「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
「日本クルマ旅先100選」 ~テーマはディスカヴァー・ジャパン~
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の「日本クルマ旅先100選」をご紹介。
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「神田家」は行く価値大! 日本昔ばなし口調の「語り部」による合掌造りのガイドがついて、300円はお値打ち。
神田家は和田家(国の重要文化財)の次男である和田佐治衛門が分家し、この地に居を構えたのが始まりで、合掌造りは江戸後期に石川県の宮大工により十年の歳月をかけて建造された。
それまでの合掌造りの構造を受け継ぎながらも、新しい技術を取り入れ、改良された、完成度の高い作りだという。
入ると最初に「おえ」と呼ばれる1階大広間に通される。
ここは昔、居間や客間、農作業の場所として使われていた場所で、囲炉裏で暖をとったり煮炊きをしたりと、家族団欒をする生活の中心の場であったという。
その囲炉裏には、今も欠かさず火が入れられる。
神田家の合掌造りは4階建て。その階段は、もはや住宅の域を超えている。
ユニークなのは中二階の存在だ。
そこでは独身の男兄弟や使用人が寝起きをし、火の安全を確かめる為の火見窓から、囲炉裏の様子が見られるようになっている。
養蚕に使われたという二階には当時の用具が展示され、上り口では日本昔ばなしの口調でガイドをしてくれるスタッフがいた。
中央は囲炉裏の暖と煙を上げ、建築材を燻すために簀子状態になっている。他にも随所に工夫が見られ、その合理性には舌を巻くばかりだ。
旅館に見えても、「農家の屋敷」にはまず見えない、これぞまさに木造建築の佇まい。そりゃ、外人が喜ぶはずだ。
いずれにしても、これで300円は明らかに格安。行く価値大ということで、ドドン!と太鼓判の音付きで、お勧めしよう(笑)。
神田家 オフィシャルサイト
岐阜県大野郡白川村荻町796
☎05769-6-1072
営業:通年/9:00~17:00/不定期
料金:大人300円、小・中・高校生150円
なおクルマでは行けないので、「せせらぎ駐車場」から徒歩でお出かけを。グーグルナビは徒歩モードでも使える。
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