北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年7月現在の「道の駅 真狩フラワーセンター」の車中泊情報をご紹介。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 真狩フラワーセンター」は、ドッグランと売店内に100円ショップがある、車中泊には悪くない道の駅
「道の駅 真狩フラワーセンター」 DATA
道の駅 真狩フラワーセンター
〒048-1611
北海道虻田郡真狩村字光8-3
☎0136-48-2007
営業時間
4月下旬~10月:9時~17時30分
11月~4月下旬:9時30分~16時30分
年末年始(12/31~1/3)は休館
「道の駅 真狩フラワーセンター」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年8月10日
前身は1997年にできた「真狩フラワーセンター」
2022年4月 売店をリニューアルし、100円ショップを導入
「道の駅 真狩フラワーセンター」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.07.08
2011.09.14
2012.08.07
2013.07.03
2014.07.29
2018.07.25
2020.08.04
2022.08.10
※「道の駅 真狩フラワーセンター」での現地調査は2022年8月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年7月に更新しています。
道の駅 真狩フラワーセンター
「道の駅 真狩フラワーセンター」の
最寄りの温泉と周辺買い物施設
「道の駅 真狩フラワーセンター」のロケーション
「道の駅 真狩フラワーセンター」は、ニセコエリアでの車中泊における優位性の高い、「道の駅 ニセコビュープラザ」と「ルスツ ふるさと公園(道の駅 230ルスツ)」のちょうど中間あたりに位置している。
日帰り温泉にもそこそこ近く、ドッグランがあるうえに、今は100円ショップまでできた”総合力のある道の駅”で、これといった欠点があるわけでなく、前述した2つの車中泊スポットの評判が良すぎると云うほうが妥当かもしれない(笑)。
そのため、特に「道の駅 ニセコビュープラザ」の混雑が予測される日は、最初からここを「旅の宿」と決めて、行動をしてもいいと思う。
近くには、筆者がニセコで一番とお勧めしている「真狩村ふれあいパークゴルフ場」もある。
なおニセコの見どころと楽しみ方は、別途こちらのページに詳しく記している。
さて。
こちらは「真狩川河川公園」に立つ、ご当地出身の国民的演歌歌手「細川たかし」の名曲が流れる銅像。
筆者と同世代の旅人なら、1975年に第17回日本レコード大賞・最優秀新人賞を受賞したデビュー曲「心のこり」をはじめ、1982年の「北酒場」、そして翌年の「矢切の渡し」と、2年連続で日本レコード大賞を受賞した彼のヒット曲を知らない人は稀有だろう。
村民栄誉賞を受賞していることもあり、「道の駅 真狩フラワーセンター」にも、細川たかしゆかりの展示物が飾られていた。
ただしこの写真は、100円ショップができる以前のもの。
現在は盾や衣装が撤去され、銅像だけが残されている。
「道の駅 真狩フラワーセンター」の施設
「道の駅 真狩フラワーセンター」は、花をテーマにした観光拠点を目指して1997年に作られた「真狩フラワーセンター」が前身で、2006年4月に道の駅に登録された経緯を持つ。
また2022年4月には、真狩村初の100円ショップコーナーを新設し、売店のリニューアルを果たしている。
こちらが「道の駅 真狩フラワーセンター」の航空写真で、駐車場は大きくAとBに分かれている。
いずれもフラットで車中泊に支障はない。
大半の人が車中泊をするのは、駅舎の前にある、こちらのAの駐車場。
24時間トイレは駅舎の隣にあり、独立している。
中は多目的トイレが、ウォシュレットになっていた。
ドッグランがある航空写真のBの駐車場は、24時間トイレからは遠いが、車の出入りが少なく、隣にクルマが駐まる確率は低い。
ただ、道路からブラインドになっているところは、マナーが気になる車中泊旅行者が好む条件に当てはまる。
こちらが現在の「道の駅 真狩フラワーセンター」の売店。
かつての細川たかしの展示コーナーは100円ショップに変わり、屋外にあった農産物の直売所がカフェに代わったため、野菜は売店内での販売になっている。
「山びこ食堂」では、珍しい「ゆり根のかき揚げ丼」1380円が食べられる。
真狩村は食用の「ゆり根」における全国一の生産量を誇っており、それだけを買うことも可能だ。
「ガラスハウス」と呼ばれる巨大な温室のような建物では、アレンジフラワーや花の種が売られていたが、やや空間を持て余しているような感じがした。
こちらはかつての農産物直売所だった建物で、現在は「マッカリズム」という名のカフェになっている。
ただ、筆者はアットホームだった以前の農産物直売所が好きで、ニセコビュープラザに比べると店は小さいが、ゆり根などの珍しいものが手に入るうえに、食べ方もレクチャーしてもらえたので、ニセコに行けば必ず立ち寄っていた。
オープン以来まもなく30年を迎えるこの道の駅は、チマチマと部分改装をするのではなく、きちんとコンサルを交えて、もう一度コンセプトから再構築し直す時が来ていると思う。
地元の人々は別としても、旅人には”あってもなくてもいい道の駅”だけに(笑)、転用とレイアウト変更程度では、その認識を覆すのは難しい。
しかし、いいお手本が帯広にある。
士幌とニセコなら、商圏規模はニセコのほうが大きいはずだ。
いずれにしてもニセコエリアの道の駅は、帯広がそうしたように、地域での位置づけを含めた総合的な見直しを、そう遠くないうちに迫られるだろう。
インバウンドがバカほどお金を落としてくれるうちが、チャンスだと思う(笑)。
「道の駅 真狩フラワーセンター」の車中泊好適度
「道の駅 真狩フラワーセンター」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
北海道では、まだこれがあるだけマシ… というのが実情だ(笑)。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 真狩フラワーセンター」の最寄りの温泉と周辺買い物施設
まっかり温泉
道の駅から約3キロ
☎0136-45-2717
料金:大人500円
営業時間:10:30~21:00
月曜定休
コンビニ
セブンイレブンとセイコーマートまで約400メートル。
スーパーマーケット
食品スーパーは約15キロ離れた「Aマート 喜茂別店」まで行かないとないが、ドラッグストアの「サツドラルスツ店」が約7キロのところにある。またセイコーマートでも少しは生鮮食品を置いている。
「道の駅 真狩フラワーセンター」のアクセスマップ