【2023年3月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 雨晴」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 雨晴」から、富山湾越しに立山連峰がくっきり見えるのは早春の午後。
道の駅 雨晴(あまはらし) DATA
道の駅 雨晴
〒933-0133
富山県高岡市太田24番地74
☎0766-53-5661
営業時間
10時~17時(1F情報発信コーナー・2F、3F展望デッキは24時間開放)
年中無休
「道の駅 雨晴」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第48回
登録日/2017年11月17日
「道の駅 雨晴」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2019.07.12
2023.03.19
「道の駅 雨晴」での現地調査は、2023年3月が最新になります。
道の駅 雨晴【目次】
「道の駅 雨晴」のロケーション
雨晴と書いて「あまはらし」と読む。
「道の駅 雨晴」は、同じように富山湾に面した北陸屈指の人気車中泊スポット「道の駅 氷見」から約8.5キロ、クルマなら15分足らずのところに2018年にできた道の駅。
車中泊の旅人からすれば、「道の駅 氷見」があるだけでもう十分なのに… と云いたくなる話かもしれないが、ここはちょっと事情が違う。
この光景に見覚えのある人は多いと思う。
雨晴海岸は春先になると、富山湾越しに雪をまとった立山連峰が望める絶景スポットで、写真愛好家には昔からよく知られてきた撮影地だ。
加えて最近は、海岸線を走る氷見線に観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」が通るようになった。
そのため雨晴海岸一帯には「撮り鉄」も集結してきて、あたりは駐車場の空きを待つクルマの列と、道路脇でカメラを構える人による深刻な渋滞が生じていた。
そこに新たに2ヶ所の駐車場と、展望デッキを持つ「道の駅 雨晴」ができたのは、安全面から見ても好ましいことだと思う。
だがそれでもハイシーズンの休日には渋滞が発生しており、地元の人はその時期はここを避けて動いているに違いない(笑)。
なお雨晴海岸からの立山連峰撮影ガイドは、以下の別記事に詳しくまとめてあるので、興味があれば参考に。
「道の駅 雨晴」の施設
「道の駅 雨晴」は、国道415号沿いに「うなぎの寝床」のように建つ施設で、それを挟む2ヶ所の駐車場と、氷見側に第二駐車場を有している。
こちらがマップにAと記したメインの普通車用駐車場。
ただここはレイアウトがわかりづらいのと、全体的に傾斜があるので、車中泊に適しているとは云えない。特に暗くなってから来る人は、戸惑うかもしれない。
24時間トイレは駅舎の1階なかほどにあり、外から出入りが可能だ。
もちろん中にはウォシュレットを完備。
こちらはマップのB駐車場。
「道の駅 雨晴」ができるまでは、雨晴海岸の観光駐車場だったところで、道の駅のオープンとともに区画をやり直し、現在は観光バスも駐められるようになっている。
奥に見えるのが24時間トイレで、中はウォシュレットに改修されていた。
路面はフラットでトイレにも近く、車中泊には良さそうだが、トラックが近くに駐まると騒々しい点が気になる。
最後は現地で第二駐車場と呼ばれているマップCの駐車場。
ここはA駐車場との間に民家を一軒挟んだ飛び地で、臨時駐車場的な存在になる。
日中は空いている可能性が一番高いのでお勧めだが、地面は傾斜していて、トイレもかなり遠いため、車中泊には適さない。
ただいずれにしても…
Cを入れても全部で50台ほどのキャパしかないので、ハイシーズンの日中は入庫待ちの列ができる可能性は高いだろう。
今度は館内をご紹介。
この日は開館前の訪問だったが、観光情報が見られる休憩室は開いていた。
入口には可燃物のゴミ箱が置かれており、誰でも24時間利用することができる。
2階には屋外の展望デッキと、館内に売店とカフェがある。
展望デッキには、1階から階段で24時間上がることができる。ちなみに床が濡れているのは雨ではなく昨夜の霜が溶けたため。
3月中旬は、富山湾に立山連峰がくっきり浮かび上がって見えるいい時期だが、晴れると放射冷却で朝は氷点下近くまで気温が下がる。
車中泊をする人は、写真の”春の陽気”に惑わされて防寒の備えを怠ると、明け方に辛い思いをすることになりかねない。
観光スポットに建つ「道の駅 雨晴」の売店は、ほとんどが土産品で、雑貨の品揃えが充実している。
売店の隣は開放感のあるカフェになっており、カウンター席からは雨晴海岸が一望できる。
ただしこの3階の展望デッキを含めて、「道の駅 雨晴」では正面に立山連峰を見ることはできない。
富山湾越しの立山連峰をが見られるのはこちらの方角で、写真を撮るには国道と線路がかなり気になる。
ここは冒頭でふれた、「撮り鉄」たちの特等席になっているようだった。
「道の駅 雨晴」の車中泊好適度
「道の駅 雨晴」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:入口にあり、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
可燃物のゴミ箱は3階の出入口にも置かれていた。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
クルマで4分ほどのところにファミリーマートがある。
クルマで5分ほどのところに「新鮮館せきもと」がある。
「道の駅 雨晴」のアクセスマップ
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