「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。

「新穂高の湯」は、奥飛騨温泉郷のランドマーク
奥飛騨温泉郷の最深部にあたる新穂高温泉には、北アルプスに通じる「新穂高ロープウェイ」の駅があり、昔から登山客やスキー客に親しまれてきた。
そのロープウェイ駅に向かう県道475号に沿って流れる蒲田(がまた)川には、川底付近から温泉が湧き出す場所が幾つかある。「新穂高の湯」はその中のひとつで、旧中尾橋下の河畔に位置している。
天然の巨石で囲まれた直径約10メートルの湯船は、底から温泉が滲み出ており、場所によって熱さが異なる。もちろんお湯は完全なる掛け流しで、水道栓もここにはない。
なお、混浴だがご覧の通り橋から湯殿は丸見えで、女性は水着の着用が不可欠だ。またハイシーズンはファミリーで賑わう温泉プールに近い状況になる。
新穂高の湯のアクセスと駐車場
「ゆ」と書かれた大きな暖簾の手前に、写真の公共無料駐車場がある。
〒506-1421岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
現地電話なし。カーナビ設定時の目印は、ひがくの湯(☎0578-89-2855)
新穂高の湯の脱衣場と料金箱
脱衣場は男女別だが湯殿は混浴。料金は前の寸志箱へ入れる。相場は300円程度とされているが、清掃してくれている地域の人の手間や、それに要する諸経費を考えればそれでも安いと思う。
なお、お釣りは出ないので小銭を用意して出かけよう。
1. 営業期間:4月下旬~10月31日
2. 営業時間:8時~21時
3. 定休日:営業期間中無休(増水等の場合臨時休業有)
4. 入浴料:300円程度(清掃協力金)
※ 連絡先☎0578-89-2458(奥飛騨温泉郷総合案内所)
【施設概要】
●所在温泉地 :新穂高温泉
●業態 :日帰り温泉施設
●泉質 :単純温泉
●お湯:源泉掛け流し
●お風呂:混浴露天風呂
●休憩スペース :なし
●飲食施設:なし
●駐車場 :徒歩圏内に公共の無料駐車場あり
●鍵付きロッカー:なし
●シャンプー・なし(使用不可)
●ドライヤー:なし