奥飛騨温泉郷の車中泊事情と、6つの車中泊スポットをご紹介

あかんだな駐車場 岐阜県の車中泊
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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奥飛騨温泉郷の車中泊に対するスタンスは否定的で、連泊・滞在するなら、オートキャンプ場が快適で居心地もいい。

奥飛騨温泉郷オートキャンプ場

奥飛騨温泉郷の車中泊事情と車中泊スポット【目次】

奥飛騨温泉郷の車中泊事情

湯治と温泉旅は別物

あかんだな駐車場の「車中泊禁止」は、利用者に対するマナー違反

いちばんのお勧めは、野鳥が棲む自然豊かな森の中の静寂サイト「平湯キャンプ場」

奥飛騨温泉郷の無料車中泊スポット

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奥飛騨温泉郷の車中泊事情

荒神の湯

奥飛騨温泉郷の中の栃尾温泉に、「荒神の湯」という露天の共同温泉がある。

20年ほど前、その駐車場は車中泊はもちろん、ゴミの回収まで引き受けてくれるほど親切な場所だった。

しかし状況は徐々に悪化し、2008年頃には車中泊禁止の看板と放送が流れるようになり、2013年には遂に駐車場の入口に、高さ2.2メートル以上の車両が入れないようロープが張られた。

そしてその状況は、2018年のGWでも変わってはいない。

経緯は知る由もないが、他にも平湯の「あかんだな駐車場」に車中泊禁止の看板があるなど、奥飛騨温泉郷には我々を歓迎しない人たちがいることだけは確かなようだ。

荒神の湯

だが、その気持ちはわからなくもない。

湯治と温泉旅は別物

奥飛騨温泉郷に限らず、車中泊で温泉めぐりを楽しんでいる人々の中には、「湯治」気分で温泉に近い無料駐車場に長期滞在をする人が後を絶たない。

湯治場

本来の「湯治」は、専門医から入浴方法や体調の維持・管理の指導を受けながら、特定の病気や怪我の治療を目的に、長期間(少なくとも一週間以上)温泉地に滞留する医学療法のひとつである。

つまり、癒しや観光目的の温泉旅とは根本的に異なる。

車中泊の旅人の中には、自らの温泉めぐりが、湯治か旅かの区別がつかない人もいるようだが、「湯治のイロハ」を良く知る温泉地の人の目はごまかせない。

また、いくら熱心な温泉ファンだとしても、車中泊での温泉旅は一般旅行者の目にもレジャーとしてしか映るまい。

平湯料金所PA

それを考えると、これ以上誤解や環境悪化が進まないよう、平湯料金所脇のトイレ休憩所や、新穂高村営駐車場のような目立つ場所は自主的に避け、ある程度市民権を得ている施設を利用するのが、今の時代の選択肢になる。

と同時に旅行者は、こういう事態を招いた張本人たちと、「十把一からげ」にされないように振る舞うことが大切だ。

あかんだな駐車場の「車中泊禁止」は、利用者に対するマナー違反

あかんだな駐車場

ただし奥飛騨温泉郷には、「それとこれとはわけが違う」と憤慨すべき場所があり、登山客こそ声を大にして抗議すべきだ。

これは明らかに利用者に対する施設側の「マナー違反」だけに、声を大にして抗議すべきことだと思う。

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いちばんのお勧めは、野鳥が棲む自然豊かな森の中の静寂サイト「平湯キャンプ場」

平湯キャンプ場

奥飛騨温泉郷には車中泊ができる2つのキャンプ場があり、とりわけお勧めなのが、写真の野趣あふれる自然の中の林間サイトを持つ「平湯キャンプ場」だ。

電源はもとより区画もないシンプルなキャンプ場だが、その分料金は安く、GWや夏休みなどの繁忙期以外は、夫婦1泊2400円で利用できる。

もうひとつは、道の駅に隣接する「奥飛騨温泉郷オートキャンプ場」で、こちらは高規格で電源サイトはもちろん、場内に宿泊者専用の露天風呂まで揃っている。

ただ夕方着いて1泊したあと、翌朝早く旅立つ車中泊旅行者にまで、キャンプ場に行けというのは高飛車すぎる。

既存の施設をうまく使い分け、いい意味での共存ラインを互いに守る… それが「大人の打開策」というものだろう。

奥飛騨温泉郷の無料車中泊スポット

鍋平園地

最後は奥飛騨温泉郷の中でも、安心して無料で車中泊ができる場所の紹介になる。

もちろんここでも、「連泊・長期滞在」はご法度だ。もはやメジャーな温泉地で、そんなことができる無料の場所は「皆無」に等しい。

そして同時に、それが理解できずにやり続ける人を、健全な車中泊旅行者が「敵視」する時代になった。

「うらやましい」なんて誰も思ってなどいない。爺さんたちには、逆に「うっとうしい」と感じる人が大半であることに、早く気づいていただきたい(笑)。

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