この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「三保松原」界隈には、3つの車中泊可能な駐車場が用意されている。
「羽衣伝説」で知られる静岡県清水区の「三保松原」は、2013年6月に世界文化遺産に登録された「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産のひとつだ。
その美しい景観と撮影ポイントについては、下の別記事にまとめているので、あわせて参考にしていただきたい。
三保松原の車中泊事情&車中泊スポットガイド【目次】
三保松原の車中泊事情
2021年9月現在、「三保松原」周辺に道の駅はない。
だが三保松原界隈には、トイレがある駐車場が3ヶ所用意されており、いずれも車中泊は可能だ。
❶羽衣公園 無料駐車場
民家や旅館に近くて無難なのは、❶の羽衣公園 無料駐車場だ。「三保松原」でナビ検索すると、たいていの機種はここへ案内してくれる。
ただしトイレがある駐車場はバイクと観光バス用になっており、マイカーは手前の隣接する第二駐車場を利用する。
駐車スペースは入口の奥に広く設けられており、200台以上の収容が可能。入口にゲートはなく、24時間出入りができる。
世界遺産登録後にトイレは新調され、シャワートイレ(ウォシュレット)完備のキレイな設備になっている。
またトイレ横には、真新しい観光案内所も設置された。
三保松原は「地域ぐるみ」で世界遺産登録を勝ち取った経緯からか、訪れる旅人を歓待するムードが感じられ、早朝にウォーキングをしている地元の人達は、ほとんど気持よく挨拶をしてくれる。
❷清水三保海浜公園 無料駐車場
こちらはマップ❷の清水三保海浜公園 無料駐車場。
フラットできちんと舗装されており、富士山の眺めがいいのが魅力だ。
目印はすぐ近くにある三保灯台で、上の駐車場が写真の右下に見えている。
前の道(太平洋岸自転車道)は車両通行止めとなっているが、そのまま松原沿いに歩けば、羽衣公園までは15分もかからないと思う。
ただしクルマは、マップの薄茶色の道からアクセスする。
2018年にウォシュレット付きの新しい水洗トイレが増設された、清水三保海浜公園 無料駐車場は、今は三保松原界隈のベスト車中泊スポットといえる存在だ。
そこで別記事を立て、より詳しく紹介することにした。
❸東海大学海洋博物館前 有料駐車場
最後は❸の東海大学海洋博物館前 有料駐車場。ゲートには1日500円の表示があるが、午前9時でも右側から自由に出入りができた(笑)。
すぐ裏手に清水エスパルスの練習グランドがあり、営業時間外はその関係者の「近道」になっているようだ。
なお、この駐車場には「ゴミ箱」が設置されている。
東海大学海洋博物館はかなり古ぼけた感のある見学施設だが、入場料は1500円。しかも駐車場代まできちんと取る。
ということで、さすがに筆者も中までは見ていない(笑)。
PS
三保の松原から朝日は撮れるが、角度の問題で富士山を絡めることはできない。
であれば、わざわざ三保の松原で車中泊をする必要がないともいえる。
景観を望むなら、写真の日本平にも無料駐車場がある。
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