この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
「大井川鐵道」のSL撮影ベストスポットは、3つの「駅」
まずSLを間近で見たい人にお勧めなのは、その発着駅にあたる「新金谷駅」と「千頭駅」だ。
停車時間に余裕があるだけでなく、入場券を購入すればホームに上がれ、記念撮影だけでなく運転席や客席の見学もできる。
「大井川鐵道」SL撮影【目次】
新金谷駅
SLが発着する「新金谷駅」は、新東名高速道路の「島田金谷インター」から、約4キロ・10分ほどのところにある。
JR東海が乗り入れている「金谷駅」ではないので、間違えないようにしよう。
新金谷駅に停車中のSL。
停車中は、客車の中も自由に見学させてくれる。
ただプラットホームのまわりは雑然としていて、背景がよくない。
ここでのシャッターチャンスは、白い蒸気を吐きながらホームに進行してくる直前にあるので、あらかじめホームの一番端で待つといい。
駅の構内にある「This is cafe」。
名物の「SLラテ」は、テイクアウトで列車にも持ち込める。
写真は店内のカウンターに飾られた、新金谷駅の特製ドールハウスだ。
さらに駅前には、SL急行券の販売窓口やお土産物の売店、喫茶スペースやSLミュージアムが入った「プラザロコ」がある。
そこで見つけた一級品のグルメ(笑)。静岡といえば「うなぎパイ」が有名だが、こっちのほうが圧倒的にインパクトがある。
なお短時間なら、クルマは「プラザロコ」の隣の「Dパーキング」に停めるほうが、駅の奥の広い駐車場よりも安くつく。
千頭駅
「新金谷駅」に比べると「千頭駅」は山間にあるため、プラットホームからでもそれなりの絵が撮れる。
また「千頭駅」は、アプト式列車「南アルプスあぷとライン」の始発駅となっているので、それで「接阻峡」まで行く人は、わざわざではなく「ついで」にSLが見れるのも魅力だ。
入場券も「千頭駅」のほうがかっこいい(笑)。
また「千頭駅」では、「きかんしゃトーマス号」の運行日にトーマスフェアが開催されており、フェアー終了後でも車両は見ることができる。
最後の駅は「道の駅 川根温泉」
「道の駅 川根温泉」の裏手には、大井川鐵道きっての人気撮影スポット「大井川第一橋梁」が架かっており、併設している露天風呂からでも肉眼で見ることが可能だ。
なお「大井川鐵道」のオフィシャルサイトには、走行シーンが撮れる場所を含むSL撮影ポイントを紹介しているページがある。