この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
中伊豆は「伊豆半島の玄関口」。
中伊豆の観光&車中泊事情【目次】
中伊豆のアクセス&観光事情
このマップを見ればわかるように、関西・東海方面から中伊豆へは、新東名高速道路に直結する「伊豆縦貫自動車道」と、その先のバイパス化が進む高規格道路を走れば、渋滞しやすい沼津の町を通らずに「修善寺」まで行ける。
また関東方面からも、一度箱根に出て「伊豆スカイラン」で南下すれば、熱海周辺の渋滞を回避して、同じように「修善寺」まで行くことができる。
ゆえに最近は中伊豆を、伊豆半島の玄関口にしようとする動きが活発だ。
ただ修善寺から旅を始める前に、少し立ち寄ってもらいたい場所がある。
それは「韮山(にらやま)」。
韮山は、13歳の時に父の源義朝が平治の乱を起こして平家に敗れ、嫡男だった源頼朝が伊豆に流され着いた場所であり、幕末には江戸を守るための近代的な大砲製造工場が設けられた、伊豆半島でも特別な歴史に彩られた土地だ。
その大砲製造工場跡は、「明治日本の産業革命遺産」の構成要素のひとつにあたる「韮山反射炉」として、2015年に世界遺産に登録されている。
さて。
中伊豆のメインスポットは、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで「二つ星」を得たことにより、若いカップルが続々とやってくるようになった「修善寺」だが、あなたはその「二つ星」の意味をご存知だろうか…
修善寺は、これまでに刷り込まれたイメージを一度拭い取って、今一度客観的な目で見直してから出かけるほうがいい。
中伊豆の車中泊事情
中伊豆には4つの道の駅があり、そこを利用すれば、ツアーや公共交通機関を利用してやってくる観光客で夜も賑わう「修善寺」で、あえて車中泊をする必要性は感じられない。
「修善寺温泉街」にはトイレのある有料の観光駐車場があるにはある。
写真の「修善寺温泉駐車場」は、以前はマイカーも入庫できたが、2021年10月時点では「大型バス専用」で1日1000円となっており、代わりに50メートルほど離れたところに、普通車用の「小山駐車場」ができている。
ただ、前述した理由により、ここでの車中泊はお勧めはしない。
中伊豆の主要車中泊スポット 一覧
最後に調べてきた「中伊豆」の車中泊スポットをご紹介。