この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
南伊豆は「下田」抜きには語れない。
南伊豆の観光&車中泊事情【目次】
南伊豆のアクセス&観光事情
伊豆半島の終着点にあたる「南伊豆」には、「西伊豆」「中伊豆」「東伊豆」の、どのルートからでもアクセスできるわけだが、お勧めは「中伊豆」もしくは「東伊豆」からのアクセスだ。
理由は、南伊豆きっての観光スポット「下田」に立ち寄りやすいからにある。
「西伊豆」からアクセスする場合は、松崎町から「波勝崎(はがちざき)」を通る、通称「マーガレットライン」を走ることになるが、もはやこの位置まで下がると富士山は見えない。
それに、ここに至るまでに富士山絡みの海岸美を見尽くしていると思うので、もうたぶんこの程度の景色で、感動を得られることはないと思う(笑)。
だが逆周りだと、だんだん富士山が大きく見えてくるので、海岸線を走って北上しても、さほど苦痛には感じない。
さて。
もうひとつ「南伊豆」には名所がある。
ベテランの旅人ならご存知だと思うが、加茂川の堤には河津と瓜二つの光景が存在する。ゆえに混雑を避けて、ここで一足早いお花見を楽しむ旅人もいる。
いっぽう、河津桜と菜の花が咲く2月下旬から3月初旬以外の見どころといえば「石廊崎」が挙げられる。
とりわけ2019年にリニューアルオープンを果たした「石廊崎オーシャンパーク」からの展望は素晴らしく、観光船と合わせてその絶景を楽しみたい。
南伊豆の車中泊事情
まず、アクセスの良さに加えて、泊まりやすく、飯まで美味しいと評判の「道の駅 開国下田みなと」に、車中泊の旅人が集中するのは致し方のないことだ。
ただし、河津桜の季節は「度が過ぎる」(笑)。そのため、ここでは満車時に疎開できる車中泊スポットを用意している。
次に伊豆半島の先端部に近い「石廊崎」のエリアだが、一帯には道の駅がないため、「あいあい岬」の無料駐車場を利用することになるが、トイレにはウォシュレットまでは用意されていない。
また「石廊崎オーシャンパーク」にも広い駐車場はあるものの、ご覧の通り夜間は完全に閉鎖される。
そのため、10キロほど離れた「道の駅 下賀茂温泉湯の花」を車中泊地に選ぶ人が多いようだ。
南伊豆の主要車中泊スポット 一覧
最後に道の駅から公園や有料・無料の観光駐車場まで、調べてきた「南伊豆」の車中泊スポットをご紹介。
南伊豆 車中泊旅行ガイド