この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 土岐美濃焼街道」は、美濃焼の陶磁器が驚くほど安く買える、お勧めの道の駅
「道の駅 土岐美濃焼街道」のロケーション
道の駅の愛称が「どんぶり会館」というだけあって、超特大のどんぶりの展示にびっくりさせられるわけだが、土岐市は美濃焼の主要産地で、「陶磁器生産量日本一」の町として知られている。
美濃焼とは…
「有田焼」や「久谷焼」と同様に、粘土ではなく石を原料につくる「陶磁器」で、多様な色使いとデザインが特徴だ。
とりわけ日常生活のなかで何気なく使われ、知らないうちに生活に溶け込んでいるのが「美濃焼」で、国内の食器の約60%のシェアを占めるとも云われている。

出典:NHK
さて。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」をご覧になった方ならご存知だと思うが、地名となっている「土岐」は、南北朝時代から戦国時代にかけて、このあたりを支配していた名門の武家の「性」に由来している。
土岐氏は最盛期に美濃・尾張・伊勢の3か国の守護大名となったが、戦国時代に斎藤道三の下克上により没落した。
明智光秀は、その庶流にあたる血筋とされる。

「明智城址」のすぐ近くにも「道の駅可児ッテ」があるのだが、岐阜県の旅を兼ねている人には、車中泊にはこちらのほうが断然お勧めだ。
「道の駅 土岐美濃焼街道」の施設
県道66号沿いに建つ「道の駅 土岐美濃焼街道」は、周りに民家がなく、隣には大きな池、そして向い側は陶器研究所という静かな環境に恵まれている。
駐車場は導入路を挟んで2ヶ所に分かれているが、車中泊にお勧めなのは、トイレがある手前の駐車スペースだ。
「ハウルの動く城」みたいなオブジェの向こうにある駐車場には、大型車用のスペースがある。とはいっても、「道の駅 土岐美濃焼街道」は幹線道路からかなり離れた場所にあるので、そこはほとんど日中に観光バスが利用するのだろう。
「どんぶり会館」に入ってすぐに現れるのがこのコーナー。
「こんなの必要か?」と思ったが、ぶっちぎりの品揃えに圧倒された。企画が面白いので、これは琵琶湖あたりの「これといった特徴がない道の駅」に、ぜひパクって欲しいと思うネタだ(笑)。
なぜなら「道の駅 土岐美濃焼街道」には、これがある。
ここは美濃焼の展示即売所を兼ねた道の駅で、産地ならではの品揃えと価格が魅力。しかも広々とした空間で、ゆったりと買物をすることができる。
筆者は前々から探していた「ラーメンどんぶり」をゲット。大阪では「ラーメンどんぶり」そのものをほとんど見かけないのだが、それが600円で買えるというのは、まさに破格値。
はるばる足を運んだ甲斐があった。これなら、嫁さんが何枚落として割っても気にならない(笑)。
またB1では陶芸教室も行っている。1Fでこれだけ陶磁器を見せられると、さすがに「ちょっとやってみようかな」という気にもさせられる(笑)。
2Fはフードコートになっていて、焼きたてのパンも食べられる。
そしてちゃんと可燃物のゴミ箱も。
なお道の駅の隣には、池を周回できる散策路が用意されており、ペットの散歩にも適しているようだ。
「道の駅 土岐美濃焼街道」の車中泊好適度
道の駅 土岐美濃焼街道 オフィシャルサイト
「道の駅 土岐美濃焼街道」に最寄りの温泉&周辺買物施設
土岐よりみち温泉
☎0572-55-4126
平日 780円
土日祝 920円
9時~23時・第3火曜定休
コンビニ
約3キロのところにローソンがある。
スーパーマーケット
「バロー土岐店」まで約5キロ。