この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「東大沼キャンプ場」は駐車場で車中泊もできるが、基本はテントキャンパー御用達の湖畔に広がるフリーサイト。
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.07.14
2012.08.09
2013.08.11
2015.07.17
※東大沼キャンプ場での現地調査は、2015年7月以降は途絶えており、この記事は2022年9月にネット上で確認できた情報を加筆し、更新しています。
東大沼キャンプ場【目次】
「東大沼キャンプ場」のロケーション
南北海道随一の自然を誇る「大沼国定公園」の中に位置する「東大沼公園キャンプ場」は、かつては函館の市街地まで1時間以内に行ける無料の車中泊スポットとして、北海道を訪れる旅人にはよく知られた存在だった。
だが函館エリアの車中泊事情は、2018年にJR函館駅から30分ほどのところに「道の駅なないろ・ななえ」ができて以降、大きく変わったと云っても過言ではない。
それまでは函館市街の近くで車中泊ができるところといえば、函館駅から約35キロ・クルマで50分ところにある「東大沼公園キャンプ場」か、約40キロ・同じくクルマで50分近く離れた「道の駅 なとわ・えさん」しか選択肢がなかったからだ。
だが現在は、両者ともに車中泊での利用者は減少していると思う。
自炊をしながら北海道を旅する人や、テントキャンプを併用する人、あるいは友人らと泊まりたい人は別として、単に車中泊の「旅の宿」を求めるのなら、道の駅のほうが便利で快適に決まっている。
その当たり前の「方程式」がようやく函館にも適用され、棲み分けができるようになったのだから、何も不自由な思いをしてまで「東大沼公園キャンプ場」で車中泊をする必要はない。
景色がお望みなら、道東や道北に行けばクルマが乗り入れできる湖畔の絶景サイトはけっこう見つかる。
写真は道北にある「朱鞠内湖キャンプ場」で、”これぞまさしく北海道!”と呼べるロケーションだ。
「東大沼キャンプ場」の施設
「東大沼公園キャンプ場」は、オートキャンプこそできないが、大沼湖の湖畔に面したフリーキャンプサイトで、水洗トイレと炊事場を完備している。
こちらが水洗トイレ。
さすがにウォシュレットまでは完備していないが、手入れがよくゆき届いており、家内も文句を云わなかった(笑)。
石造りの炊事棟と炉。
ダッチオーブンを使うならここがいい。
車中泊にはこのフラットで広い駐車場を利用する。
ただし道の駅と違って、使い方のルーズな人が「なきにしもあらず」(笑)。
筆者は彼らと「十把一絡げ」にされるのが嫌なので、最近は近づかなくしている。
東大沼キャンプ場 詳細サイト
「東大沼キャンプ場」最寄りの温泉
駒ヶ峯温泉 ちゃっぷ林館
☎ 01374-5-2880
おとな500円(65歳以上450円)
10時~21時・不定休
コンビニは約7キロのところにセブンイレブンとセイコーマートがあるが、スーパーは函館市街まで行かないとない。
「東大沼キャンプ場」アクセスマップ
北海道「取っておきの」車中泊スポットガイド


日本全国 車中泊旅行ガイド
クルマ旅のための車中泊入門サイト
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