車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、「旅の宿」という観点から2023年9月に更新した、北海道にあるお勧めの道の駅の紹介です。
これまでの北海道車中泊旅行歴 通算21回
●家族とともに
2000年8月/2001年7月/2002年7月
●夫婦で
2008年6月~7月/2009年7月/2010年9月/2011年7月/2011年9月/2012年7月~8月/2013年7月/2015年8月/2016年9月/2017年6月
●ソロで
2014年7月~8月/2016年6月/2017年7月~8月/2018年7月~8月/2020年7月~8月/2021年5月/2021年7~8月/2022年7~8月
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
北海道の道の駅を、「クルマ旅の宿」という観点から評価してみた。
車中泊旅行者のニーズをデータベース化した、北海道カテゴリー別/車中泊オリジナルガイド
誰にお勧めの「道の駅トップ10」?
『「じゃらん」全国道の駅グランプリ』を筆頭に、世の中では”道の駅の人気”を競うコンテンストが、今も昔も盛んに行われているわけだが、
問題は「その結果が、どういう人に役立つのか?」だ。
はっきりしているのは、それが本州からクルマでやってきて、1週間や10日どころか、1ヶ月以上かけて北海道各地を観光しながらめぐる、「車中泊の旅人」向けではないことだ(笑)。
同じ道の駅でも、「利用目的」が違えば評価は変わる。
旅人にとって何より大事なことは、多数決ではなく、同じように道の駅を利用している人が発信した「信頼に値する」情報だ。
筆者はこれまで21度、車中泊の雑誌の取材で北海道を旅してきた。
以下はその道中で、観光地から観光地へと移動する際に、「旅の宿」として利用してきた道の駅の中から選んだもので、視点はグルメやレジャーよりも、利便性を含むロケーションと設備に重きを置いている。
車中泊旅行者にお勧めの、北海道・道の駅 TOP10
※TOP10は順不同で、表示は北から南に並べてあります。
なお2023年9月時点の取材実績は以下の通りで、上に記載している「TOP10」は、この数字の中から選定している。
2023年9月現在の取材実績
エリア | 施設数 | 取材数 | 取材率 | 記事数 | 記載率 |
道北 | 26 | 26 | 100% | 20 | 77% |
道東 | 43 | 42 | 97.6% | 31 | 75% |
道央 | 43 | 43 | 100% | 29 | 67% |
道南 | 15 | 15 | 100% | 12 | 80% |
合計 | 127 | 126 | 99.2% | 92 | 72% |
※2023年9月現在の取材できていない道の駅は、「道の駅 オーロラタウン93りくべつ」のみ。
また「道の駅 フォーレスト276大滝」と「道の駅 足寄湖」は、2022年1月31日付けで「道の駅」の登録が廃止になっている。
北海道エリア別 道の駅/車中泊オリジナルガイド
さて。
北海道の広さを単純明快に記すと
北海道>関東+近畿+四国地方
ここまで広いと、「北海道」という単位で、車中泊の”旅の宿”という観点から道の駅を語るには無理がある。
そこで一般的な「道北」「道央」「道東」「道南」の4つのエリアに分けて、道の駅の詳細情報が見られるようにした。
実際に北海道を車中泊で旅する際には、このページが役に立つはずだ。
中高年の車中泊旅行者が知りたい、「道の駅」の情報
現在のインターネットは、住所・電話番号などの公式サイトに書かれた情報と、当たり障りのない数行の紹介文が記されただけの記事、あるいはSEOのノウハウだけは達者だが(笑)、車中泊の旅を昨日今日始めたばかりの「自称バンライフさん」たちが発信している拙い記事が、検索エンジンの上位を占めている。
だが車中泊のクルマ旅を楽しんでいる人口の、おそらく過半数を占めているであろう「中高年」が知りたいのは、
駐車場の傾斜・ウォシュレット・可燃物のゴミ箱の有無、さらには休憩スペースや観光案内の充実度、加えて周辺の日帰り温泉からスーパーマーケットが分かるだけでなく、クルマ旅におけるその道の駅の存在価値にまで踏み込んだ、「同世代で経験豊かな車中泊旅行者目線」から書かれたレポートではないだろうか。
しかし経験と情報を持っているとしても、定年してからそんな面倒なことに、残りの人生の貴重な時間を費やそうと思う人は少なく、またそう思ったとしても、SEOなどのネット事情を今さら勉強するのは並大抵のことじゃない(笑)。
だが大人は、行政や道の駅の管理業者が云うことを盲目的に支持することが、この世界の正義ではないことを知っている。
わがままと、納税者としての正当な意見や主張は別物だ。
そして
我々は個性が売り物の俳優や、Youtuberを含めた芸人・タレントとは違う。
情報発信者には、キャリアとプロフィール、そして何より「発信した情報を見てくれている読者」への誠実さが真っ先に問われる。
内容がおもしろいかどうかの前に、それが「前提」でなければ意味がない。
研究家・専門家に実名が多いのは、それが理由だ。
車中泊旅行者のニーズをデータベース化した、北海道カテゴリー別/車中泊オリジナルガイド
100件以上ある北海道の道の駅の中から、このデータベースを活用して、貴方にとって最適と思える「旅の宿」を見つけていただければ幸いだ。
北海道車中泊スポットガイド
最後に。
こちらには道の駅だけでなく、道内のSA/PA・RVパーク・オートキャンプ場・コインパーキング・観光駐車場も含めた、約170ヶ所に及ぶすべての車中泊スポットのオリジナルレポートを収録している。
車中泊の旅人にとって、「道の駅」は「旅の宿」の単なるひとつの”選択肢”に過ぎないし、”道の駅頼み”で愉快な旅ができるほど、北海道は甘くない。