この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

修善寺や韮崎反射炉に近い「道の駅 伊豆のへそ」は、中伊豆観光の拠点にお勧め
道の駅 伊豆のへそ【目次】
「道の駅 伊豆のへそ」のロケーション
「道の駅 伊豆のへそ」は、伊豆半島北部の「交差点」とも呼ぶべき「修善寺温泉」から北に5キロほどあがったところにあり、伊豆をめぐる車中泊旅行者には昔から馴染みの深い道の駅だ。
また平家に敗れた源氏の御曹司「源頼朝」が、京都から流され着いた「蛭ヶ小島」や、2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成要素として、世界遺産に登録された「韮崎反射炉」にも近く、”首都圏のリゾート地”の色彩が強い伊豆半島の中では、異色と呼べる地域にある。
「道の駅 伊豆のへそ」の施設
近くに「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」が新しくできて、求められる役割や利用者のニーズが変わってきたこともあると思うのだが、「道の駅 伊豆のへそ」は2018年に大規模な商業施設のリニューアルを受け、以前とは様変わりしている。
その話には後ほど詳しく触れよう。
筆者は2005年にオープンした当時の「道の駅 伊豆のへそ」が好きで、今でも懐かしく思っている。なので、まずはそれから紹介しよう。
リニューアル前の「道の駅 伊豆のへそ」
当時の駅舎はプレハブの平屋で、奥にあった「みんなのハワイアンズ」の建物とは大違い。
「まさかこっちが道の駅?」だった(笑)。
しかし隣の「情報館」はなかなかのもので、伊豆で行われた映画やテレビドラマのロケ撮影に関する情報や、作品で実際に使われたセットの小道具・大道具などを見ることができた。
「道の駅 伊豆のへそ」は、鮎の友釣り発祥の地「狩野川」の中流域に面している。そのため一画には、入漁券や友鮎の販売所が置かれていた。
こちらは現在の「伊豆いちごファクトリー」がある建物。当時はフードコートだったが、今より観光案内所の色彩が強かったような気がする。
極めつけは「みんなのハワイアンズ」。
隣のホテルはリニューアル後も健在だが、左側は農産物直売所の「伊豆・村の駅」に代わっている。
「みんなのハワイアンズ」は、2012年に「伊豆洋らんパーク」を改称し、リニューアルした複合施設だ。
筆者は見られなかったが、国内最大規模のフラウェーブ(フラダンス・ステージ)を有し、そこでフラを披露する「伊豆の踊り子ロコガールズ」もいたというから、たぶん”伊豆版フラガール”みたいな誕生秘話もあったに違いない。
なぜゆえに伊豆がハワイなのかはわからないが(笑)、筆者はこの雰囲気が好きだったけどなぁ~、残念!
リニューアル後の「道の駅 伊豆のへそ」 2020年7月更新
このリニューアルは「道の駅 伊豆のへそ」にとって良かったと思う。
物販飲食のブースを大幅に強化したことで、目論見通り「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」との差別化に成功している。
農産物直売所「伊豆・村の駅」の店内。
「きのこ」を全面に押し出した演出は垢抜けていて、まるで高級スーパーのようだ。
クルマ旅に「わさびおろし」を持参している筆者は、特産品の生わさびを目ざとく発見。値段もこなれているので迷わずゲットした。
修善寺は蕎麦のおいしいところで、これがあるといっそう味が引き立つ。
こういう買い物ができる道の駅は見ていて面白いし、記憶にも残る。
しいては記事にも、こんないい話を載せてもらえる(笑)。
土産品売り場。全体的に通路を広くとって買い物がしやすいレイアウトになっている。これぞ道の駅の売店の「鏡」だ(笑)。
こちらは「伊豆いちごファクトリー」の店内。「伊豆・村の駅」と同様、入場者に強いインパクトを与える演出だ。
さすがに親父には効かないが(笑)、若い人には楽しいと思う。
店内は整然としていて、オープンしてから既に2年以上経つはずだが、スタッフの教育がよく行き届いていることが伺えた。
ただし値段もいい。さすがにちょっと腰が引けたね(笑)。
さらにこちらは、世界的自転車ブランド “MERIDA” の世界最大規模を誇る展示・試乗施設。
狩野川の両岸に整備された「狩野川コリドー」は、伊豆半島の多様な景観を楽しみながら、駿河湾までの往復約50キロをサイクリングできるそうで、それにマッチするコンテンツを具現化したかたちだ。
今度は車中泊について。
駐車場は概ねフラットで、車中泊に支障を感じることはなかったが、唯一難点をあげるとしたら、駐車場からトイレが離れていることだろう。
トイレは一番奥のビュッフェレストランの左にあるが、手前はバス用の駐車場になっていて、普通車は停められない。
トイレの隣には、可燃物用の大きなゴミ箱が用意されている。しかし表示が2つ前の施設のままってのはどうよ(笑)。
最後に。 “MERIDA BASE” の向かいにある”HESO HOTEL”は、ユニークなルーム構成になっている。
3990円から泊まれるので、興味があればこちらのホームページで確認を。
「道の駅 伊豆のへそ」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 伊豆のへそ」の最寄りの温泉&周辺買物施設
修善寺温泉・筥湯
※道の駅から約5キロ、修善寺観光を兼ねて行くのがお勧め。
☎0558-72-5282
おとな350円 (石鹸・シャンプーなし)
12時~21時(受付最終20時30分)・無休(不定休あり)
駐車場なし(近くに有料駐車場あり)
夜遅く到着する場合は、弘法の湯・長岡店が近い。
夕暮れコース:1,000円(夕方4時~深夜0迄、受付最終23時)。こちらは駐車場無料
コンビニ
道の駅から1キロほどのところに、セブン・イレブンとローソンがある。
スーパーマーケット
マックスバリュ・エクスプレス大仁店まで約700メートル。
「道の駅伊豆のへそ」のアクセスマップ
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