この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。

礼文島まで来て、ここを歩かずに帰るというのは「あり得ない」!
礼文島「岬めぐりコース」【目次】
4時間コースと8時間コース
現在の礼文島イチオシのハイキングコースは、最北端のスコトン岬から、風光明媚なゴロタ岬をまわって、澄海岬へと続く約12 キロの「岬めぐりコース」だ。
「岬めぐりコース」にはトレッキングと呼ぶほどの山道はなく、アップダウンもさほどないので、時間さえかければゴールはさほど難しくない。
このコースは長らく「4時間コース」と呼ばれてきたが、旅行者から「4時間では歩けない」という声が多かったため、2013年に礼文島観光協会が「岬めぐりコース」に改称した経緯を持つ。
元祖「愛とロマンの8時間コース」
かつて存在した「愛とロマンの8時間コース」は、地蔵岩周辺の海岸が通行禁止になったことから、現在は消滅している。
「愛とロマンの8時間コース」は、礼文島最北端のスコトン岬から桃岩荘ユースホステルまでの約30kmを走破するロングハイキングコースで、「最初は顔も名前も知らない旅人同士が、ともに歩いているうちに友情や愛が生まれて、ロマンに発展する」ことから、そう呼ばれるようになったという。
岬めぐりコースのビュースポット


「岬めぐりコース」の途中にあるゴロタ岬から望むスコトン岬。
コースの途中から車道を離れ、この細い1本道を延々と歩く。ここまではスコトン岬から約1 時間半。
180度カラダを反転すると、遥か彼方に利尻島が見える。
また6月から7月にかけては、足元に高山植物が咲く。
ゴロタ岬を越えて244段の急な階段を降りると、今度は穴あき貝が打ち寄せられるゴロタ浜に出る。
「岬めぐりコース」のゴールにあたる澄海岬の景観。
岬めぐりコースへの、お勧めマイカーアクセス法
問題は「岬めぐりコース」へのアクセスだ。
スコトン岬にはバス停があるが、澄海岬からはバス停のある浜中まで約3キロ歩く必要がある。
そこでまずスコトン岬までクルマで行き、無料駐車場にクルマを停めて、バスで「浜中」まで戻る。
浜中からは徒歩で澄海岬まで歩き、そこからハイキングコースをまわってスコトン岬を目指す。それがいちばん無駄のないアクセス法だ。
なお、もう1台パートナーがいる場合は、まず2台で「ゴール地点」に向かい、そこの駐車場に1台を置いて、もう1台に全員が乗り込み「スタート地点」に行くようにすれば、海岸線以外の余計な道を歩かずに済む。
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