道の駅 のと千里浜 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック! 2022年9月更新

道の駅 のと千里浜 石川県の24時間ゴミ箱が使える道の駅

【2022年9月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 のと千里浜」の車中泊に関する記述です。

「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
なお、道の駅での車中泊の可否については以下の記事を参照に。もちろん結論は「可能」です。
道の駅での車中泊は、”禁止”ではなくルールを守れば可能です。【車中泊専門家が解説】
車中泊歴25年のクルマ旅専門家が、2024年1月現在の「道の駅での車中泊が許されるルールと理由」を詳しく解説しています。
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「道の駅 のと千里浜」は、千里浜なぎさドライブウェイのすぐ近くにある、RVパーク併設の道の駅

道の駅 のと千里浜

道の駅 のと千里浜 DATA

道の駅 のと千里浜
〒925-0054
石川県羽咋市千里浜町タ1-62
☎0767-22-3891
営業時間:8時~17時(土日祝などは18時まで営業)
第2・第4水曜定休(祝日除く)

「道の駅 のと千里浜」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第46回
登録日/2016年10月7日
開駅日/2017年7月7日

「道の駅 のと千里浜」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2019.07.13
2022.09.26

道の駅 のと千里浜【目次】

道の駅 のと千里浜

「道の駅 のと千里浜」のロケーション

「道の駅 のと千里浜」の施設

「道の駅 のと千里浜」の
車中泊好適度チェック!

「道の駅 のと千里浜」の
最寄りの温泉&周辺買物施設

「道の駅 のと千里浜」のアクセスマップ

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「道の駅 のと千里浜」のロケーション

能登半島・外浦の玄関口に位置する「道の駅 のと千里浜」は、「のと里山海道」と「千里浜なぎさドライブウェイ」に隣接する観光拠点として、2017年7月にオープンした真新しい道の駅だ。

千里浜なぎさドライブウェイ

「千里浜なぎさドライブウェイ」は、その名の通り、波打ち際をクルマで走れる能登半島屈指の名所で、4WDでなくても走れ、夏は海水浴場になる。

のと里山海道

だが近年は海岸の侵食が進み、晴れていても海が少し荒れると進入禁止になることが多い。

しかしそれは「のと里山海道」の電光掲示板に表示されるので、ドライバーには到着する前に分かる。

道の駅高松

万が一「千里浜なぎさドライブウェイ」をクルマで走ることができなくても、「のと里山海道」の珠洲方面行き車線側にある「高松SA(道の駅高松)」にクルマを駐めれば、そこから徒歩で砂浜に出ることができる。

ただ車中泊には、幹線道路から離れた場所にある「道の駅 のと千里浜」のほうが静かで、環境も整っている。

時間に余裕があるなら「道の駅 のと千里浜」で一晩車中泊をして、翌日の天候回復を待つのもありだ。

そうするだけの価値が、「千里浜なぎさドライブウェイ」にはある。

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「道の駅 のと千里浜」の施設

出典:ほっと石川旅ネット

ひとことで云うと、「道の駅 のと千里浜」はサービスエリアに近い構造だ。

駐車場は幾つかのブロックに分かれているが、どこも概ねフラットで車中泊には支障がない。

道の駅 のと千里浜

あえて場所を選ぶなら、トイレの入口が建物の中央にあるので、その前あたりが中高年にはお勧めだ。

道の駅 のと千里浜

駅舎と駐車場の間にはテーブル・ベンチが並んでいる。

クルマから近く、閉館後にお弁当などの調理済み食品を食べたり、開店前にパンなどの朝食を食べるには都合がいい。

営業時間中と同じで、カセットガスコンロのような火器を使わなければ、食事をすること自体に問題はない。

道の駅 のと千里浜 トイレ

もちろんトイレには、ウォシュレットが完備している。

しかし、収容台数150台を誇る「道の駅 のと千里浜」が、夜間も満車になるGWを想像するだけでゾッとする(笑)。

RVパーク道の駅 のと千里浜

だが「道の駅 のと千里浜」の一画には、RVパーク(4台分)がある。

利用料金は1日2000円(電源料金は別途必要)。

ここは予約ができるので混雑する時期には有効だし、電源が必要なキャンピングカーにはありがたいサービスだと思う。

RVパーク道の駅のと千里浜 詳細サイト

ただ気になるのはその位置だ。

上の航空写真に記した通り、RVパークは敷地の一番端に設けられており、トイレまではずいぶん遠い。

筆者は「お金を払っているのだから”特等席”にあるべきでは?」と思うのだが、どうなのだろう。

ただそれは「道の駅 のと千里浜」に限ったことではなく、道の駅に併設しているRVパークは、どこも同じようなロケーションにセットされている。

「あるだけマシだろう」と云われても…

正直なところ電源に用がなければ、あえて不便な場所を選ぶ人は少ないと思う。

筆者のクルマもサブバッテリーを搭載しており、かつては3日に1度くらいのペースで外部充電が必要だった。

そのためRVパークにはお世話になったこともあるのだが、リチウムイオン・バッテリーに積み替えた現在は、もうその必要がなくなった。

キャンピングカー

おかげで冷蔵庫・冷凍庫・電子レンジにティファールまで毎日使っても、こういう理不尽な思いをしなくてよくなったわけだが(笑)、今後はそういうクルマが増えると予想されるだけに、RVパークもさらなる付加価値を模索しないと生き残れまい。

道の駅 のと千里浜

さて。

「道の駅 のと千里浜」で目を引くのが、このサンドアートだ。

海岸沿いに建つ道の駅なら、どこにでもありそうなものだが、サンドアートは千里浜のように適度な水分が混ざると固く締まる性質の砂でなければ作れない。

千里浜 サンドアート

千里浜にもサンドアートはあるのだが、屋外にある砂像は通常1年で風や雨によって削られ壊れることが多いという。

しかし「道の駅 のと千里浜」では、地元の千里浜砂像協会の方々の補修と屋根に守られ、異例の長寿命を保っているとのこと。リニューアルは約3年周期で行われているらしい。

道の駅 のと千里浜

こちらは2019年7月に訪ねた時のサンドアート。確かに3年が過ぎて作品は新しいものに変わっていた。

道の駅 のと千里浜

「道の駅 のと千里浜」のサンドアートの隣には足湯もあるので、疲れを癒やしながらそんな小ネタを家族に聞かせてあげれば、今より多少はリスペクトが得られるかも(笑)。

車中泊

老若男女を問わず、クルマ旅を楽しんでいる旅行者が「道の駅のこと」で知りたいと思っているのは、ウォシュレットやゴミ箱の有無と、グルメのことだけではあるまい。

昨日今日に車中泊を始めたバンライフさんたちは、遊び金を小賢しく稼ごうとして、版で押したようにそういうことばかりをブログやYoutubeに載せているが、少なくても「プロ」というのは、道の駅の周囲にも視線を広げ、独自性を付加した「作品作り」を目指している。

そもそも情報発信というのは、カラオケと同じで採点マシーンの評価が高くても、うまいとは限らない。

聞いた人見た人が、そこにプラスアルファを感じてくれてこそ意味がある。

写真はその最たる例だろう。

道の駅 のと千里浜

さて。最後は館内に目を移そう。

能登半島の玄関だけあって、売店には能登の特産品が所狭しと並んでいる。

能登の塩

なかでも有名なのが「塩」だ。

奥能登の珠洲では、400年以上の歴史を誇る伝統技術の「揚げ浜式製塩」が今も継承されており、その製法は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

いしる

また「塩」と同じく奥能登に古くから伝わる「いしる」は、魚と塩を主な原料にした醤油の仲間で、秋田のしょっつる、香川のいかなご醤油と並ぶ、日本三大魚醤のうちのひとつだ。

料理に塩味をうま味を加える働きが強いことから、隠し味として煮物、鍋物に使われることが多い。

能登半島を一周しないのなら、ここで奥能登の名物を手に入れるのは悪くない。

道の駅 のと千里浜

最後に。

「道の駅 のと千里浜」で意外だったのは飲食コーナーだ。

これだけの規模だけに、本格的なレストランがあるだろうと思ったが、実際は軽食に近いものしかない。

ホームページには「コロナ対応」でメニューを絞っていると記されているが、店作りをみる限り、本格的な料理が期待できるようには思えなかった。

「道の駅 のと千里浜」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=○
駐車場のキャパシティー=普通車:155台
ゴミ箱の有無=あり 24時間利用可能
ウォシュレットの有無=あり 

旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=○
周辺の車中泊環境=○

「道の駅 のと千里浜」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:24時間トイレの入口にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上

道の駅 のと千里浜

なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

道の駅氷見

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。

それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、

道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。

すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

バイクキャリア

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

【プロの寸評】

普通に能登半島を旅する場合、ここで寝るには先がちょっと長すぎる。

日程に余裕があるシニア世代は別として、現役世代であれば少なくても能登金剛、元気があるなら輪島か能登島まで足を伸ばしたくなると思う。

その意味からすると、天気が良ければ「道の駅 のと千里浜」での車中泊は、旅の帰り道に組み込むほうがベターかもしれない。

いっぽう能登半島は既に一周済みだが、「千里浜なぎさドライブウェイ」にはリピートしたいという人は、ここから国道415号で能登半島を横断して、富山湾に面した魚の美味しい氷見の町に出るといい。

距離は約25キロ・所要時間は40分ほど。氷見には「道の駅 のと千里浜」を凌ぐ能登半島屈指の道の駅がある。

「道の駅 のと千里浜」の最寄りの温泉&周辺買い物施設

ユーフォリア千里浜
道の駅から約300メートル
大人460円
10時~22時・毎週水曜定休

コンビニ
750メートルのところにファミリーマートがある。

スーパーマーケット
3キロほどのところに「バロー羽咋店」がある。

「道の駅 のと千里浜」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
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