「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 紀伊長島マンボウ」は、紀伊半島と志摩半島の旅に利用できる、利便性と居心地に優れた”旅の宿”。
道の駅 紀伊長島マンボウ DATA
道の駅 紀伊長島マンボウ
〒519-3204
三重県北牟婁郡紀北町東長島2410-73
☎0597-47-5444
営業時間
物販/:平日 8時15分~18時(土日祝は8時開店)
食堂/:9時~15時
「道の駅 紀伊長島マンボウ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第17回
登録日/2001年8月21日
「道の駅 紀伊長島マンボウ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2016.11.04
2021.02.12
2022.10.24
※「道の駅 紀伊長島マンボウ」での現地調査は2022年10月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年10月に更新しています。
道の駅 紀伊長島マンボウ【目次】
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「道の駅 紀伊長島マンボウ」のロケーション
「道の駅 紀伊長島マンボウ」は、「紀勢自動車道」の「紀伊長島インター」からクルマで約5分のところにあるのだが、「紀勢自動車道」が「尾鷲北」まで延伸したことで、高速道路を利用して熊野と伊勢を旅する人には、もはや忘れられつつある”旅の宿”かもしれない。
「紀勢自動車道」の終点近くにある「道の駅 海山」は、”旅の区切り”がつけやすい立地にあり、熊野古道の「馬越峠(まごせとうげ)」への登り口にも近い。
しかし利便性と居心地は「道の駅 海山」より、「道の駅 紀伊長島マンボウ」のほうが優れており、それを知っているリピーターは、今もこちらで車中泊をしている。
ただ、筆者がそれよりお伝えしたいのは、
車中泊クルマ旅における「道の駅 紀伊長島マンボウ」の利用価値は、志摩半島を国道260号で観光をするかどうかにかかっているということだ。
志摩半島は最先端の「御座」まで行けば、かくのごとく美しい海に出会えるのだが、ここから先は「英虞湾」に阻まれ、現在は対岸の「浜島」に渡ることができない。
かつては「奥志摩フェリー」が運行していたが、バブルが崩壊した1989年に廃止され、その後は乗客用定期船が頑張っていたのだが、それも2021年9月30日を持って終了となっている。
それゆえ、”一筋縄”では周れない(笑)。
ただ紀伊長島から鳥羽までは、「パールロード」を走れば行くことができる。
ビュースポットに満ちた志摩半島には、魚の美味しい店も多く、的矢湾では名産の牡蠣もシェル付きで手に入る。
時間にゆとりが持てる人には、ぜひともお勧めしたいと思う。
「道の駅 紀伊長島マンボウ」の施設
「道の駅 紀伊長島マンボウ」は、「熊野灘臨海公園」の中に位置していることから、広い敷地に恵まれており、駐車場は3ヶ所に分かれている。
いずれも路面はフラットで、❶と❸に24時間トイレが用意されている。
こちらが❶の駐車場。トイレにもゴミステーションにも近く、車中泊に最適だ。
とりわけ静かでいいのは、池に面したこちらのサイド。
「道の駅 紀伊長島マンボウ」のゴミ箱置き場は、まさにステーションと呼ぶに相応しい規模(笑)。なんて素晴らしい!
ただし、トイレにウォシュレットがなかったのは残念だった。
なおトイレの横には、「紀北町観光サービスセンター」がある。こちらの営業時間は9時から17時30分だ。
いっぽうこちらは❷の駐車場だが、トイレから離れていることと、大型車レーンと隣接していることを考えると、車中泊では利用しづらいと思う。
なおヘリポートのある❸の駐車場は、近年大型車用に整備されたようで、24時間トイレも新しいが、残念ながら中までは確認できていない。
さて。
道の駅の名前にも使われているマンボウは、紀北町の“町の魚”で、昔から食用にされてきた歴史があるそうだ。
その「マンボウの串焼き」が食べられるのがこちらの「マンボウ屋台」で、他にも「鮫の串焼き」「うつぼの唐揚げ」なども売っている。ただし営業は土・日・祝のみで、9時から16時までになる。
また道の駅の売店の奥にある食堂でも、マンボウを使った料理が食べられる。
食堂の営業は、平日・土日祝ともに9時から15時までで、メニューは以下のページで確認できるが、いずれもリーズナブルでラインナップも豊富だ。
こちらは売店だが、さすがは漁師町だけあって魚介類は、鮮魚から加工品まで、実によく品揃えされていた。
その時の水揚げにもよると思うが、このサイズのアワビが6個で5400円はお買い得な感じ。また京都では「グジ」と呼ばれる、高級魚のアマダイも売っていた。
グジは塩焼きにしていただくのが美味で、いい酒の肴になる。
また他ではちょっと見ない「お寿司」にも興味を引かれた。
「道の駅 紀伊長島マンボウ」の車中泊好適度
「道の駅 紀伊長島マンボウ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外に設置されており、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
規模も表示も”道の駅のお手本”と呼べるような、「道の駅 紀伊長島マンボウ」のゴミ箱には、もはや感動を覚えざるを得ない。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 紀伊長島マンボウ」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
きいながしま古里温泉
道の駅から約7キロ・10分
☎0597-49-3080
おとな520円
午前10時~午後9時
年中無休
コンビニ
ファミリーマートまで約1.5キロ。
スーパーマーケット
「オークワ紀伊長島店」まで約1.7キロ。
「道の駅 紀伊長島マンボウ」のアクセスマップ
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