車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「お伊勢参り」と抱き合わせたい城下町・松阪を、中高年の車中泊旅行者が半日で観光するための情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
城下町松阪は、冬の「お伊勢参り」に抱き合わせて巡りい、おいしい旅先。
伊勢神宮の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.09.27
※「松阪」での現地調査は2014年9月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年10月に更新しています。
松阪城下町 半日観光ガイド
松阪タウンの概要
「伊勢志摩」という言葉があるように、三重県の「中勢」と呼ばれるこの一帯では、団体ツアーでも「伊勢神宮」の参拝とスペイン村のある「志摩半島」をセットにする旅行プランが定番だ。
しかし冬の「志摩半島」は、キャンピングカーやハイルーフ車が大の苦手とする「強風」に晒される日が多い。
ゆえに、そういう日にお勧めしたいのが、城下町の松阪だ。
「蒲生氏郷」が築いた城趾が残る松阪市内には、江戸時代の古い町並みと伝統文化がうまく保存されており、夕方までの時間を利用して観光するにはちょうどいい。
最新の観光情報が入手できるのは、JR松阪駅前にある観光案内所だ。
ここには観光マップと、松阪牛を美味しく食べさせてくれる店の情報が揃っている。
次はアクセスの話だが、黒毛和牛の肥育で有名な松阪市は、伊勢自動車道で行くと、熊野方面と分岐する「勢和多気ジャンクション」の手前にあり、市街から海岸沿いを走る国道23号に入れば、「伊勢神宮」への大幅なショートカットができる。
そのため県民は津市で高速道路を降り、国道23号で伊勢方面を目指す人が多い。
またそのルートで行くと、北海道の名付け親である「松浦武四郎記念館」にも立ち寄りやすくなる。
メインの観光スポットは、松坂城跡
築城の名手と呼ばれ、「織田信長」と「豊臣秀吉」からの信頼が厚かった「蒲生氏郷」が手掛けた松坂城は、「日本100名城」にも名を連ねる大きな城だ。
ただ当時の城郭の名残は石垣しかなく、むしろ見どころは江戸時代以降に作られたものになる。写真は現存する武家屋敷としては最大級の「御城番屋敷」。
ここには、今でも人が住んでいる。
ランチはもちろん「松阪牛」
本場に来たからには、あの有名な松阪牛が食べたいのは誰しもだが、どの店がいいのかわからないのも、また誰しも(笑)。
だが中高年はボリューム重視の「食べログ」を、あまりアテにしないほうがいい。
中高年には、量を減らしてリーズナブルに収める方法もある。
北海道旅行者にお勧め!「松浦武四郎記念館」
北海道に行く人ならたぶんよくご存知だと思うが、この人物が「北海道」の名付け親で有名な「松浦武四郎」で、記念館はお隣の津市との境にある。
「間宮林蔵」の陰に隠れているが、江戸時代に蝦夷地をくまなく歩き、その自然文化を調査して、幕府にレポートした。
知床の様子も、このような細かで忠実なイラストにまとめていたのにはびっくり。
ここまでくると、もはやイラストレーター級の腕前だね(笑)。
また晩年は郷里の三雲に戻り、大台ケ原を探検して世に知らしめている。
伊勢神宮 車中泊参拝ガイド
※記事はすべて外部リンクではなく、オリジナルの書き下ろしです。