この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 あなみず」は、のと鉄道の終点「穴水駅」に併設する道の駅。
道の駅 あなみず【目次】
「道の駅 あなみず」のロケーション
「穴水町」と聞いて、地元出身の関取「遠藤」を思い起こす人は、なかなかの相撲好きだ。
相撲をまったく知らない人が「道の駅あなみず」を訪れると、「遠藤って横綱か大関なの?」と勘違いしてしまうほどの人気ぶりに驚くと思うが、残念ながらそれは学生時代の話。
プロになってわずか3場所で新入幕を果たし、昭和以降の最速記録を打ち立てたまではよかったが、その後は怪我に苦しみ、未だ小結から上には昇進できないままだ。
だが、体の柔らかさから来る相撲の所作の美しさは、現役力士の中では際立っており、特に四股を踏む姿は平成の大横綱「貴乃花」を彷彿させる。
いっぽう、「穴水町」と聞いて「能登牡蠣」を連想した人は、相撲通に負けないくらいのフーディーかもしれない。
プランクトンが豊富な七尾湾近辺で育つ牡蠣は、甘みのあるクリーミーな味わいが特徴で、特に3月から5月になると大粒になることが知られており、太平洋側の牡蠣が一段落する頃が狙い目になる。
だが裏返して云えば、「穴水町」には他にコレといった見どころはなく、観光目的で訪ねても満足が得られるとは思えない。
「穴水町」のホームページには、穴水を最も肌で感じていただくには「農家民宿」がオススメです。<中略>まさに憧れのスローライフそのもの。
「道の駅 あなみず」の施設
冒頭に記した通り「道の駅 あなみず」は、のと鉄道の終点「穴水駅」に併設している。
そのため利用客が多く、売店の品揃えはそこそこ充実している。
冷蔵庫には、奥能登特産の魚醤「いしる」を使った干物も。
「いしる」は「しょっつる」や「いかなご醤油」とともに、日本三大魚醤のひとつとされ、いしり、よしる、よしりなどの別名がある。
ただし食堂はかなり貧素で、丼と麺類が中心だ。駅弁代わりに「日替わり弁当」も置いてあったが、数はわずかしかなかった。
ただ、食事施設は冬になると一変する。
穴水駅ホーム「あつあつ亭」
のと鉄道では、毎年1月中旬〜3月中旬の土日・祝日の11時〜15時に、「穴水駅ホーム あつあつ亭」を開業している。
客席は本社の1階と、なんと線路をまたぐ陸橋内にあり、七輪を組み込んだ11のテーブル席で、カキの炭火焼き、フライ、カキご飯のほかに、能登ワインも提供している。
さて、今度は駐車場と車中泊について。
まず駐車場は2ヶ所あるのだが、鉄道駅と併用になっているため稼働率が高く、大型車はいないにしても騒々しい。
最後に、可燃物のゴミ箱は休憩室に置いてある。
「道の駅 あなみず」の車中泊好適度
オフィシャルサイトなし
「道の駅 あなみず」の最寄りの温泉&周辺買物施設
湯ったり館
☎0768-52-3030
大人…520円
12時~22時(水曜のみ16時~)・月末水曜定休
コンビニ
650メートルほどのところにファミリーマートがある。
スーパーマーケット
約550メートルのところに「いろはストアー」がある。