この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

穴水で車中泊をするなら、「道の駅あなみず」よりも「中居湾 ふれあいパーク」のほうが断然お勧め。
中居湾 ふれあいパーク【目次】
「中居湾 ふれあいパーク」のロケーション
「道の駅 あなみず」のページで触れたように、穴水の名物といえば関取の「遠藤」と能登牡蠣が双璧と云っても過言ではないのだが、そういえばもうひとつおもしろいものがある。
それが湾内に浮かぶ丸太組の「ぼら待ちやぐら」だ。
その名の通り、この櫓はボラを獲るために建てられたもので、音に敏感で警戒心の強いボラを、櫓の上に待機して待ち、群れが海底に仕掛けたフクロ網のうえを通るのを見極めて、一気に引き上げるという。
かつては七尾湾内に数多くの「ぼら待ちやぐら」を見ることができたそうだが、江戸時代に起源を持つ伝統的漁法は徐々に姿を消してゆき、1996年を最後に廃止された。
「中居湾 ふれあいパーク」には観光用のモニュメントとして、現在もその姿が残されている。
目の前には、能登牡蠣を育むのどかな光景が広がるが、ボラ漁に変わる穴水町の新たな生業が、こうして同時に見られるというのは感慨深い。
また近くには「中居さとりの道」と呼ばれる、8つの寺院・神社を結んだ散策コースがあり、江戸時代に北前船で栄えた往時の名残を見ることができる。
時には、こうして旅先を深堀りしてみるのも悪くない。
「中居湾 ふれあいパーク」の施設
国道249号沿いにある「中居湾ふれあいパーク」は、フラットな駐車場のほかに東屋とトイレだけがあるだけの小さなパーキングだ。
場所が場所だけに夜まで混むことはなさそうだが(笑)、日中は釣りを楽しむ家族や、ツーリングの途中に立ち寄るライダーたちで賑わっている。
トイレと自動販売機。
外観に似合わず、中はウォシュレットになっていた。
東屋。たまにチャリダーや、バックパッカーがここで寝ていたりもするようだ。
「中居湾 ふれあいパーク」の車中泊好適度
「中居湾 ふれあいパーク」の最寄りの温泉&周辺買物施設
湯ったり館
☎0768-52-3030
大人…520円
12時~22時(水曜のみ16時~)・月末水曜定休
コンビニ
ファミリーマートまで約5キロ
スーパーマーケット
「どんたく穴水店」までは約7キロ。