この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「ねやフィッシングパーク太公望」は、紛れもなく能登半島のベスト車中泊スポット
ねやフィッシングパーク太公望【目次】
「ねやフィッシングパーク太公望」のロケーション
「ねやフィッシングパーク太公望」がある能登島は、石川県の七尾湾に浮かぶ1周72キロの大きな島で、和倉温泉に通じる「能登島大橋」と、能登空港方面に出られる「ツインブリッジのと」の、2本の橋で能登半島と結ばれている。
島内には水族館や道の駅のほかに、イルカウォッチングやキャンプ、釣りなどのアクティビティが揃っており、退屈することなく1日を過ごせる。
そしてそのベースに最適なのが、これから紹介する「ねやフィッシングパーク太公望」だ。
「ねやフィッシングパーク太公望」の施設
「ねやフィッシングパーク太公望」は、石川県の海岸環境整備事業によって作られた、入場料も駐車料金も不要の公共施設だ。
広い湾に伸びる一筋の堤防。
ただ、ここで魚が釣れるのを筆者は見たことがない(笑)。
メインの施設となる食堂。中には釣り竿のレンタルもある。
メニューはこんな感じ。ただこれは2016年の5月に撮影しているので、現在はもう少し高いかもしれない。
釣り場にトイレがあるのはありがたい。しかも洋式でウォシュレット付き。
だがこの程度なら、「能登半島のベスト車中泊スポット」にはならない。
特筆すべきは駐車場だ。
「ねやフィッシングパーク太公望」は近年になってRVパークに登録されたが、ここは敷地が広いせいか、管理もおおらかで過ごしやすい。
しかも料金が無料のままというのがありがたい。
外部電源も昔から用意されていた。
そもそも、この駐車場のサイズを見れば、できた時からキャンピングカーの利用客を想定していたのは明らかだ。その先見の明に拍手を贈りたい。
ちなみに今の管理人さんは、RVパークの細かな規定が気に入らないのかして、場内には「RVパーク」の看板すらなく、まさに「勝手に上が決めたこと」というスタンスだからおもしろい(笑)。
能登島には近くに道の駅もあるが、管理人さんが変わらない限り、「ねやフィッシングパーク太公望」が能登島のみならず、能登半島ナンバーワンの車中泊スポットであり続けることだろう。
ねやフィッシングパーク太公望 公式サイト
RVパークねやフィッシングパーク太公望 詳細サイト
「ねやフィッシングパーク太公望」の最寄りの温泉&買物施設
ひょっこり温泉 島の湯
約10キロ・クルマで15分
☎0767-84-0033
大人550円
9時30分~21時30分(最終受付20時50分)・毎月最終金曜定休
なおスーパーマーケットは能登島内にはなく、コンビニの「ファミリーマート 七尾能登島店」までは10キロ以上あるので、食材や飲み物はあらかじめ持参されることをお勧めする。
ドラマ「絶メシロード」 エピソード
「絶メシロード」は2020年1月からテレビ東京系列で放送された、「車中泊」と「グルメ」を題材にした深夜ドラマで、筆者は車中泊の監修者として携わった経緯から、全12話に使われた車中泊スポットを実際に訪れている。
「ねやフィッシングパーク太公望」はその第9話のロケ地で、筆者がノミネートした。
この主人公の須田民生(濱津隆之)と、車中泊のベテラン鏑木勉(山本耕史)が車内で一緒に食事をして、車中泊をするシーンはここで収録。
ちなみに鏑木が乗るクルマには、筆者の愛車が使われている(笑)。