車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年10月現在の「鬼ヶ城」と熊野古道・松本峠に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「鬼ヶ城」は無料駐車場が用意された、お勧めの熊野古道「松本峠」散策の拠点
鬼ヶ城 DATA
鬼ヶ城センター
〒519-4323
三重県熊野市木本町1835-7番地
☎0597-89-1502
9時~17時・無休
「二見浦」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2016.11.04
※「鬼ヶ城」での現地調査は2016年11月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年10月に更新しています。
鬼ヶ城【目次】

鬼ヶ城の概要
鬼ヶ城は隆起と風化と波の浸食によって生れた自然の造形で、熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、地震による隆起によって階段上に並び、熊野灘に面して約1.2キロにわたって続いている。
奇石奇岩が続く海岸沿いには遊歩道が整備されており、無料で散策することができる。おまけに駐車料金もかからない。
実はここが志摩半島から続くリアス式海岸の最南端で、鬼ヶ城から南は、なだらかな砂礫の七里御浜になる。
「鬼ヶ城」は1935年(昭和10年)に国の天然記念物に指定された後、1958年(昭和33年)に獅子巌が追加指定され、名勝および天然記念物「熊野の鬼ヶ城 附(つけたし) 獅子巖(ししいわ)」となった。
現在は2004年7月に登録された、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に指定されているほか、日本百景にも選定されている。
また「鬼ヶ城」からは、熊野古道・松本峠と連結するハイキングコースが整備されている。
熊野古道・松本峠
「伊勢」から「熊野三山」へと向かう「伊勢路」は、いくつもの峠を越える厳しい山道だが、「鬼ヶ城」と隣接する熊野古道の「松本峠」からは、そのあと約25キロにわたって続く、七里御浜の穏やかな景観が見渡せる。
筆者はその景観が見たくて、一度「松本峠道」と呼ばれる「大泊」から「木本」までの約4キロを歩いたことがある。
この時はクルマを「大泊」の松本峠登り口付近にある駐車場に置いてスタートし、ゴールの「木本」からJR熊野市駅まで歩いて電車に乗り、「大泊」まで戻った後、駐車場までまた歩いた。
こう云ってしまうと身も蓋もないが(笑)、熊野古道は基本的に霊場と霊場をつなぐための道なので、道中の景色はどこもがこういう感じで代わり映えしない。
であれば公共交通機関を使わず、「松本峠」に行って戻れる鬼ヶ城のほうが効率的だ。
歩く距離は同じ約4キロだが、「鬼ヶ城」からのコースは視界が開けたところも多く、何よりいっさいお金がかからない(笑)。
車中泊に適しているのは、「鬼ヶ城センター」の前
「鬼ヶ城センター」は、2013年に鬼ヶ城の遊歩道入口近くに作られたレストハウスで、館内には熊野特産品の販売店とレストランがある。
「鬼ヶ城センター」の前ある、普通車70台を収容する無料駐車場。
ここは24時間出入りができ、ウォシュレットを完備している野外トイレがあるので、車中泊も可能だ。
駐車場には若干傾斜はあるが、車中泊に差し障りがない場所もある。
こちらは「鬼ヶ城センター」の入り口にある「熊野漁協水産物直売所」で、営業時間は10時から15時30分と短いが、まぐろ丼や海鮮丼等、各種どんぶりのテイクアウトができる。
また可燃物用のゴミ箱も、ちゃんと用意されている。
わずか4キロほどしか離れていないところに「道の駅 花の窟」があるのに、なにもこんなところで車中泊をしなくても…
と思う人が多いと思うが、実は「道の駅 花の窟」には車中泊禁止の表示がある。
これでは、どっちが道の駅なんだか分からない(笑)。
「鬼ヶ城センター」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
熊野の湯 海ひかり)
鬼ヶ城センターから約4キロ・クルマで10分
☎0597-89-7000
おとな600円
15:00~21:00
定休日なし
※宿泊施設なので、満室時などで日帰り入浴の受付を中止する場合があるため、事前に直接施設に電話で確認を。
コンビニ
ローソンまで約2.5キロ。
スーパーマーケット
約3.2キロのところに「オークワ熊野店」がある。
「鬼ヶ城センター」のアクセスマップ
EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Pro 大容量 768Wh 70分満充電 リン酸鉄リチウムイオン電池 6倍長寿命 高耐...
熊野古道 車中泊旅行ガイド(伊勢路編)


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