせください)
見学料金:無料
駐車場:あり(無料)

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