この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「岡崎サービスエリア」は、ドッグランに加えて、シャワーとコインランドリーも備えた新東名の最新SA
岡崎サービスエリア(上下線共用)【目次】
「岡崎サービスエリア」のぷらっとパーク 最寄りの入浴&買い物施設
「岡崎サービスエリア」のロケーション
新東名高速道路にある「岡崎サービスエリア」は、2016年に伊勢湾岸道と直通した際にできた新しいサービスエリアで、近畿方面から来ると、日帰り温泉を併設する「刈谷ハイウェイオアシス」の次にあたる。
ただ高速道路における両者の距離は約19キロ・20分しかなく、おそらく大半の車中泊の旅人は、その日の汗を温泉かシャワーのどちらで流すかを、「旅の宿」を決める選択肢にしていると思う。
ちなみに「岡崎サービスエリア」のシャワーは9分間で200円。
さっと汗を流すだけでいい季節にはシャワー、温まって眠りたい冬は「刈谷ハイウェイオアシス」にある温泉を選ぶような感じだろう。
「岡崎サービスエリア」の施設
まず「岡崎サービスエリア」は上下線共用で、高速道路外からアクセスできる”ぷらっとパーク”の規模も大きい。そのため「道の駅」的な使い方も可能だ。
”ぷらっとパーク”は、ドッグランと隣接している。
続いて駐車場について。
写真は東京方面行きの駐車場だが、入場してすぐのスペースには大型車も停まるため、夜間静かなのは写真の左側の”ぷらっとパーク”と隣接しているエリアだ。
こちらは名古屋方面行きの駐車場だが、車中泊事情は東京行き方面と変わらない。またいずれも駐車場の路面はフラットで、車中泊に支障はなさそうだ。
さて。売店でいつも筆者を喜ばせてくれるのが、「カクキュー」の八丁味噌だ。
もちろん、筆者はここで味噌と好物の「味噌煮込みうどん」を仕込んで行く。
愛知県人でたぶんカクキューを知らない人はいない。
創業は、江戸幕府3代将軍徳川家光の時代に当たる正保年間。「八丁味噌」の由来は、岡崎城から西に八丁行ったところの、三河国額田郡八帖村でカクキューが創業したことに由来するというから驚きだ。
1892年(明治25年)から宮内省への味噌納入を開始し、1901年(明治34年)に宮内省御用達を拝命するなど、その歴史は輝かしい。
フードコートの一画には、その八丁味噌と名古屋コーチンを使った親子丼が食べられる「伊藤和四五郎商店」もある。
食べてみると、なかなかの美味。
八丁味噌独特のコクの強い甘辛さが、卵と混ざり合うことでまろやかになり、半分以上食べてもしつこさは感じなかった。
もっとも1080円は”高級親子丼”の部類だから、おいしくて当たり前か(笑)。
こちらは「伊藤和四五郎商店」の通路の向かいにあるフードコート。ここでも「味噌カツ」や「味噌煮込みうどん」など、八丁味噌がらみの”名古屋めし”が味わえる。
くわしいテナント情報は、こちらのオフィシャルサイトで確認を。
ちなみに、通路沿いでよく目立っているのは、この「世界一の食パンのお店」だが、世界一というのは“24時間で最も販売した焼きたての食パン”の数らしい。
最近の都会のサービスエリアは、地元の知られざる名店を出店させているところが多く、フーディーには楽しいかも知れないが、車中泊の旅人は、グルメよりもサービスのほうに興味があるのでは…
その意味では、以前はセブンイレブンの店内にあったシャワーとコインランドリーが、店外のわかり易い場所に入口が移動していた。
おそらく入口が分かりにくいという苦情に対応したものと思われるが、このあたりの速やかさは、道の駅ではほとんど感じることはない。
道路公団は民営化されて、本当に商売上手になったと思う(笑)。
ちなみに、新東名高速道路上のすべてのサービスエリアには、シャワーとコインランドリーが設置されているが、静岡県では「天神屋」というテナントの中にあり、愛知県の「岡崎サービスエリア」は異例だ。
ただ、さすがにその理由までは調べていない(笑)。
「岡崎サービスエリア」の車中泊好適度
サービスエリア内にセブンイレブンあり。
岡崎サービスエリア」のぷらっとパーク アクセスマップ
東名&新東名高速道路のSA・PAで車中泊
※以下はすべてオリジナルの記事です。



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