この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。

「道東セカンドルート」のメインエリアは、小清水から清里を経て摩周湖にいたる屈斜路湖周辺
道東セカンドルート【目次】
道東セカンドルートの概要
まず、リピーターにこよなく愛される「道東セカンドルート」のメインエリアは、この雲海の下に隠れている。
雲の下に広がっているのは、北海道で2番目、全国でも6番目の面積を誇る屈斜路湖。
その屈斜路湖を包含する阿寒国立公園は、1934年に大雪山国立公園・日光国立公園・中部山岳国立公園・阿蘇国立公園とともに指定された、日本で最も歴史の古い国立公園のひとつで、火山と森と湖が織りなす豊かな自然に包まれている。
その「屈斜路湖」にほど近い「摩周温泉」を、扇の要にして伸びる「道東セカンドルート」の特徴は、移動距離は短いが観光密度がそこそこ高いことにある。
しかもマップでわかる通り、番号を記した各方面の観光スポットを「一筆書き」で辿ることはできない。
その意味では、手強い北海道で「旅行力」を養ってきたリピーターにふさわしい、高難度の観光ルートといえるだろう。
❶屈斜路湖周辺は、ルート最大のネイチャースポット
筆者は「道東セカンドルート」のイチオシは、屈斜路カルデラ外輪山に点在する展望台だと思っている。
特に車中泊の旅人は、時間に制約されることが少ないないため、その気になれば、このような雲海を車窓から”ゼロ円”で眺めることが可能だ。
また屈斜路湖の東岸に位置する清里町には、道内広しといえども「夏にここでしか見られない光景」がある。

ここでは「道東セカンドルート」の各コースの見どころを、ダイジェストでお届けしている。
❷弟子屈町にある摩周温泉は旅のオアシス
「弟子屈(てしかが)」は「道東セカンドルート」の「ヘソ」にあたる町で、「道の駅 摩周温泉」があるところと云えばわかりやすいだろう。
「屈斜路湖」に近いだけでなく、「摩周湖」から養老牛方面、また「阿寒湖」から「帯広」にも出かけやすく、さらに「道東ファーストルート」の「釧路」「根室」にも幹線道路が通じている。
加えて「道の駅 摩周温泉」には、コンシェルジュが駐在する観光案内所があるので、車中泊するしないにかかわらず、筆者は悪天候時は一度ここに立ち寄り、周辺の天気予報や道路交通状況を確認することが多い。

❸阿寒湖では、周辺にもご注目!
「阿寒湖なんて、修学旅行生とインバウンドの行くところでしょ」。
そう嘯く人もいるだろうが、確かにそういう側面があることは否定しない。しかし、それだけで足を運ばないというのは短絡的というか、阿寒湖とその周辺に対する「リスペクト」がなさすぎる。
冒頭にも書いた通り、阿寒湖の周辺は国立公園に指定されている。つまり上高地や阿蘇、日光と同じ価値があると、日本政府が太鼓判を押しているのだ。
❺帯広周辺は、ルート最大のタウンスポット
自然・自然また自然と続く道東の旅で、ちょっとは人間臭い遊びができる場所が帯広だ。
普段はギャンブルとは縁のない人も、サラブレッドとは違う逞しい馬が、ド迫力で坂を登り下る「ばんえい競馬場」に足を運んでみてはどうだろう。
また帯広は「豚丼」発祥の地であり、北海道を代表する菓子メーカー「六花亭」の本店もあるグルメの街だ。
❻層雲峡とサロマ湖に通じる「おんねゆ温泉」

道東セカンドルート 車中泊旅行ガイド
道東 車中泊旅行ガイド



