この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 川根温泉」は、露天風呂からSLが見える「鉄道ファン」に人気の道の駅
道の駅 川根温泉【目次】
「道の駅川根温泉」のロケーション
「道の駅川根温泉」は、新東名高速の「島田金谷」インターから、大井川沿いに北へ20キロほど走った県道63号の脇にある。
SL撮影のために「道の駅 川根温泉」で車中泊をする人も多いのだが、実はここから約37キロ先には、美女づくりの湯が湧く山深い温泉地と、トリップアドバイザーが企画した「世界の徒歩吊橋10選」に選ばれ、”一生に一度は渡ってみたい”と称される「夢の吊り橋」が架かる「寸又峡」がある。
「道の駅川根温泉」の施設
写真は「道の駅 川根温泉」のメインの施設になる日帰り温泉「川根温泉ふれあいの泉」。ただし、ここは入場するのにお金がいる(笑)。
「道の駅 川根温泉」の駅舎は、こちらの売店と書かれた小さな建物だ。正直いって中はショボイが、スタッフはアットホームで居心地はいい。
店内では、SL目当てのお客様用にちゃんと通過時間を掲示している。さらに通過5分前には放送も流してくれるから安心だ。
奥の土産物コーナーには、特産品の川根茶が並んでいる。
さすがは名産地だけあって、こだわりのお茶漬けの素まで(笑)。
なお、24時間利用できる「道の駅 川根温泉」の屋外トイレは売店の左隣にあるので、車中泊をする場合はこのあたりが一等地になる。
トイレと駅舎の前にある休憩室は24時間開放されている。
自販機の横には可燃物用のゴミ箱も完備。おそらく静岡県では、道の駅に可燃物のゴミ箱を置くよう指導しているのだろう。隣には無料の足湯がある。
いっぽうこちらは、温泉を挟んだ逆側に用意された未舗装の駐車場。島田金谷インター方面から来ると、温泉館に隠れて気づきにくいが、SLを見るならこちらがベストポジションになる。冒頭のSLはクルマの正面の鉄橋を渡っている。
この駐車場は、どちらかといえばSL目当てにやってくる人が利用するため、比較的長時間駐車に対しても寛容だ(笑)。
その意味では、珍しく長居がしやすい道の駅ともいえる。毎日温泉を利用すれば、通報される心配もないだろう(笑)。
「道の駅川根温泉」の温泉
温泉に関する詳しい話は公式サイトに明記されているので、ここでは割愛させていただくが、たとえSLが見えなくても、自慢の「ナトリウム塩化物温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)」が、温度別に複数の湯船に注がれた露天風呂には、わざわざ入りに行くだけの価値がある。
これだけの広さで”完全源泉かけ流し”というのは珍しく、520円は明らかにお値打ちだと思う。
ちなみに、この写真は露天風呂の前から撮影。温泉からも、ほぼこの通りの景色が見られる。
食事処は安くてメニューも充実している。
風呂上がりに生が飲めるのは、温泉併設の道の駅最大の魅力かも(笑)。
川根温泉ふれあいの泉
大人520円
9時~21時(受付終了20時30分)・毎月第1火曜定休
「道の駅川根温泉」の車中泊好適度チェック!
道の駅川根温泉 オフィシャルサイト
「道の駅川根温泉」周辺の買い物施設
周辺には2キロほど離れたこのセブンイレブン以外に食品が買える店はない。
食事は温泉館でできるが、朝食や飲み物は行く途中でここに立ち寄り、買い出しをしておくほうが賢明だろう。