【2022年9月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 メルヘンおやべ」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅 メルヘンおやべ」は金沢市内から比較的近い、穴場で一級品の道の駅。
道の駅 メルヘンおやべ DATA
道の駅 メルヘンおやべ
〒932-0022
富山県小矢部市桜町1535-1
☎0766-68-3811
営業時間:9:00~17:00
1月1日休館
「道の駅 メルヘンおやべ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第32回
登録日/2009年7月31日
「道の駅 メルヘンおやべ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.09.21
2022.09.26
道の駅 メルヘンおやべ【目次】
「道の駅 メルヘンおやべ」のロケーション
「道の駅メルヘンおやべ」は富山県小矢部市にある国道8号の道の駅で、能登半島の日本海側と富山湾側、そして世界遺産の五箇山に通じる「東海北陸道」をY字型に結んだ、ちょうど要にあたる位置にある。
2015年に北陸で初めてとなるアウトレットモール「三井アウトレットパーク 北陸小矢部」ができたことで話題を呼び、近年は県外ナンバーのクルマも多く見かけるようになったという。
とはいえ、小矢部は能登半島に行くにしても、魚津や黒部に行くにしても、観光客に通過されやすい町で、筆者もよもや小矢部に、これほど車中泊に適した道の駅があったとは、つい最近まで知らなかった。
「道の駅 メルヘンおやべ」の存在を知るきっかけになったのは、石川県にある「道の駅 倶利伽羅源平の郷」だ。
金沢の観光名所「兼六園」から約16キロ・クルマで30分ほどのところにある「道の駅 倶利伽羅源平の郷」は、日帰り温泉を併設している人気の道の駅だが、駐車場のキャパが60台ほどしかなく、ゴールデンウィークなどの連休時には夜間も満車になる恐れがある。
「道の駅 倶利伽羅源平の郷」の近くには、駅名の由来にもなっている、1183年(寿永2年)に源氏を率いる木曽義仲が、平家の総大将・平維盛(たいらのこれもり=清盛の嫡男重盛の長男)を打ち破った倶利伽羅源平合戦の古戦場がある。
実は「道の駅メルヘンおやべ」は、その倶利伽羅峠を挟んだ富山県の埴生(はにゅう)八幡宮の近くにあり、「道の駅 倶利伽羅源平の郷」からは約11キロ、クルマで10分ほどしかかからない。
「道の駅メルヘンおやべ」の駐車場には100台以上が駐められ、日帰り温泉にも歩いて行ける。
加えて可燃物用のゴミ箱も使える。
それなら、最初から穴場といえるこちらで車中泊を予定するほうがずっといい。
「道の駅 メルヘンおやべ」の施設
外観はサービスエリアぽくて「ぱっ」としないが(笑)、「道の駅メルヘンおやべ」の施設充実度には眼を見張るものがある。
まず駐車場は、総じてフラットで車中泊に支障はない。
しかも普通車と大型車のエリアが明確に分けられており、トラックのエンジン音に苛まれる心配もない。
ウォシュレットが完備された24時間トイレは駅舎の中にあるが、入口が普通車用の駐車場に近いのもありがたい。
また、普通車の駐車場に近い交流広場には足湯もある。
さらに建物の裏側には広々としたドッグランがあって、「大型犬」「小型犬」用の2ブースが用意されている。隣が駐車場になっているのも親切な設計だ。
さて。
館内で驚いたのはコインシャワーだ。
コインシャワーがある道の駅は他にもあるが、期間が限られていたり、普段は使用不可だったりして、高速道路の「シャワーステーション」のように、誰もが自由に利用できるところは本当に限られている。
ただ、ここは歩いて行けるところに「森の風」という立派な日帰り温泉がある。
ただし入浴料は950円とやや高め。ゆえに倹約派とって10分200円は、かなり嬉しい。夫婦なら1500円も浮くからね。
こちらは、ほとんどが1000円以下で食べられるリーズナブルなフードコート。
グルメにこだわらない車中泊の旅人にとって、道の駅の食堂はこうあってほしいというお手本のようだ(笑)。
筆者が食べたのは、「稲庭うどん」に似た細麺で喉越しのよい富山の特産「氷見うどん」750円。こういうご当地メニューもちゃんとある。
見た目でわかるように、つゆは関西風のカツオだしが効いた甘め。今でこそ新幹線で東京と結ばれているが、やはり北陸は昔から関西とのつながりが強い。
うまい・まずいは、語るよりコレを見せるのが一番だと思う(笑)。
いっぽう売店は野菜が中心の「地域農産物売場」と、土産物が並ぶ「物産コーナー」に分かれていて、「地域農産物売場」には、町中の道の駅とは思えない量の野菜が並ぶ。
大阪ではほとんど見かけない「白なす」。
なるほど~、座布団1枚!(笑)。
「物産コーナー」には地域性を感じさせる品揃えが目立つ。
富山の酒の肴と云えば「黒作り」。ブラックラーメン同様に塩分高めだが、それが日本酒にあうから困ったもの。
これはもう、「今日は一杯飲んで泊まっていけ」と云われているようなものだった(笑)。
「道の駅 メルヘンおやべ」の車中泊好適度
「道の駅 メルヘンおやべ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内の入口にあり、営業時間中に利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:屋外の自動販売機横にあり、24時間利用可能
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
【プロの寸評】
まさに利便性抜群で至れり尽くせりな「旅の宿」。売店の品揃えもユニークで、休憩だけでも足を運ぶ価値はあると思う。
「道の駅 メルヘンおやべ」の最寄りの温泉と周辺買い物施設
ドッグラン側の駐車場から歩いて5分もかからないところに、大きな日帰り温泉がある。
天然温泉 風の森
☎0766-92-2626
大人950円
9時~22時(受付最終21時)
コンビニもスーパーマーケットも、ついでにホームセンターの「コメリ」も、道の駅の周りにある。
なお「天然温泉 風の森」の道路向かいが「三井アウトレットパーク 北陸小矢部」なので、そこへも歩いていくことができる。
「道の駅 メルヘンおやべ」のアクセスマップ
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