この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
能登半島のクルマ旅は、現地3泊4日が基本線。
金沢を起点にする能登半島1周は、ざっくり450キロほどの旅路になる。
だが、高速道路が整備されていない能登半島の先端部まで行くのは、思っているより骨が折れ、1泊2日ではたぶん駆け足の旅にしかならない。
本気で行くなら、少なくても「現地3泊」の日程は確保したいものだ。
能登半島・車中泊旅行ガイド「ダイジェスト」【目次】
能登半島観光のモデルプラン
自宅からの距離は別として、通常、能登半島をクルマ旅で一周するなら、
初日
金沢・千里浜・能登金剛
2日目
輪島・珠洲
3日目
能登島・七尾・氷見
くらいのペース配分になると思う。つまり現地3泊、東京・大阪ならこれに前泊を入れた4泊5日が妥当な日程になるだろう。
さて。一般的に能登半島といえば、「千里浜なぎさドライブウェイ」や「白米千枚田」、あるいは「揚浜式塩田」のある外浦(日本海側)がよくクローズアップされるが、その景色が映えて見えるのは、5月から9月の夏場だ。
いっぽう能登の魚介は、11月から4月の冬場に旬を迎える。
つまり能登半島の旅は「夏」と「冬」に訪れて初めて「完結」し、以降リピーターの目はどちらかと云えば、「グルメ」と「温泉」に恵まれた内浦(富山湾)のほうに向きはじめる(笑)。
そのことを踏まえたうえで、ここから先は各エリアごとの留意点や見どころに話を進めていくとしよう。
金沢エリアの車中泊クルマ旅ガイド
加賀百万石の大城下町であった金沢は、京都と同じでガイドブック片手に1日ぶらぶら歩いたところで、どうなるレベルの場所じゃない。
特にクルマ旅の場合は、マイカーそのものが「足手まとい」になるだけだ。
金沢を楽しむ秘訣は、大胆に見どころを絞り、そこに時間とお金をつぎ込むことに尽きる。
千里浜エリアの車中泊クルマ旅ガイド
クルマで能登半島に来て、「千里浜なぎさドライブウェイ」を走らずに帰るというのは、「あり得ない話」だと思う(笑)。
能登金剛エリアの車中泊クルマ旅ガイド
「能登金剛」は、福浦港から関野鼻まで続く奇石断崖の海岸線の総称で、荒波によって岩山の真ん中が削り取られた巌門(がんもん)や、写真の機具岩(はたごいわ)が有名だ。
輪島エリアの車中泊クルマ旅ガイド
輪島は能登半島最大の観光スポットで、有名な「朝市」だけでなく、終日楽しめるだけのコンテンツを有している。
珠洲エリアの車中泊クルマ旅ガイド
「能登金剛」に勝るとも劣らない絶景が見られるのが、能登半島の先端部にある珠洲(すず)エリアだ。
能登島・七尾エリアの車中泊クルマ旅ガイド
穴水を含むこのエリアは、グルメと温泉好きにはたまらない旅先だ。
中でも七尾湾に面した穴水は、今では能登半島を代表するワインと「能登牡蠣」の一大産地として知られている。
いっぽう七尾には、江戸時代まで「涌浦」と呼ばれ、加賀藩によって湯治場に整備された和倉温泉がある。
氷見エリアの車中泊クルマ旅ガイド
氷見の魅力は、何と云っても「キトキト」と呼ばれる富山湾の魚と、厳冬期に見られるこの景色だ。
能登半島 車中泊旅行ガイド