この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 倶利伽羅源平（くりからげんぺい）の郷」は金沢市街地から比較的近い、温泉併設の道の駅
道の駅 倶利伽羅源平の郷【目次】
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」のロケーション
金沢城から「道の駅 倶利伽羅源平の郷」までは、約18キロ・40分。
それよりは10分ほど頑張って、この有名な歴史を秘めた「道の駅 倶利伽羅源平の郷」のお湯につかり、腰を落ち着かせるほうがずっといいはずだ。
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」の施設
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」は、規模こそ小さいが、駐車場は平坦で車中泊に適した道の駅の部類だと思う。
駐車場は大きく3ヶ所に分かれているが、ベストポジションは上のマップAのうち、温泉のある「倶利伽羅塾」から離れた、この芝生広場のスペースだ。
こちらはAのトイレを挟んだ反対側に当たる、マップの水色で示されたB駐車場。大型車レーンがあるだけでなく、すぐ脇に幹線道路と線路が通っているので、できれば避けたいロケーションだ。
さて。トイレの隣には広々とした展示休憩室がある。
というのは、この道の駅が歴史上有名な源平の合戦地、「倶利伽羅峠」の跡に建てられているからだ。
源平合戦・倶利伽羅峠の戦い
源氏の石川県と富山県にまたがる倶利伽羅峠は、1183年（寿永2年）の源氏と平家が興亡の明暗を分けた倶利伽羅源平合戦の舞台となった地だ。
中でも、木曽義仲（源頼朝・義経の従兄弟）による「火牛の計（かぎゅうのけい）」は有名で、道の駅にはそのモニュメントが飾られている。
木曽義仲は埴生八幡宮（はにゅうはちまんぐう）で戦勝祈願を行った後、倶利伽羅山中の猿ヶ馬場に本陣を敷く、平家の総大将・平維盛（たいらのこれもり＝清盛の嫡男重盛の長男）率いる7万の軍勢の動きを見て、味方の軍を7手に分けて配置させ、夜半に400から500頭もの牛の角に松明（たいまつ）を付け、4万余騎の軍勢とともに平家の陣に突入した。
昼間の進軍で疲れ切っていた平家軍は源氏軍の奇襲に混乱し、1万8千余騎が何もできずに追い詰められ、人馬もろとも地獄谷に突き落とされたという。
実は、倶利伽羅峠を挟んだ富山県の埴生八幡宮の近くにも、「メルヘンおやべ」という、車中泊に適した道の駅がある。両者の距離は約11キロ、クルマで10分ほどしかかからない。
もし「道の駅 倶利伽羅源平の郷」が満車なら、筆者は迷わずそちらに行く。というより、最初からそちらに向かうだろう。
加えて…
ゴミ箱を置いてないだけならまだしも、「カラスが喜ぶだけ」という薄っぺらい考えしかできない責任者がいる道の駅では、1円たりとも落としたくはない。
この発言は、全国に数多ある「ゴミ箱を置いている道の駅」を、（カラスを喜ばせるようなバカな対応をしている）と侮辱していることにほかならないわけで、そのことにも強い憤りを覚えざるを得ない。
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」の車中泊好適度
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」 オフィシャルサイト
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」の温泉と周辺買い物施設
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」の「源平の湯」は、別府温泉（湯の華）の湯質感を再現したという人口温泉で、この「倶利伽羅塾」と呼ばれる宿泊施設の中にある。
大人350円
火曜日から金曜日 午前10時～午後3時 午後4時～午後9時
土曜日・日曜日 午前10時～午後9時
祝日を除く月曜日 午後4時～午後9時
※最終受付 午後8時30分
コンビニ
「倶利伽羅塾」の売店内にヤマザキYショップがある。
スーパーマーケット
「どんたく 津幡シグナス通り店」まで約4キロ。
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」のアクセスマップ
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック！
金沢 車中泊旅行ガイド
能登半島 車中泊旅行ガイド
