車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月時点の「道の駅 いが」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
伊賀観光の前泊に適した「道の駅 いが」は、「名阪国道」天理方面行きの「元伊賀SA」のことで、関方面行きは現在も「伊賀SA」のまま
道の駅 いが DATA
道の駅 いが
〒519-1402
三重県伊賀市柘植町6187-1
☎0595-45-3513
営業時間
7時~21時
無休
「道の駅 いが」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年12月10日
天理行き方面の伊賀サービスエリアのみが道の駅で、亀山方面行きはサービスエリアのままになっている。
「道の駅 いが」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2019.02.14
2019.08.24
2020.12.11
2021.02.21
2022.06.05
2023.09.25
※「道の駅 いが」での現地調査は2023年9月が最新です。
道の駅 いが【目次】
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
「道の駅 いが」のロケーション
「道の駅 いが」は、奈良県の天理インターから、伊賀市を経由して三重県の亀山インターにいたる、総延長73.3キロの通称「名阪国道」上にある。
「名阪国道」は国道25号のバイパスで、新名神高速道路が開通するまで、大阪と三重を結ぶ主要幹線の役割を果たしてきた。
筆者は大阪在住だが、親が三重県の津市に住んでいるため、年に数回は往復しているが、取材の兼ね合いや曜日に応じて、新名神高速道路と名阪国道を使い分けている。
ETC割引のない平日は、名阪国道を使うと多少時間はかかるものの、高速料金がほぼ半額で収まる。
さて。
道の駅がある「伊賀上野」は、海に面した三重県の他の地域とは一線を画す、興味深い土地だ。
そう感じる理由は、古くから京都・大阪との交流が盛んだったこの地を、影で支え続けてきた「忍者」の存在にあるのだろう。
忍法うんぬんの話は「ハットリくん」に任すとして(笑)、下の記事ではその「忍者の歩み」を含めた「伊賀・上野」の魅力を紹介している。
そのほかの伊賀・上野の観光の主なコンテンツとしては、日本100名城に名を連ね、日本一とも云われる高石垣が残る「伊賀上野城」と、その城下に生家が残る「松尾芭蕉」が挙げられる。
さらに隣接する滋賀県には、NHKの朝ドラ「スカーレット」の舞台となった「信楽(しがらき)」が、また奈良県には徳川幕府の兵法指南を努めた「柳生一族」の里もあり、むしろ中高年に向いている。
「道の駅 いが」の施設
「道の駅 いが」には、以前から名阪国道沿いにあった「伊賀サービスエリア」の天理方面行きの施設を、2005年に道の駅として登録した経緯がある。
亀山方面行きの施設は、今でもパーキングエリアのままになっているが、こちらは後ほど詳しく紹介する。
「道の駅 いが」の駐車場は、フラットで車中泊に支障はない。
ただしここには昼も夜もトラックが大集結し、エンジン音の大合奏を聞かされる。
そのため車中泊をする際には、駅舎にできるだけ近いスペースがお勧めだ。
もともとサービスエリアなので、24時間トイレは駅舎の右端に独立して設けられており、その前には可燃物のゴミ箱もきちんと置かれている。
もちろん中はウォシュレット。
「道の駅 いが」で見落としたくないのは、「忍者の絵」が書かれた情報休憩室だ。
座敷の奥の絵は、3Dみたいで面白いと思ったら…
実はトリックアートになっていて、このように「真剣白刃取り」ができる。
ただし技術が求められるのは、モデルではなく写真を撮るほうだ(笑)。
「道の駅 いが」の売店には、「ヤマザキ・デイリーストア」がインショップ形式で入店している。
規模は大きくないが土産物の売り場もあり、レイアウトと品揃えのバランスがうまく取れている。
食堂は売店の中の左手にある。
食堂の隣には無料のドッグランもある。
なお、かつては敷地内にENEOSのセルフ式ガソリンスタンドがあったが、現在は廃業しており、更地に戻されている。
それでも道の駅としての設備は十分で、「名阪国道」の途中で車中泊をするなら、奈良県側にある「道の駅 針テラス」と遜色はない。
ただ「道の駅 針テラス」は、日帰り温泉を併設しているのが強みだ。
伊賀パーキングエリアの施設概要
既にガソリンスタンドがないので、厳密にはパーキングエリアになるのだが、食堂も売店もあり、実質的には「道の駅」となんら変わらない。
なのでスタンプが必要でなければ、「道の駅 いが」に行かなくても、「伊賀パーキングエリア」で車中泊をすればいい。
ただし名阪国道には陸橋が架けられておらず、両者は徒歩で行き来できない。
ただし建物前の駐車場中央部には、驚くほどの轍があり、知らずに通ると荷崩れするほどクルマが揺れるので、特に夜は注意が必要だ。
「道の駅 いが」の車中泊好適度
「道の駅 奥伊勢おおだい」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり、24時間利用が可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
「道の駅 いが」に最寄りの温泉と買い物施設
野天もくもくの湯
約10キロ・15分
☎0595-43-0909
大人850円
平日木曜(モクモクの日)は420円
13時~21時(受付最終20時)・不定休
コンビニ
約3キロのところに「ローソン伊賀野村店」がある。
スーパーマーケット
約5.2キロのところに「オオクワ伊賀新堂店」がある。
「道の駅 いが」のアクセスマップ
EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Pro 大容量 768Wh 70分満充電 リン酸鉄リチウムイオン電池 6倍長寿命 高耐...
番外編/「道の駅 あやま」の車中泊事情
最後に、「道の駅 いが」から約12キロ・クルマで15分ほどのところにある「道の駅 あやま」の車中泊事情についても言及しておこう。
まず何より、利便性より静寂さを優先したい人には、こちらがお勧めだ。
当サイトは「旅の宿」の観点から利便性を高く評価しているが、週末旅なら売店の品揃えも充実している「道の駅 あやま」で、のんびり過ごすのも悪くはない。
特にファミリーには、テーマパークの色彩が強い「伊賀の里モクモク手づくりファーム」に近いため、こちらのほうが楽しめると思う。
「道の駅 いが」からも最寄りの温泉にあたる、「野天もくもくの湯」から約2.2キロなので、気になった人はついでに立ち寄り、自らの目で確かめてくるといい。
道の駅 あやま
〒518-1315
三重県伊賀市川合 焼尾3370-29
☎0595-43-9955
駐車台数:50台
営業時間:9時~18時
水曜定休(祝日の場合は翌日)
また伊賀上野エリアには、京都府の「道の駅 お茶の京都みなみやましろ」もあり、梅の季節に「月ヶ瀬梅林」に行くなら、こちらがお勧めだ。