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三朝温泉は、世界有数のラドン含有量を誇る温泉療養地

鳥取県にある三朝温泉は、江戸時代に商都として栄えた倉吉の町から、10キロほど離れた静かな山あいに湧く温泉地だ。開湯は平安時代の1164年と伝えられ、850余年の歴史を誇る古湯である。

地名の由来になった「三たび朝を迎えると元気になる」という伝説は、世界有数のラドン含有量を誇るラジウム温泉から生まれた。

ラドンはラジウムが分解されて生じる弱い放射線で、体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まることがわかっている(放射線ホルミシス効果)。そのため三朝温泉の周辺には、温泉療法を実施する病院や研究施設が揃い、そのメッカとしての顔もある。

温泉本通りには、長期滞在者向けの旅館や自炊宿も見られ、観光と療養という両極性を今も保ち続けている。

シンボルは「河原風呂」

初めて三朝温泉訪ねた人は、きっとこの「河原風呂」を見て驚くに違いない(笑)。「河原風呂」は三朝橋のたもとにあり、橋からはご覧のとおり丸見えだ。

塩原温泉「もみじの湯」・下呂温泉「噴泉池」・長湯温泉「ガニ湯」など、名のある温泉地の町中を流れる河畔には、「名物」あるいは「シンボル」と呼ばれる露天風呂が残されているが、三朝温泉の「河原風呂」もそんなおゆ場のひとつ。他と同じく「開けっぴろげ」で、昔ながらの温泉風情をムンムンと漂わせている。

「お風呂」というよりは、温泉客と地元の人々の社交場に近い。

河原風呂」に関する詳細ガイドはこちら。

なお、三朝温泉には他にも2軒の男女別になった公衆浴場があり、日帰りや車中泊の旅人も、気軽に「放射線ホルミシス効果」を体験できる。

ただ、筆者が挙げる「居心地の良い温泉地の条件」のうちで唯一、三朝温泉にないのが「湯めぐりサービス」。下呂温泉や南紀勝浦温泉のように、共同温泉と温泉組合に加盟する旅館のお湯が、共通で利用できる温泉手形があれば最高だ

メインストリートは、ノスタルジックな「温泉本通り」

重要伝統的建造物群保存地区のような統一感はないが、代わりに創意工夫が凝らされた手作り感と、温泉町特有の生活感に満ち溢れている。ただ、素通りしてしまえば、徒歩でも片道5分ほどの長さしかない。

昼間は雑然としており、ものが見えづらくなる夜のほうが情緒がある。

古い温泉地に付き物の「射的場」。「いずみ」は昭和36年に開業の老舗だ。

三朝温泉 散策マップPDFページ

三朝温泉観光協会 オフィシャルサイト

10キロ圏内に倉吉と東郷・はわい温泉がある好立地

正直云って車中泊の場合、写真の三徳山・投入堂に参拝しない限り、狭い三朝温泉の中で「間が持つ」のは半日程度だと思う。

ゆえにクルマ旅の観点から三朝温泉を捉えると、隣接する東郷温泉・はわい温泉と合わせて「倉吉温泉郷」のように考えるほうがいい。

地図を見れば分かるが、東郷湖も倉吉の「白壁土蔵群」も、僅か10キロほどしか離れていないところにある。

そうすると、名湯の「三朝温泉」、観光の「倉吉」、そして車中泊ステイの「東郷温泉」と、それぞれの土地の特性がハッキリしてくるはずだ。

幕末から明治に栄えた、「商都」倉吉。

倉吉には、倉敷の美観地区や飛騨の高山と同じく、白壁土蔵が眩しい重要伝統的建造物群保存地区が打吹玉川(うつぶきたまがわ)に残されている。

筆者はこれまで日本各地の「古い町並み」をずいぶん歩いてきたが、その規模と賑わい、また町並みの美しさにおいて、倉吉は間違いなくトップクラスにランクされる。特に町はずれにひっそり佇む「倉吉淀屋」と「豊田住宅」には必見の価値があるだろう。

倉吉の詳細ページはこちら

東郷湖の畔に湧く、風光明媚でエキゾチックな「東郷・はわい温泉」

東郷湖周辺には、中国庭園と雑技団のアクロバティックなショーが楽しめる「道の駅 燕趙園」と、のどかな湖畔に芝生が広がる、無料の「めぐみのゆ公園」があり、車中泊環境は三朝温泉よりも格段にいいと思う。

はわい・東郷温泉の車中泊事情はこちら

三朝温泉の駐車場&車中泊事情

まず無料で利用できるのは、「ブランナールみささ」の隣にある写真の立体駐車場の屋上。「三朝町観光駐車場」として無料開放されている。

ただし、日帰り客が温泉街を散歩するための臨時的な駐車場だけに、トイレもなく、ここで寛ぐのはキャンピングカーでも窮屈そうに見える。

また町営宿舎の反対側にも無料の観光駐車場がある。いずれも温泉街からは川を挟んでいるため多少遠いが、橋は目の前にあり、不便さは感じない。なにより無料というのはありがたい。

ちなみに「ブランナールみささ」の大浴場は、「たまわりの湯」と同じ500円で日帰り入浴が可能だ。こちらは「馬油」のシャンプー・ヘアコンディショナーがついており、浴室も広い。

ただし、お湯は「源泉かけ流し」ではなく循環で、露天風呂は別料金になる。

また現在は温泉街に近い川の対岸に、有料の「三朝温泉多目的駐車場」ができている。ただこちらにもトイレはなく、車中泊には使いづらい。

三朝温泉多目的駐車場
1時間無料 以降30分毎100円 最大24時間1,000円

いずれにしても、冒頭に記した通り、狭い三朝温泉の中で「間が持つ」のは半日程度だと思う。であれば、なおさらお金を払ってまで温泉街の近くで車中泊をする必要性は感じない。

どうしても車中泊が必要なら、少し離れたところに、無料で利用できる「道の駅 三朝・楽市楽座」「桜づつみ中の島公園」があるので、そちらに回ろう。

また三徳山・投入堂の参拝者用無料駐車場にもトイレがある。ここは3キロほどしか離れておらず、場所もわかりやすい。

三朝温泉ガイド 目次

温泉地の概要と車中泊事情

入湯レポート一覧

車中泊スポット 一覧

全記事リスト

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