【2022年10月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 若狭熊川宿」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 若狭熊川宿」は、小浜と京都を結ぶ「鯖街道」のことがよく分かる道の駅
道の駅 若狭熊川宿 DATA
道の駅 若狭熊川宿
〒919-1532
福井県三方上中郡若狭町熊川11号犂頭1-1
☎0770-62-9111
営業時間
9時~18時 ※季節により変動
木曜定休
「道の駅 若狭熊川宿」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
「道の駅 若狭熊川宿」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.16
2010.10.29
2019.07.06
2020.04.02
※「道の駅 若狭熊川宿」での現地調査は2020年4月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年10月に更新しています。
道の駅 若狭熊川宿【目次】
「道の駅 若狭熊川宿」のロケーション
「道の駅 若狭熊川宿」は、琵琶湖の湖西と小浜湾を結ぶ国道303号の、ほぼ中間に位置している道の駅だ。
近畿圏外から来て琵琶湖周辺を旅する人は、おそらく湖東側の名神高速と北陸道を通って敦賀から若狭に出ると思うが、我々は無料化された「湖西道路」を利用し、途中から「若狭街道」と呼ばれる国道303号に分岐する。
「若狭街道」は、かつての「鯖街道(現在の国道367号)」とつながる由緒ある道で、歴史街道にも指定されている。
それを考えると、まさに「道の駅 若狭熊川宿」は「通る価値がある国道」に面した、本来のあるべき道の駅に近い存在だと筆者は思う。
もっともそれが、車中泊に適しているかどうかは別問題だが(笑)。
鯖街道
細かいことを云いだすとキリがないので、ここでは簡潔にまとめよう。
ヤマト王権の「御食国(みけつくに)」であった若狭は、古代から淡路島と同様に、海産物を京の都に納めていた。
そのルートとなる「若狭街道」が整備されたのは、鎌倉時代の13世紀と云われているが、室町時代から江戸時代にかけて、若狭の海で獲れた鯖が京都で大衆魚として重宝されたことから、小浜から滋賀県の杤木を越えて、大原八瀬から京都へと続くこの道は、「鯖街道」と呼ばれるようになった。
しかし交通手段が徒歩からクルマに代わると、福井と京都を結ぶルートは琵琶湖の西岸を通る旧西近江街道(現在の国道161号・湖西道路)に移行し、鯖街道の沿線では過疎化が進んだ。
だがそれが、後に功を奏することなる。
2015年(平成27年)、熊川宿を含む鯖街道は「~御食国若狭と鯖街道~」として日本遺産に認定され、新たな観光地として注目される場所となった。
熊川宿
重要伝統的建造物群保存地区に指定され、往時の様子がうかがえる熊川宿の歴史は古く、室町時代に足利将軍直属の武士であった沼田氏が山城を構え、桃山時代には豊臣秀吉に重用された、浅野長政が小浜城主になった際に、交通・軍事の要衝として、この地を手厚く保護したという。
以来、若狭代々の領主はそれを受け継ぎ、熊川は江戸時代を通じて近江国境に接する宿場町として大いに繁栄した。
宿場町といえば、木曽の中山道に残る妻籠宿や馬籠宿が有名だが、ベンガラ塗りの家屋が残る熊川宿にも、それに引けをとらないだけの風情が残る。
全国区ではない「鯖街道」の宿場町が、ここまで保存度の高いものとは、近畿在住の筆者も知らず驚いた。
ちなみに「道の駅 若狭熊川宿」から、かつての宿場町の風情が見られる「松木神社」までは、写真を撮りながら歩いて往復およそ30分。
行く価値ありというより、行かないのならトイレ休憩以外に「道の駅 若狭熊川宿」に立ち寄る意味がないと云っても、暴言ではないだろう(笑)。
「道の駅 若狭熊川宿」の施設
残念なことに、「道の駅 若狭熊川宿」の駐車場には、写真の奥から手前に向かって下りの傾斜がある。
加えて国道303号にも近く、大型トラックの利用も多い。
国道を挟んだ向かいに第2駐車場があるにはあるが、トイレがないので車中泊には使いづらいだろう。
もし傾斜が気になるのなら、車中泊は約15キロ・クルマで20分ほど離れたところにある、「道の駅くつき新本陣」でするほうがいいと思う。
さて。
「道の駅 若狭熊川宿」の24時間トイレは、「鯖街道ミュージアム」があるほうの駅舎の端にあり、中はウォシュレットになっている。
その隣にある休憩室は、立呑カフェみたいで落ち着かないが、ライダーが雨宿りするにはいいかもしれない。
さきほどの航空写真で分かるように、「道の駅 若狭熊川宿」は大きくAとBのブロックに分かれている。
なかでも必見は、Bブロックにあるこの「鯖街道ミュージアム」だろう。
中はパネルの展示しかないようなものだが、内容は実にわかりやすく、無料というのもありがたい。
まずはここに足を運び、ミュージアム横の小路から「熊川宿」へと足を運ぼう。
なお周辺の観光パンフも、この「鯖街道ミュージアム」の中に置かれている。
売店と食堂は「鯖街道ミュージアム」の奥にある「四季彩館」にある。
売店の様子。
商品の陳列数は多いがディプレイがなく、ベタッとした昔ながらの売り場で、購買心をそそるものではなかった。
また食堂には定食が少しあるものの、麺類と丼が中心で、営業時間は10時30分から16時までになる。
ただ買うにしろ食堂で食べるにしろ、イチオシはやはり「焼き鯖寿司」だろう。
鯖寿司には「焼き」と「生」の2種類があるが、筆者は「焼き」のほうが好きだ。
ただし熊川宿で食べると、このお値段。
こちらは道の駅で売っている、4切れ650円の箱詰め。
ここまで値段が違う以上、味にもかなりの開きはあるのだろうが、それでも1切れ150円以上する高級品で、とてもあの「サバ」だとは思えない(笑)。
「道の駅 若狭熊川宿」の車中泊好適度
「道の駅 若狭熊川宿」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外に設置されており、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
「道の駅 若狭熊川宿」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
河内トロン温泉 リフレステやまびこ
☎0770-62-0256
大人600円
9時~18時 ※ホームページには未記載、電話で確認済み。
コンビニ
約5キロ離れたところにファミリーマートがある。
スーパーマーケット
「SUPER CENTER PLANT−2 上中店」まで約6キロ・10分。ここは店も大きく、中に100円ショップもあってとても便利だ。
「道の駅 若狭熊川宿」のアクセスマップ
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