道の駅 賤母 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック! 2022.11月更新

道の駅賤母 岐阜県の24時間ゴミ箱が使える道の駅
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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「道の駅 賤母(しずも)」は、中山道の「妻籠宿」に一番近い道の駅

妻籠宿

道の駅 賤母 オフィシャルサイト

道の駅 賤母【目次】

「道の駅 賤母」のロケーション

「道の駅 賤母」の施設

「道の駅 賤母」の車中泊好適度チェック!

「道の駅 賤母」の最寄りの温泉&周辺買物施設

「道の駅 賤母」のアクセスマップ

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「道の駅 賤母」のロケーション

妻籠宿

「妻籠宿」は、六十九次ある中山道の42番目の宿場町で、隣接する馬籠宿とともに、木曽路を代表する観光名所となっている。

1970年代の高度経済成長に伴い、全国の伝統的な町並みが姿を消してゆく中で、馬籠宿はいち早く地域を挙げての「景観保全活動」に取り組んだことが評価され、1976年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」の最初の選定地の一つに選ばれた。

「道の駅 賤母」は、その馬籠宿から約6キロ・クルマで10分足らずのところにある。

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「道の駅 賤母」の施設

道の駅賤母

1994年にオープンした「道の駅 賤母」は、長野県の塩尻市と岐阜県の中津川市を結ぶ国道19号(旧:中山道)の道の駅で、国道を挟むように2つの駐車場を有している。

面白いことに、筆者が初めて訪ねた時は長野県の道の駅だったが、2005年の越県合併により、現在は岐阜県の道の駅になっている。

道の駅賤母

宿場をイメージした建物側の駐車場は、フラットで車中泊に適しているが、中央に大型車の区画がレイアウトされているため、静寂性は望めない。また国道19号を挟んだ駐車場にはトイレがなく、歩道橋を渡っていく必要がある。

道の駅賤母

さて。若者たちが書くサイトを見ると、「道の駅 賤母」の名物は本格的な石窯で焼き上げるピザのようだ。

「日本の原風景」が売りの木曽まできて、なんでイタリアンやねん!

と大阪人のおっちゃんは突っ込みたくなるのだが(笑)、そんなことにおかまいなく、その情報を見た観光客が次々とやってくる。

道の駅賤母

しかし中高年の旅人は、「同じ食べるならその土地らしいものがいい」と思っているし、実は売店に行けば、そういう商品がたくさん並んでいる。

そんなわけで、筆者は「栗きんとん大福」を選択した。

栗きんとん

昼と夜の寒暖差が大きい木曽の栗は、粒が大きく甘いことで知られている。

それに砂糖を加えて炊き上げ、茶巾で絞ったものが本物の「栗きんとん」で、芋のあんこで甘栗を包んだ、正月に食べるあの「栗金団」とは別物。漢字では「栗金飩」と書く。

道の駅賤母

ほかでは越県合併を経験している「道の駅 賤母」だけあって、冷凍庫には仲良く長野県と岐阜県の名物が収まっている(笑)。

道の駅賤母

また永野芽郁がヒロインをつとめた、2018年上半期放送のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」を見ていた人なら分かると思うが、中村雅俊が焼いていた「五平餅」も、このあたりの名物だ。

道の駅賤母

さらに木曽は地酒も多い地域だが、中でも「中乗さん」は、木曽に古くから伝わる民謡「木曽節」に登場する「筏乗り」から命名された、安くておいしい銘酒だ。

「木曽節」は、筆者の同年代ならこの歌詞を見ればわかるのでは。

♪『木曽のナア~なかのりさん  木曽の御嶽ナンチャラホイ 夏でも寒いヨイヨイヨイ』♪

道の駅賤母

加えてお酒だけでなく、こういうものまで置いてあるから悩ましい(笑)。

からすみ

とどめに、「道の駅 賤母」では驚くべき「からすみ」と出会った。

からすみ

酒飲みが知る「からすみ」は、ボラの卵から手間暇かけて作られる、濃いオレンジ色のねっとりした「高級珍味」だが、このあたりでは米粉でつくった蒸し菓子のことをそう呼ぶらしい。

道の駅賤母

いっぽう野外に目を向けると、「道の駅 賤母」の一画には、裏山から湧き出た「しずもの清水」が自由に汲める水場がある。

ゆえに「道の駅 賤母」の難点は、トラックが近くに停まることだけなのだが、国道19号は通行量の多い幹線道路だけに、それは避けられそうにない。

静かな車中泊を望む人は、4キロほどしか離れていない「道の駅 きりら坂下」のほうが無難だろう。

「道の駅 賤母」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=○
駐車場のキャパシティー=普通車:86台
ゴミ箱の有無=あり
ウォシュレットの有無=あり  

旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=○ 
周辺の車中泊環境=○

「道の駅 賤母」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:館外にあり、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上

道の駅賤母

そもそも、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

道の駅氷見

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。

それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、

道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。

すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

しかも「道の駅 きりら坂下」は、それがごく当たり前に生じる環境だ。

バイクキャリア

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 賤母」に最寄りの温泉&周辺買い物施設

クアリゾート湯舟沢
※クルマで約12キロ・20分
☎0573-69-5000
おとな平日600円・土日祝900円
10時~22時(受付最終20時30分)

コンビニ
デイリーヤマザキまで約3.5キロ。

スーパーマーケット
「Aコープ坂下店」まで約4キロ。

「道の駅 賤母」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
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