【2022年10月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅さかい」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅さかい」は、越前エリアの市街地にある、「丸岡城」と「あわら温泉」に一番近い道の駅
道の駅さかい DATA
道の駅さかい
〒919-0542
福井県坂井市坂井町蔵垣内34-14-1
☎0776-72-7600
営業時間
農産物直売所:8時~17時(冬期時短営業あり)
味処:11時~21時(LO. 20時30分)
交流センター:10時~18時
月曜定休
「道の駅さかい」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第16回
登録日/2000年8月18日
「道の駅さかい」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2013.01.26
2020.11.23
※「道の駅さかい」での現地調査は2020年11月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年10月に更新しています。
道の駅さかい【目次】
「道の駅さかい」のロケーション
「道の駅さかい」は、1泊2日でほどよく車中泊の旅ができる、越前エリアのほぼ中心に位置しており、京都方面から来ても、石川方面から来ても、「旅の宿」として利用しやすいロケーションにある。
観光地では、約6キロ・15分ほどのところにある、現存12天守のひとつで日本100名城にも名を連ねる「丸岡城」が一番近い。
丸岡城
「丸岡城」は、江戸時代の寛永年間(1624年~1644年)に建てられたとされる、北陸地方にある唯一の現存天守。
もともとは柴田勝家の甥にあたる柴田勝豊によって築かれた平山城だったが、江戸時代に福井藩の附家老として城主をつとめていた本多成重が城主となり、現在のかたちに造営した。
1948年(昭和23年)の福井大地震で天守は倒壊したが、1955年(昭和30年)に部材を70%以上再利用し、それを組み直して修復再建されている。
近年になって丸岡城を有名にしたのは、「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」で知られる「日本で一番短い手紙」だろう。
この手紙は徳川家康・譜代第一の功臣と呼ばれた本多作左衛門重次が、陣中から家族あてに書き送ったもので、「お仙」とは後の丸岡城主・本多成重(初代丸岡藩主(幼名:仙千代))のこと。
坂井市ではこの書簡を手本に、日本で一番短い手紙文の再現、手紙文化の復権を目指し、「一筆啓上賞」を実施している。
また温泉好きなら、同じく6キロほどのところにある福井県屈指の温泉街で、温泉療法医がすすめる名湯百選にも選ばれている、「あわら温泉」に寄ってから泊まるのもひとつの手だ。
というのは、「あわら温泉街」には適当な車中泊スポットが見当たらない。
「道の駅さかい」の施設
我々旅行者からすれば「同一の施設」で全くかまわないのだが、ここは「道の駅さかい」と、「いねす」と呼ばれる地域交流センターが「同居」しており、「道の駅」は駐車場・トイレ・休憩室、「いねす」は農産物直売所・食事処・ホールとして区別している。
本来はこれが正しい道の駅の形態なのだが、圧倒的多数の道の駅はそれをごっちゃにして「道の駅」と称しているため、真面目に表記している「道の駅さかい」のほうがおかしく感じるのは気の毒な話だ(笑)。
さて。
「道の駅さかい」の駐車場はほぼ平坦で、大小3ヶ所に分かれている。
普通車の総収容台数は、資料によって94とも145とも紹介されているのだが、車中泊に好適なのはウォシュレットが完備された24時間トイレの横にあるこの一画で、わずか9台しか停められない。
トイレと隣接している、スタンプの置かれた休憩室。
右の情報案內は9時から18時までだが、部屋そのものは24時間利用できる。これはミニバンや軽自動車の旅行者には、ありがたいサービスだ。
町中なので地デジの映りも良好だが、冬の北陸は雪国になる。
こちらは大型車も泊まる一番広い駐車場。
ちなみに隣は、何でも揃い、買い物をするだけでもリクレーションになる(笑)、スーパーセンターの「プラント」だ。
写真は福井の名物「ソースかつ」が、丼ではなくおにぎりになった「プラント」の逸品。味も悪くなく、お試しにはお勧めだ。
というように楽しい場所ではあるが、特に平日はエンジン音がサービスエリア並みに響く可能性が否定できない(笑)。
いっぽう、こちらが物販・飲食スペースにあたる「いねす」で、嬉しいことに朝8時から21時まで営業(直売所は17時で閉店)している。
店内は見た目よりも広く、野菜だけでなく「おこわ」や「惣菜」なども数多く品揃えしているうえに安い。
福井県は油揚げの消費額日本一を誇っており、中でも坂井市丸岡町にある谷口屋の「竹田の油揚げ」が有名だ。
「道の駅さかい」で売っているのは「竹田の油揚げ」ではないが、同様に大きくて中はふわっとしており、焼くとおいしい。
ただ、さすがにひとりで1枚食べると飽きる(笑)。
なお食事処の入口は、農産物直売所と通じておらず独立している。定食と麺・丼が中心だが、お酒も飲める。
21時まで営業しているので、夕食に利用できるのは嬉しいね。
「道の駅さかい」の車中泊好適度
「道の駅さかい」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外に設置されており、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置
可燃物のゴミ箱はトイレの前に、空きカン・ペットボトルのゴミ箱とは別に用意されている。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅さかい」に最寄りの温泉&周辺買い物施設
せっかくなので、約8キロ・15分のところにある「あわら温泉」共同浴場をご紹介。
セントピアあわら
☎0776-78-4126
おとな500円
10時~22時(受付最終21時30分)
火曜定休
コンビニ
ローソンまで約550メートル。
スーパーマーケット
道の駅の隣に、スーパーセンター「PLANT-2」がある。
「道の駅さかい」のアクセスマップ
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