2つの顔を持つ大井川鐵道の楽しみ方を、クルマ旅のプロがご紹介。

大井川鐵道 絶景スポット
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
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大井川鐵道は、日本で初めて蒸気機関車の動態保存を始めたローカル鉄道会社

大井川鐵道

大井川鐵道【目次】

大井川鐵道にはふたつの「顔」がある。

SLと機関車トーマスが走る、大井川本線

SL乗車方法&見学ベストスポット

井川線(南アルプスあぷとライン)

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大井川鐵道には、ふたつの「顔」がある。

大井川鐵道

鉄道ファンから「だいてつ」の名で親しまれている「大井川鐵道」は、静岡県島田市に本社がある鉄道会社で、現在は大井川中流域にある「金谷駅」から「千頭駅」までの約40キロを結ぶ「大井川本線」と、「千頭駅」から大井川の源流部に近い「井川駅」にいたる「井川線(南アルプスあぷとライン)」の2つの路線を運行している。

SLと機関車トーマスが走る、大井川本線

大井川鐵道

まずSLに関しては、全部で4両の現役蒸気機関車を保有しており、どれも昭和初期の製造で、連結される客車にも昭和10~20年代のものを使用している。

SL客車

そのため太平洋戦争の戦前・戦中を描くドラマや、昭和初期の映画のロケには欠かせない存在になっている。

写真のC10形8号機

C10形で唯一現存する蒸気機関車で、昭和5年製。

千葉県の新小岩機関区に配置された後、各地を転々とし、1961年(昭和36年)に福島県の会津若松機関区で廃車となったが、1987年(昭和62年)に岩手県の宮古市で「SLリアス線」として復活する。

その後1994年(平成6年)に大井川鐵道へ入線し、1997年(平成9年)10月から営業運転を行っている。

近鉄特急

また「大井川本線」はSLだけでなく、地方の私鉄で使われていた車両が走ることでも知られている。

写真は大阪の難波、あるいは京都と名古屋を結ぶ「近畿日本鉄道」で使われていた特急専用車両で、関西では「近鉄特急」の名前で親しまれていた。

機関車トーマス

また2014年からは、期間限定で子供向けの長寿テレビ番組だった「きかんしゃトーマス」の主人公と、その他のキャラクターの意匠を施した列車の運行および展示も行っている。

SLの乗車方法&見学ベストスポット

大井川鐵道

SLは全席指定で空席があれば当日でも購入できるが、確実なのはホームページまたは電話(☎0547-45-4112)による予約だ。

始発駅は「新金谷駅」と、折返しになる「千頭駅」だが、クルマ旅なら無料で駐車できて、寸又峡や接阻峡に近い「千頭駅」から往復するほうがお勧めだ。

運賃は「新金谷駅」から「千頭駅」まで、片道大人ひとり2,570円(乗車運賃1750円+SL急行料金820円)になる。

大井川鐵道 オフィシャルサイト

なお長くなるので、撮影スポットについては以下の記事に詳しくまとめている

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井川線(南アルプスあぷとライン)

大井川上流

いっぽう、中部電力からその運営を委託されている「井川線」の成り立ちは、あの「黒部峡谷鉄道」と似ており、深い渓谷が続く大井川上流部にダムを建設するため、資材運搬用に敷かれた歴史を持っている。

大井川鐵道 井川線

その「井川線」の道中には、90/1000(90パーミル)と表示される日本一の急勾配がある。

具体的には、直線で1000m走行する間に90mの高さを上下するという意味だが、資材や旅客を乗せた列車にとって、それはまさに「荷が重すぎる」。

アプト式

そのためここでは、日本唯一のラックレールという歯型のレールを使って、急な坂を登り降りする「アプト式鉄道」が採用されており、鉄道マニアの人気を集めている。

アプト式機関車

こちらがそのラックレールに適応できる特殊車両。

現在日本でこの「アプト式機関車」が運行しているのは、「南アルプスあぷとライン」の一部だけだ。

接阻峡温泉会館

なお「南アルプスあぷとライン」の途中にある「接阻峡(せっそきょう)」には、「若返りの湯」と呼ばれる炭酸温泉が湧いている。

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