この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 すずなり」は、能登半島の先端部に近い利便性の高い道の駅
道の駅 すずなり【目次】
「道の駅 すずなり」のロケーション
能登半島の先端から、少し富山方面に下ったところにある「道の駅 すずなり」は、2005年に廃線となった「のと鉄道・珠洲駅」の跡地に、2010年4月にオープンした、バスターミナルを兼ねる町の中の道の駅だ。
市内一円の路線バスの発着拠点になっているほか、金沢と珠洲を約3時間で結ぶ特急バスの始発・終着地点にもなっている。
道の駅の南と北は、風光明媚な砂浜が続く能登半島屈指のマリンリゾートで、夏は海水浴客、また春と秋にも多くの観光客がやってくる。
「道の駅 すずなり」の施設
駐車場は概ねフラットで、車中泊に支障はない。ただ、写真は朝の6時に撮ったのだが、ほぼ満車。
つまり昨夜からこの状態だったわけだが、3連休中とはいえ、9月でもこういう状態になるので、「道の駅 すずなり」では早めの行動を心掛けるほうがいい。
幸いにも歩いて行けるところに、コンビニもスーパーも銭湯も揃っている。
バスターミナルを兼ねているので、駅舎の中には観光案内所がある。
売店の品揃えも食品以外の特産品のほうが目立っている。
「珠洲焼」は、12世紀後半頃から15世紀末頃にこのあたりで生産されていた、中世の日本を代表する陶器のひとつ。
約400年前に一度姿を消したが、1976年(昭和51年)に珠洲市が復興し、1989年に石川県の指定伝統的工芸品となった。
店内で一際目立っていたのは、同じく珠洲の特産品の「珪藻土七輪(けいそうどしちりん)」。
内側は火持ちが良く、外側は熱くなりにくい特性を持つ、能登の珪藻土で作った七輪は1台1万円近くする最高級品だ。
釣った魚を竹串に刺して立てて焼けるこの七輪を、買うかどうかでかなり悩んだが、「まあ、通販でも買えるか」とこの日は断念。しかし、いつかは手に入れたいと思う筆者好みのアウトドアグッズだった。
なお、「道の駅 すずなり」には食事のできる施設はない。加えて可燃物用のゴミ箱も置いていない。
「道の駅 すずなり」の車中泊好適度
オフィシャルサイトなし
「道の駅 すずなり」の最寄りの温泉&買物施設
海浜あみだ湯
※道の駅から約500メートル
☎0768-82-6275
大人460円
14時~22時・木曜定休
※「りふれっしゅ村鉢ヶ崎」にあった「元気の湯」は2021年3月で閉館。
コンビニ
道の駅の隣にファミリーマートがある。
スーパーマーケット
約300メートルのところに「ダイマル」がある。