【2023年3月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 めぐみ白山」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅 めぐみ白山」は、関西方面から国道で行く金沢観光の前泊・後泊に利用できる、設備の行き届いたお勧めの「旅の宿」。
道の駅 めぐみ白山 DATA
道の駅 めぐみ白山
〒924-0033
石川県白山市宮丸町2183
☎076-276-8931
営業時間:9時30分~18時
年中無休 12月31日~1月2日 休館
「道の駅 めぐみ白山」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第48回
登録日/2017年11月17日
「道の駅 めぐみ白山」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2023.03.18
「道の駅 めぐみ白山」での現地調査は、2023年3月が最新になります。
道の駅 めぐみ白山【目次】
「道の駅 めぐみ白山」のロケーション
筆者は記事を書く前に、まずは「その道の駅をクルマ旅でどう活用するのがベストなのか」ということを考えるのだが、「道の駅 めぐみ白山」には駅名からは連想できない「使い道」がある。
「白山」と名がつくことから、もっと内陸部にあって「白山白川郷ホワイトロード」のドライブ時に使えるのかと思っていたのだが、実際はずっと日本海に近く、北陸自動車道の「徳光ハイウェイオアシス」とは僅か5.6キロ、クルマで10分ほどしか離れていない。
とどのつまり、
白山市にあるから「道の駅 めぐみ白山」というわけで、金沢市と小松市の中間に位置するこの道の駅からは、国道8号を走れば兼六園まで約14キロ・30分ほどで行くことができる。
ご承知の人も多いと思うが、金沢を本気で観光するには1日では苦しい。
だが、手頃なところに無料の車中泊スポットはなく、筆者は「湯YOUパーク」に加盟している日帰り温泉施設「湯けむり屋敷 和おんの湯」での車中泊を推奨している。
しかし、関西以西に在住の車中泊の旅人が、能登半島やアルペンルートの観光ついでに金沢にも立ち寄るという程度であれば、新しくて居心地のいい「道の駅 めぐみ白山」は、そう悪くはない選択肢といえるだろう。
「徳光ハイウェイオアシス」と見比べていただき、スケジュールに合いそうなほうをお選びいただくのが賢明だ。
「道の駅 めぐみ白山」の施設

出典:道の駅 めぐみ白山
2018年4月にオープンした「道の駅 めぐみ白山」は、両隣の福井県・富山県に比べて道の駅づくりが下手くそな石川県(笑)にしては珍しい、”旅行者ファースト”な構造になっている。
その一番とも云える理由は、駅舎に近い側に普通車、離れたところに大型車を配置したこの駐車場のセッティングにある。
施設側がこのように境界を明確に分けてくれれば、車中泊旅行者は夜も騒音に苛まれず、それぞれが共存できる。
路面は全体的にフラットで、車中泊に支障はない。
次に筆者が感心したのは、目的に応じて利用者が使いやすいよう物販飲食ブースと、情報収集及び休憩のためのスペースを明快に分けてくれていることだ。
あらかさまな商業主義を匂わせる客導線を引く道の駅が目立つ中、本来の役割を軽んじることなく基本に忠実な姿勢を保つ「道の駅 めぐみ白山」に、好感を抱く旅人は筆者だけではないと思う。
特に白山市のPRスペースはユニークで、思わず足を止めて見たくなった。
「道の駅 めぐみ白山」の24時間トイレは別棟ではなく、駅舎の一番端に用意されており、入口部分には可燃物の大きなゴミ箱が、実にわかりやすく置いてある(笑)。
もちろん、中にはウォシュレットが完備されている。
公式サイトに「白山市のパワーを総結集した地場産の直売マーケット」と書かれた直売所。
野菜売り場の奥の様子。
なるほど、確かに「めぐみ白山」というだけのことはあるね(笑)。
スーパーよりは少しお値段高めではあるものの、石川名物の「まつや とり野菜みそ」もきちんと品揃えされていた。
ちなみに「まつや とり野菜みそ」を食べる時は、このくらい白菜を山盛りにするといい(笑)。
最後に食堂のメニューをご紹介。
カレーやラーメンに加えて、かつとじ定食980円・もつみそ鉄板焼定食980円・鍋焼きうどん定食1000円など、1000円までで食べられる定食もある。
ただし営業時間は10時から16時までだ。
「道の駅 めぐみ白山」の車中泊好適度
「道の駅 めぐみ白山」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内の24時間トイレ入口前にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:館外の自動販売機横に設置
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 めぐみ白山」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
行善寺温泉
道の駅から約4キロ・10分
☎076-275-0653
おとな460円
11時~21時30分(受付最終21時)
第2、第4木曜 定休
コンビニ
ファミリーマートが約600メートルのところにある。
スーパーマーケット
約2キロのところに「イオン松任店」がある。
「道の駅 めぐみ白山」のアクセスマップ
能登半島 車中泊旅行ガイド
全国の道の駅 車中泊好適度チェック!
「アラ還」からの車中泊


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