この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 伊豆月ヶ瀬」は、立ち寄って飲食したり買い物をするにはいいと思うが、駐車場の傾斜が強く、車中泊には適さない。
道の駅 伊豆月ヶ瀬【目次】
「道の駅 伊豆月ヶ瀬」のロケーション
「道の駅 伊豆月ヶ瀬」は修善寺温泉から南に約8キロ・10分のところに、2019年12月に新しく誕生した道の駅だ。
修善寺温泉の約5キロ北には、既に「道の駅伊豆のへそ」があるが、「道の駅 伊豆月ヶ瀬」は、伊豆縦貫自動車道に「とってつけた」ような天城北道路の「月ヶ瀬IC」を活かすために、サービスエリア的な位置づけとして新設されたように見える。もちろん道の駅なので、国道136号からも利用はできる。
「道の駅 伊豆月ヶ瀬」の施設
冒頭に書いたとおり、この道の駅の駐車場には全体的に駅舎に向かって下りの傾斜があり、特に写真のスペースは、地面にボールを置けば勢いよく転がり始めるであろうほどの強さだ。
そのため車中泊に適していないと断言するが、「車中泊旅」ではなく「クルマ旅」の場合、道の駅には「休憩地」としての役割もある。
そういう目で見れば、行ってもさほど腹は立つまい(笑)。
売店には椎茸やわさびといった、伊豆の特産品がびっしり並ぶ。
確認すると、ここは「道の駅 伊豆のへそ」にもある「村の駅」が運営している。
とりわけ目を引いたのは、高い壁面に「超高密度陳列」された調味料類。
料理好きの大男にはいいかもしれないが、これでは女性は簡単に手に取れない(笑)。
テイクアウトしたアイスを座って食べられる「リバーサイドスタンド」。
大きなガラス張りで開放感に満ちているが、いかにもカフェちっくな造りのため、うちの家内のような気の弱い中高年の旅人には、手ぶらで休憩しずらい雰囲気を放っている(笑)。
レストランは駐車場から見た「地下一階」にあり、狩野川の河畔にも直接出られる。ただしできるのはお散歩だけ。
こちらがお勧めのメニュー。
総括すると、ここはお金を使わない人の居場所が見つからない類の道の駅だ。
母体が商業施設なのでしょうがないが、全ての組み立てが見かけと効率優先に偏りすぎている。
ゆえに利益をもたらさないどころか、人件費がかさむ観光案内や可燃物のゴミ箱は置いてない。
もうしばらくは、マスコミと道の駅大好き!がヨイショしてくれると思うが、目の超えた車中泊旅行者には、筆者が云わなくてもすぐに本性を見透かされる。
道の駅は「村の駅」とは違い、いかなるロケーションでも(そこでお金を使わない人を含めた)道路利用者の休憩施設でなくてはならないのでは。
もし伊豆半島を南下するなら、筆者は暗くてもあと10キロほど走り、「道の駅 天城越え」まで移動して車中泊をする。
「道の駅 伊豆月ヶ瀬」の車中泊好適度チェック!
道の駅 伊豆月ヶ瀬 オフィシャルサイト
「道の駅 伊豆月ヶ瀬」の最寄りの温泉&周辺買物施設
湯の国会館
※道の駅から約1キロ
☎0558-87-1192
おとな880円
10時~21時(受付最終20時30分)・第2.第4水曜定休
コンビニ
約500メートルのところにローソンがある
スーパーマーケット
マックスバリュまで約1キロ