車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「徳光PA(ハイウェイオアシス)」の車中泊に関する記述です。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「徳光PA(ハイウェイオアシス)」は、日帰り温泉まで歩いて行ける北陸自動車道の車中泊スポット
「徳光PA(ハイウェイオアシス)」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.06.27
2012.04.21
2012.05.06
2015.03.16
2018.08.07
2019.07.13
2019.10.01
2020.09.19
2022.09.26
徳光PA(ハイウェイオアシス)【目次】
徳光PA(ハイウェイオアシス)のロケーション
「徳光PA(ハイウェイオアシス)」は、日本海側の能登半島付け根に位置する「北陸自動車道」の休憩施設で、スマートインターと一般道からアクセスできる「ぷらっとパーク」を兼ね備えている。
しかも冒頭で書いたように徒歩圏内に日帰り温泉があるため、金沢や能登半島観光の前泊・後泊に利用するのにお勧めだ。
ただし平日の場合は、「ぷらっとパーク」ではなく北陸自動車道の中の「PA(ハイウェイオアシス)」の駐車場で車中泊をするほうが、ETCの深夜割引が適用されるのでお得になる。
ただ、行ったことのない人がインターネットで「徳光PA(ハイウェイオアシス)」を理解するのは”至難の業”だと思う(笑)。
要は北陸自動車道の金沢西インター手前にあるパーキングリアのことなのだが、「松任谷海浜公園」に接続していて、ハイウェイオアシスに指定されているため、3つの呼び名があるわけだ。
しかも上下線で設備の内容が大きく違っているから、なおさら分かりづらい。
ただ何より大事なのは、ここは高速道路上から徒歩で、外にある日帰り温泉施設に行くことができる点だ。
その温泉がこちら。もちろん上下線のいずれからでも歩いて行ける。
松任谷海浜温泉 オフィシャルサイト
大人480円
月曜以外5時~22時30分(早朝風呂あり)
月曜日10時~22時30分
※受付終了は22時・第3木曜定休
さて、ここからは上下線に分けて施設を紹介していこう。
下り線(新潟方面行き)の施設
施設は普通のPAと変わらない感じで、コンビニの「デイリーヤマザキ」とフードコートの「金澤8キッチン」がある。
ここからは陸橋を渡って、上り線側の店と松任谷海浜温泉に行くことができる。
またスマートインターがあるので、松任谷海浜公園にも出ていける。
ただし温泉側にクルマで行こうとすると、このガード下をくぐらなければならないが、高さ3.4メートル以上の車両は通れないのでキャブコンは気をつけよう。
上り線(米原方面行き)の施設
こちらはリニューアル前の様子になる。
2022年現在は建物もまったく変わっているが、記録として残したいので、古い時代順の紹介となることをご了承いただきたい。
当時は下り線に比べて規模も大きく、ガソリンスタンドがないだけで、実態はサービスエリアに近かった。
ご存知の方も多いと思うが、かつてここには「とれとれ海鮮市場」があり、日本海で水揚げされたカニや魚介を売っていた。
だが2019年の7月には、この有様に変わり果てており、その理由と今度については、以下のように記されていた。
ウィキペディアからの引用
以前は上り線側に商業施設(「まっとう車遊館」、のち「はくさん街道市場」)があったが、二度にわたり運営会社が倒産するなど、経営状況が急速に悪化、同施設は2019年8月末限りで完全閉鎖され、その後解体された。
跡地利用については、新たに同施設の土地建物を取得した不動産業者により、2020年8月に新たな施設「白山ゲートウェイとくみつTaanto(タント)」が開設される予定である。
2020年11月 追記
能登に取材に行く機会があったので立ち寄ってみた。
とりあえずパーキングエリアの施設だけは完成しているのだが、ネットでは既に新しい施設ができているかのような報道だったので、ちょっと拍子抜け。
確かに「はくさん街道市場」は解体されていたが、跡地にできているのは「セブンイレブン」と「すき家」だけで、「白山ゲートウェイとくみつTaanto(タント)」らしき建物は見当たらなかった。
2022年9月 追記
2年ぶりに訪ねてみると、噂のTaantoが既に営業をしていた。どうやら予定から半年遅れの、2021年4月に無事オープンを迎えたようだ。
店内は高さを抑えた陳列で、奥までよく見通せる垢抜けたレイアウトになっている。
一画には金沢らしい金箔製品のコーナーもある。
もちろん値頃で買いやすいお土産品も。
「白えびビーバー」は、NBAのプロバスケット選手になった八村塁選手の好物ということで、一躍人気になった北陸製菓のスナック菓子で、ビールにもよく合う。
またTaantoの並びには、これまであったセブンイレブンとすき家に加え、讃岐うどんの「こがね製麺所」、海鮮丼の「海宝」、つけ麺の「是空」がオープンしており、「徳光PA(ハイウェイオアシス)」の上り線は、リーズナブルに食事が食べたい旅行者には嬉しい施設になっている。
ただし、それが嬉しいのはこちらの人たちも同じ(笑)。
「徳光PA(ハイウェイオアシス)」は、普通車とトラックの駐車距離が近いため、夜は驚くほどのエンジン音に苛まれる。
これはSA/PAで車中泊する際の「最重要チェック事項」で、事前にトラックと一番距離が保てる場所を探すことを怠ってはならない。
施設よっては、前に進むともう戻れないところがあるので、手前の「ここが現時点ではベスト位置」と判断できるところにクルマを置き、そこから先には歩いて様子を確認しに行くのが効果的だ。
またトラッククレーンが満車になると、今度は普通車レーンに侵入してくるので、そうできないところを探すのも大事で、最悪でも隣にだけは駐められないところを見つけ出そう。
徳光PA(ハイウェイオアシス)の場合は、下の地図の「外駐車場」がそれに該当する安全地帯になる。
ETC割引が気にならない日であれば、一度外に出て「ぷらっとパーク」で車中泊をするほうが賢明だろう。
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