この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 びえい白金ビルケ」は、2018年にオープンした、白金地区の「青い池」に近い道の駅
「道の駅 びえい 白金ビルケ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第49回
登録日/2018年4月25日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.07.08
2022.07.22
道の駅 びえい 白金ビルケ【目次】
「道の駅 びえい 白金ビルケ」
最寄りの温泉&周辺買い物施設
「道の駅 びえい白金ビルケ」のロケーション
2018年5月、美瑛に新たな道の駅が誕生し、多くの観光客で賑わっている。
ただし美瑛といっても十勝岳登山口に近い「白金地区」にあるため、パッチワークの農場が見られるような開けた場所ではなく、森の中だ。
かつては十勝岳への登山客か、マニアックな温泉客しか来ないような場所だったが、現在は約2キロ先にある写真の「青い池」を目当てに、観光バスで団体客が続々とやってくる。
それ以外にも「白金地区」から十勝岳山麓には、お勧めしたい見どころは多い。
ところで…
もうご承知の人は多いと思うが、美瑛にはJR美瑛駅の隣に「丘のくら」という道の駅があるが、「道路利用者の休憩施設」とは呼び難い施設で、多くの車中泊の旅人を落胆させてきた。
ここに比べると、「道の駅びえい 白金ビルケ」が車中泊旅行者にとって、はるかに使いやすい施設であることは間違いない。
こちらが「道の駅びえい 白金ビルケ」のレイアウト。
オープン当初は「キャンピングカーサイト」も、そこから「青い池」へ通じる道もなかったが、2022年の訪問時にはかなり整備が進んでいた。
車中泊に適した駐車場はマップの一番大きなP1で、ご覧の通りフラットだ。
こちらは同じ敷地にある、24時間利用可能な野外トイレ。
もちろんウォシュレットを完備している。
実は「道の駅びえい 白金ビルケ」は「新設」ではなく、以前からあった「白金インフォメーションセンター」をリニューアルして登録された。
当時から車中泊はできたものの野外トイレはなく、インフォメーションセンターのトイレを、裏口のような場所から入って利用しなければならなかったことと、携帯電話がdocomoでさえ通じなかったことから、積極的には紹介をしてこなかった。
しかし道の駅になった今は、どこの携帯電話も普通に使える(笑)。
そうなってくると、パノラマロードにある「三愛の丘」や「新栄の丘」で泊まるよりはずっといい…
こちらは新設のキャンピングカーサイト。
電源付きで5サイト用意されているが、写真手前の5番サイトは、寝るには支障があるほど傾斜が強く、使い物にならないので注意が必要。
サイトには個別に水道が設けられているが、それとは別に近くには水場がある。
ただここは共同施設なので、誰でも無料で自由に利用することができるようだ。
なおゴミは指定の燃えるゴミ用袋が受付時に配布されるので、分別して指定のダストボックスに入れて帰ることになっている。
加えて、シャワールームとコインランドリーも用意されている。
早い話が、電源とゴミの処理がついて1泊3500円。
筆者は北海道ではかなりいい料金だと思うが、これも今どきのバンライフさんには「安心して車中泊をするためのコスト」として受け止められているのだろうか(笑)。
さらに1000円を超えるハンバーガーに、山ガール御用達のノースフェイスの専門店。
売店には「青い池」のオリジナルグッズが山のように並ぶ。
これは帯広でも同じだが、北海道には「洗練」というより、都会の若者たちが慣れ親しんだコンテンツを導入する道の駅が急増している。
だがそれは中高年からみれば、「顔の区別がつかない薄化粧のアイドル」と同じで、確かにキレイだとは思うが、ほとんど印象には残らない。
そういう道の駅では、何を聞いても淡々と対応され、なんでもお金で解決する。
近未来の北海道の姿を見た気がした。
「道の駅 びえい白金ビルケ」の車中泊好適度
ゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内にキャンプサイト利用者専用あり
缶・ビン・ペットボトル:未確認
【プロの寸評】
十勝岳山麓の自然が色濃く残る場所にあり、富良野・美瑛エリアの豊かな自然を感じたい人にはお勧めだ。
手入れの行き届いたパークゴルフ場と隣接しており、終日滞在しても問題ないと思うが、ゴミの処分ができないのでそう長くはいられまい。
道の駅びえい 白金ビルケ オフィシャルサイト
「道の駅 びえい白金ビルケ」 最寄りの温泉&周辺買い物施設
白銀の湯 約5キロ
500円 10時~20時・不定休
なお、「道の駅びえい 白金ビルケ」にはシャワー設備がある。1回30分200円(9時~17時30分)
今もあるかどうかわからないが、以前は隣接するビルケの森でパークゴルフをすれば、白金温泉地区の温泉割引券がもらえた。
スーパー・コンビニともに10キロ圏内にはないので、車中泊をするなら事前に食料と飲料を買い出ししてから出かけよう。
「道の駅 びえい白金ビルケ」のアクセスマップ
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
車中泊で行く富良野と美瑛


日本全国 車中泊旅行ガイド
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