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知っておきたい、摩周湖にまつわる3つのキーワード。「摩周ブルー」「世界屈指の透明度」「滝霧」

よく晴れた日の摩周湖の湖面は、写真のように青々としている。

いわゆる「摩周ブルー」というやつだが、ややもすると、こういう世俗的なものがすぐに作られ、ガイドブックはこぞってそれを取り上げる(笑)。

摩周湖のご当地アイスには、「摩周ブルー」と「樹氷ソフト」、そして写真の「霧ソフト」があり、価格はいずれも300円。爽快感のある味わいでなかなか美味。

それはそれで結構だが、嬉しそうにソフトをペロペロする子供や孫から、「どうして摩周湖は青いの?」と聞かれた時に、「それはね~」と口ごもるより、理由をスラスラと教授できる大人になりたいものである(笑)。

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【摩周湖の謎・その1】 摩周ブルー

摩周湖がいつも青く見える理由は2つある。

ひとつはカルデラ湖であるがゆえの深さだ。カルデラとはポルトガル語で「ナベ」を意味し、火山の噴火後に火口部が陥没してできた凹地のこと。そこに水が溜ってできたのがカルデラ湖である。ちなみに摩周湖の深さは、最大211.5 メートル. 平均でも137.5 メートルに及ぶ。

海でもそうだが、水は深くなると青以外の光の反射が少なくなる。それが「摩周ブルー」の直接的な要因だ。

【摩周湖の謎・その2】 世界屈指の透明度

これは「摩周ブルー」にも関係する話だが、摩周湖の湖岸から急角度で立ち上がる火口壁は、場所によっては350メートルもの高さに至っている。平均斜度は45度とかなり険しく、事故防止のため、許可なく湖岸に降りることはできない。

加えて、摩周湖には流れ込む川だけでなく、流出する川もない。ゆえに生活排水はもちろん、プランクトンなどの不純物が運び込まれないことも、透明度が高いこととと深い関係があるようだ。

さて。摩周湖は1931年に最大透明度41.6メートルの世界記録を樹立しており、2011年の調査でも、バイカル湖に次ぐ世界で2番目の透明度を誇っているが、その透明度にもっとも寄与しているのは「水源」だろう。

摩周湖の水源には、湖に直接降る雨のほかに、周りを取り囲む火口壁に降り注いだ雨と雪解け水がある。ただ、その火口壁からくる水の多くは、直接摩周湖に流入するのではなく、一度地面に吸収され、伏流水と化している。つまり、天然の水循環ろ過システムを通る過程で「濁り」が消え、すっかり透明に戻っているわけだ。

ちなみに摩周湖の水は、少し離れた「神の子池」に湧き出し、そこから川となって地上を流れていく。摩周湖の水位が安定しているのは、そのことと関係があるようだ。

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【摩周湖の謎・その3】 霧

驚いたことに… 1966年に発売された布施明の「霧の摩周湖」がヒットするまで、摩周湖はほとんど無名の湖だったが、この曲がきっかけで「摩周湖=霧」 「神秘の湖」というイメージが定着したという。

今では「絶景スポット」に挙げられる摩周湖が、キレイに見えるより、白くぼやけて見えないことで名を馳せたのだから、世の中何が起こるかわからない(笑)。

実際、摩周湖では年間に100日は霧が出るともいわれ、昔は「若い女性が摩周湖の晴れた姿を見れば、縁談が遠のく」というバカげた噂まであったわけだが、現在は摩周湖に霧が出るシステムが解明されている。

日本気象協会のホームページによると、摩周湖の霧は場所や時刻によって「放射霧」「滑昇霧」「移入霧」の3種類に大別されるようだ。

中でも興味深いのが「移入霧」。

夏は、釧路沖で暖流の黒潮が寒流の親潮によって冷やされ、海霧が発生しやすいのだが、時によってこの霧が暖かい場所を求めて内陸へと流れ込み、摩周湖にまで到達することがある。

夏に数回だけしか見られない“幻”の「滝霧」は、その「移入霧」が摩周湖を囲む崖から、白い滝のように一気に流れ込む際に生じる。

「滝霧」は、2011年7月のNHKスペシャルで放送され、話題を呼んだ。筆者はたまたまLIVEでその番組を見ていたのだが、それはもう摩周湖に対する認識が変わるほど美しかった。

ただ、いつ起こるかわからないだけに、現地で見るのは至難の業。まさに運を天に任せるしかないだろう(笑)。

その貴重な滝霧の映像がこちらで見られる

 

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