「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
「祖母谷温泉」は、キャンプもできる山小屋が湯守りをしている開放感満天の露天風呂
祖母谷温泉【目次】
祖母谷温泉までのアクセス
標高770メートルに位置する「祖母谷温泉(ばばだにおんせん)」は、黒部峡谷鉄道の「欅平駅」から約2.5km上流の、河原に湧きだす秘境の湯。
その湯守りをする山小屋が、白馬岳や唐松岳への登山口に建っている。
つまり「祖母谷温泉」は、ある時は「温泉」、またある時には「山小屋」を指して使われる。
「奥鐘橋(おくかねばし)」から祖母谷までは、黒部川の源流が底を流れるV字谷が覗ける絶景の山道を辿る。
もちろんハイキングのベストシーズンは、紅葉の季節になる。
祖母谷温泉はソロキャンプにも最適なフィールド
祖母谷温泉の一軒宿にあたる山小屋は、テントサイト(40張)・炊事場・トイレ・水場を完備している。
キャンプ場使用料600円/人
6月~11月頃(要問い合わせ)
「欅平駅」から、2.5キロほどバックパックを背負って歩く「祖母谷温泉」は、昨今流行りの「ソロキャンプ」を味わうには、このうえない環境だ。
近くには白馬岳や唐松岳の登山口があるので、特に「山屋のリアル・ソロキャンパー」がどういうものかを、一度は見たほうがいい人にお勧めしたい(笑)。
ちなみに山小屋の宿泊料金は、
1泊2食9500円・素泊り6000円
祖母谷温泉の露天風呂
さて。こちらが祖母谷温泉の露天風呂。訪ねた日は、運良く「貸し切り状態」で入湯できたが、10人は一度に入れるほどの広さがあるので開放感は抜群。しかも露天風呂は男女別に設けられている。
ちなみにすぐ下の河原は、どこを掘っても温泉が湧き出すので、湯温を調整しながら自作するのも楽しみ方のひとつらしい。
とはいえ、そうするにはスコップを担いで行く必要がある(笑)。
こちらが山小屋より上流にある、祖母谷温泉の泉源「祖母谷地獄」。露天風呂のお湯はここから引湯をしている。
また下流の「名剣温泉」にも、この「祖母谷地獄」の源泉が配湯されている。
☎0765-62-1038
おとな700円
10時~15時
営業は5月から11月末まで
単純硫黄泉
露天風呂 男女各1
内風呂 ※宿泊者のみ
立山黒部アルペンルート 車中泊旅行ガイド
黒部ダムの詳細情報はこちら。