【2023年3月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 カモンパーク新湊」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅 カモンパーク新湊」は、徒歩圏内に日帰り温泉があり、富山湾グルメ旅の拠点にできる道の駅。
道の駅 カモンパーク新湊 DATA
道の駅 カモンパーク新湊
〒934-0049
富山県射水市鏡宮296
☎0766-83-0111
営業時間:8時~21時
「道の駅 カモンパーク新湊」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
「道の駅 カモンパーク新湊」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.01.29
2015.03.15
2016.02.13
2023.03.21
「道の駅 カモンパーク新湊」での現地調査は、2023年3月が最新になります。
道の駅 カモンパーク新湊【目次】
「道の駅 カモンパーク新湊」のロケーション
「道の駅 カモンパーク新湊」は、富山県の二大都市である富山市と高岡市に挟まれた港町・射水市新湊(いみずし・しんみなと)の国道8号線沿いにある。
江戸時代に加賀藩領の北前船出航地として栄えた新湊は、今でも富山湾のウォーターフロントとして県民に親しまれているが、遠方からの旅行者には今ひとつ、その名が通っていないように感じる。
氷見・五箇山・黒部峡谷といった第一級の観光地を持つ富山県では、ここまで足が回らないのは致し方のないことかもしれないが、筆者のような”富山リピーター”にとって、ここは風光明媚で居心地のいい車中泊旅に適した場所だと思う。
そこで周辺の代表的な見どころを、あわせて紹介しておきたい。
海王丸パーク
「道の駅 カモンパーク新湊」から約5キロのところにある「海王丸パーク」は、商船学校の練習船として誕生した帆船・海王丸を、現役中の姿のままで公開している無料の市民公園だ。
展望広場からは、海王丸とともに富山湾、立山連峰、新湊大橋などが一望できる。

出典:射水市観光協会
ちなみにこちらが帆を張った海王丸。その美しさから”海の貴婦人”とも呼ばれているが、「海王丸パーク」では、この総帆展帆が年に10回行われるそうだ。
新湊きっときと市場
「新湊きっときと市場」は“富山湾の宝石”と云われる白エビをはじめ、ベニズワイガニ、ほたるいか、ブリ、バイガイなど、新湊漁港に水揚げされる海の幸が豊富に揃う観光市場だ。
コロナ禍で人気の鮮魚販売店「新湊鮮魚センター」が撤退したのは残念だが、新たな店舗の出店も決まり、復活の機運も高まっている。
海老江海浜公園
広い駐車場と芝生広場・遊歩道・トイレが完備された無料の海浜公園で、春は夜半にホタルイカが着岸してくることで有名。
釣りもできるが、夏は海水浴場になる。
いずれにしても、あまり移動することなく、どっしりと構えて富山を愉しみたい人にとって、新湊界隈にはこういう「無料の居場所」がたくさん揃っている。
「道の駅 カモンパーク新湊」の施設
こちらが「道の駅 カモンパーク新湊」のレイアウト。
一面に広がる駐車場は平坦で、車中泊に支障はない。
約12キロ離れた「道の駅 万葉の里高岡」と似たようなレイアウトだが、「道の駅 カモンパーク新湊」には大型車用の駐車場が別の場所に用意されているので、静寂性は断然高い。
また「道の駅 万葉の里高岡」は19時までに短縮されたが、こちらは今も物販飲食コーナーが21時まで営業しているのもありがたい話だろう。
これだけのメニューが、そんな時間まで食べられる道の駅は全国的にも珍しい。
こちらが24時間トイレ。女子用は2ヶ所あり、もうひとつのトイレの入口の前に、可燃物のゴミ箱が置かれている。
中はご覧の通り、ウォシュレットに改修されている。
さて。
「道の駅 カモンパーク新湊」では、駅舎の入口にご覧の水槽があり、デッカイ魚たちが出迎えてくれる。
どひゃ~ん!(笑)。
売店は、まさに「富山名物の見本市」。
お馴染みのブラックラーメンから、氷見うどん、ホタルイカの加工品、さらに鱒の寿しにデコラティブな蒲鉾まで、ここに来れば大抵のものが揃いそうだ。
その中でも、特に力を入れているのが白えびだ。
「白えび」といえば、この「白えびビーバー」が、今はNBAのレイカーズでプレーしている八村塁選手のお気に入りとして紹介され、一躍有名になった話が記憶に新しい人もいるだろう。
ただ「白えびビーバー」を買うなら、スーパーマーケットのほうが断然安い(笑)。
「道の駅 カモンパーク新湊」では、その白えびをふんだんに使った「白えびバーガー」と「かき揚げ丼」が有名ということだが、筆者は同じ「かき揚げ」が入ったうどんを賞味してきた。
つゆも美味しく、これだけ白えびの「かき揚げ」が入って490円はリーズナブル。
だが、うどんがいけない。
ひと玉30円ほどで買えるうどんを使うくらいなら、高くなっても「氷見うどん」を使うほうがいい。たとえそれで880円になっても、旅行者の満足度は高いだろう。
なお「道の駅 カモンパーク新湊」では、大規模な全館リニューアルに向けた準備が進められており、2025年までに宿泊施設の新設を含めた、大規模改修が行われる予定になっている。
ここは、それも楽しみだ。
なお、道の駅の裏には「射水市新湊博物館」が建っているが、筆者は中を見たことはない。
加えて「道の駅 カモンパーク新湊」の敷地内に温泉はないが、200メートルほど離れた歩いて行けるところに、日帰り温泉施設の「天然温泉 海王」があることから、当サイトでは”日帰り温泉に隣接する道の駅”のカテゴリーに収録している。
「道の駅 カモンパーク新湊」の車中泊好適度
「道の駅 カモンパーク新湊」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:トイレの前にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 カモンパーク新湊」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
天然温泉 海王
※約230メートル・クルマで1分
☎0766-82-7777
●早朝風呂/朝5時~朝8時59分
おとな平日:750円/・土日祝:780円
●通常営業/朝9時~夜20時59分
おとな平日:800円/・土日祝:850円
●夜風呂/夜21時~夜23時45分
おとな平日:750円/・土日祝:780円
夜0時閉館 ※日曜日のみ夜10時で閉館
月曜定休
コンビニ
ファミリーマートが約900メートルのところにある。
スーパーマーケット
約2.3キロのところに「バロー中曽根店」がある。
「道の駅 カモンパーク新湊」のアクセスマップ


「アラ還」からの車中泊


この記事がよく読まれています。




